オカメインコの値段相場【2025年】品種別の価格一覧から初期・年間費用まで解説

オカメインコの値段相場一覧【2025年-2026年最新】|品種・色・年齢別に解説

オカメインコの値段が品種や色、購入場所によって15,000円から70,000円以上まで変動することを示すインフォグラフィック。

2025年最新のオカメインコの値段相場は、15,000円~70,000円以上と非常に幅広いです。最も手頃なノーマルから人気のルチノー、希少なホワイトフェイスまで、品種・色・月齢で価格は大きく変動します。ブリーダーとしての経験から、価格一覧や値段が決まる6つの要因、雛と成鳥の違いまで、専門家の視点で詳しく解説します。

📊 オカメインコの値段一覧表(品種・色別)

オカメインコの値段を品種別に比較したインフォグラフィック。ノーマルが1.5万円からと最も安く、人気のルチノーは2万円から、ホワイトフェイスは3万円からが相場。

オカメインコの値段は、品種や色の希少性によって大きく異なります。ブリーダーとして実際に繁殖に関わってきた経験から申し上げると、一般的に原種に近いノーマル(グレー)は最もお迎えしやすく、白系のルチノーやホワイトフェイス、複数の特徴を併せ持つ複合品種は高価になる傾向があります。

【2025年】オカメインコの品種・色別 値段相場一覧
品種 価格帯 ブリーダー直販 ペットショップ
ノーマル(グレー) 15,000~30,000円 15,000~20,000円 25,000~30,000円
ルチノー (白オカメ) 20,000~50,000円 20,000~30,000円 30,000~50,000円
シナモン 25,000~60,000円 25,000~35,000円 35,000~60,000円
パール 20,000~50,000円 20,000~30,000円 30,000~50,000円
パイド 25,000~55,000円 25,000~35,000円 35,000~55,000円
ホワイトフェイス 30,000~70,000円 30,000~45,000円 40,000~70,000円
複合品種 40,000~70,000円以上 40,000~55,000円 50,000~70,000円以上

各品種の詳しい特徴や遺伝的な仕組み、写真付きでの詳細解説については以下の記事をご覧ください。希少カラーがなぜ高価なのか、どの品種が初心者におすすめかも詳しく解説しています。

関連記事 【2025年版】オカメインコの値段《品種・色別一覧》ホワイトフェイスやルチノーは高い?珍しいカラーの相場も解説

🐣 さし餌雛(ひな)と一人餌の値段の違い

さし餌が必要なオカメインコの雛。一人餌の若鳥よりも8,000円から10,000円ほど安価な傾向がある。

オカメインコは、一人餌に切り替わった若鳥の方が、さし餌雛より8,000円~10,000円ほど値段が高くなる傾向にあります。一人餌の若鳥は即戦力として人気が高いため、その分と手間が価格に反映されます。さし餌が必要な雛は育成に時間がかかるものの、価格は若鳥より安価です。

雛と成鳥のメリット・デメリット、健康な雛の見分け方、お迎えに最適な時期など、雛選びの詳細については以下の記事で詳しく解説しています。

関連記事 オカメインコの雛の値段は?成鳥との違いや健康な雛の選び方、お迎えの時期をブリーダーが解説

オカメインコの値段が決まる6つの要因

オカメインコの値段を左右する6つの要因(品種・色、月齢、健康状態、購入場所、懐き具合、性別)を図解したインフォグラフィック。

オカメインコの値段は以下の6つの要因が複雑に絡み合って決まります。これらを理解することで、価格の背景を知り、納得のいくお迎えができます。

🧬 1. 品種・色(遺伝的な希少性)

最も値段に影響するのが、品種や色の希少性です。複数の遺伝子変異を必要とする複合品種や、出現確率の低い品種ほど高価になります。ノーマルが最も安価で、ルチノー、ホワイトフェイス、複合品種の順に価格が上昇します。

📅 2. 月齢(雛か成鳥か)

さし餌が必要な雛は一人餌の若鳥より値段が安いですが、育成コストがかかります。成鳥は性格や特徴が既に分かるというメリットがあります。

🏥 3. 健康状態

健康診断済みの個体、血統の明確な個体は価格が高くなります。極端に安い鳥は大量繁殖個体だったり、健康上の問題を抱えている可能性もあるため注意が必要です。

🏪 4. 購入する場所

ブリーダー直販が最も安価で、ペットショップが最も高価になる傾向があります。中間マージンや店舗運営費の有無が価格差に反映されます。

❤️ 5. 人への懐き具合

手乗り訓練済みの「ベタ慣れ」個体は付加価値として価格が上乗せされることがあります。

⚥ 6. 性別

おしゃべりの可能性が高いオスの方がやや高価な傾向があります。DNA鑑定済みの場合は、その費用(5,000円~10,000円)も含まれます。

【目的別】オカメインコの購入場所|値段とメリット・デメリットを比較

オカメインコを購入できる主な3つの場所(ブリーダー、ペットショップ、里親)を比較したイラスト。

オカメインコは主にブリーダー、ペットショップ、里親制度の3つの場所からお迎えできます。それぞれ価格帯と特徴が大きく異なるため、あなたの目的に合った購入先を選ぶことが重要です。

👨‍🔬 専門ブリーダー

価格は最も安価で、専門知識も豊富ですが、優良なブリーダーを探す手間がかかります。品種にこだわりたい方や、詳しいアドバイスを求める方におすすめです。

🏪 ペットショップ

最も手軽にお迎えできますが、価格は最も高価になります。飼育用品も同時に揃えられる利便性があります。

🤝 里親制度

生体価格はかからず、譲渡費用として数千円~数万円程度。社会貢献にもなる意義のある選択肢です。

📊 購入場所の比較一覧表

ケージが並ぶペットショップの店内。ペットショップは手軽だが、ブリーダー直販に比べてオカメインコの値段は高くなる傾向がある。
オカメインコの購入先別 比較表
購入先 価格 手軽さ 専門性 おすすめ対象
専門ブリーダー ◎最安価 △探す手間 ◎非常に高い こだわり派・初心者
ペットショップ ▲最高価 ◎店舗多数 △店舗による 利便性重視
里親制度 ○安価 △手続きあり △個体による 社会貢献重視

評価基準:◎非常に良い、○良い、△普通、▲やや劣る

優良なブリーダーや店舗の見極め方、それぞれのメリット・デメリットの詳細については以下の記事で詳しく解説しています。

関連記事 オカメインコはどこで買う?【ブリーダーが解説】ペットショップ・里親の値段と選び方の違い

オカメインコの生涯費用(初期費用・年間飼育費)

電卓とコインでオカメインコの生涯費用を計算しているイメージ。生体価格の他に初期費用や年間飼育費がかかる。

オカメインコのお迎えには、生体価格以外にも初期費用で約50,000円~150,000円、年間飼育費で約60,000円以上が必要です。平均寿命が20年と長いため、生涯を見据えた費用計画が重要です。

💰 お迎え時にかかる初期費用

オカメインコの飼育に必要な初期費用がかかる用品一式。ケージ、保温器具、餌、おもちゃなどを含め、約5万円から15万円が必要。

ケージ、保温器具、餌、おもちゃなど、オカメインコの飼育に必要な用品を揃える費用です。安全性を重視するかコストを抑えるかで価格差が生まれます。

💰 初期費用の内訳

  • ケージ:15,000円~40,000円
  • 保温器具:10,000円~20,000円
  • 餌・用品類:10,000円~15,000円
  • その他:15,000円~25,000円
  • 初回健康診断:5,000円~10,000円
初期費用プラン別 目安
プラン 総額目安 対象者
エコノミープラン 50,000円 予算重視の方
スタンダードプラン 80,000円 多くの方におすすめ
プレミアムプラン 150,000円 安全性最優先の方

📅 月間・年間の飼育費用

オカメインコの年間飼育費の内訳を示す円グラフ。食費、おもちゃ、光熱費、衛生用品などで年間約6万円以上が必要。

お迎え後も継続的に発生する費用です。年間約60,000円が基本ラインとなります。

📊 年間飼育費用の内訳

  • 食費:年間24,000円(月額2,000円)
  • おもちゃ・消耗品:年間12,000円(月額1,000円)
  • 光熱費(冬期):年間12,000円~(月額1,000円~)
  • 衛生用品:年間12,000円(月額1,000円)

これに加えて定期健診費用(年1回5,000円~10,000円)と、緊急医療費として100,000円~150,000円の備えが推奨されます。

💎 生涯にかかるトータル費用

オカメインコの生涯費用を示すインフォグラフィック。生体価格、初期費用、20年間の飼育費を合計すると約130万円から250万円に達する。

オカメインコの平均寿命20年で計算すると

💰 生涯費用プラン別

  • 基本プラン:約130万円(初期費用80,000円+年間60,000円×20年)
  • 標準プラン:約170万円(品質重視の飼育)
  • プレミアムプラン:190万円~250万円(最高品質のケア)

ブリーダーとして多くの飼い主さんを見てきましたが、この長期的な責任と費用について事前に家族で話し合うことが何より大切です。

オカメインコの値段に関するよくある質問【飼い主さんからのお悩み】

疑問符の吹き出しとともに首をかしげるオカメインコ。値段や飼育に関するよくある質問に答えるセクションのイメージ。
初めてオカメインコを飼うのですが、どの品種が良いか迷っています

そのお悩み、よく相談されます。初心者の方にはノーマル種を強くおすすめします。原種に近く丈夫で、値段も15,000円~30,000円と手頃です。美しいルチノーに憧れる気持ちもわかりますが、まずはオカメインコという鳥を理解することから始めましょう。品種選びの詳細は品種別記事をご参照ください。

オカメインコの値段は平均いくらですか?

2025年現在、20,000円~70,000円程度が相場です。ノーマルなら15,000円前後から、人気のルチノーやホワイトフェイスは50,000円以上になることも。長年の経験から、適正価格には健康管理や血統管理などの見えない価値が含まれていることをお伝えしたいです。

オカメインコの値段は何によって決まるのですか?

主に6つの要因で決まります:①品種・色の希少性、②月齢、③健康状態、④購入場所、⑤懐き具合、⑥性別。これらが複合的に絡み合って価格が決定されます。

人気の品種(ルチノーやホワイトフェイス)はなぜ高いのですか?

遺伝的な希少性が主な理由です。特定の劣性遺伝子を組み合わせる必要があり、狙って作出することが非常に困難です。ルチノーのオスは特に生まれる確率が低いため、さらに高価になります。

ペットショップとブリーダーでは値段が違いますか?

大きく異なります。ブリーダー直販が最も安価で、ペットショップが最も高価です。中間マージンや店舗運営費の有無が価格差として現れます。詳しい比較は購入場所の記事をご覧ください。

珍しい色のオカメインコは特に高価ですか?

はい、その通りです。エメラルド、ファロー、複合品種などは作出が非常に困難で、100,000円を超えることも。これらの希少品種を安定して作出するには深い知識と長年の経験が必要で、その技術料も価格に含まれています。

値段が安すぎるオカメインコには注意すべき点はありますか?

相場から著しく安い個体には注意が必要です。健康上の問題、性格の課題、バードミルや違法ルートなどの可能性があります。適正価格には見えない価値が含まれていることを理解し、購入前に必ず健康状態を確認してください。

オカメインコを飼育するための年間費用はどれくらいですか?

年間約60,000円以上が目安です。食費24,000円、おもちゃ・消耗品12,000円、光熱費12,000円~、衛生用品12,000円程度。これに定期健診代と緊急医療費の備えが必要です。20年の長期飼育を考えた資金計画が大切です。

しゃべるオカメインコは値段が高いというのは本当ですか?

すでにしゃべる成鳥は付加価値で高くなることがありますが、雛の段階で将来しゃべるかは誰にも予測できません。個体差が非常に大きく、高価なオスでも必ずしゃべるとは限りません。おしゃべりは個性の一つとして楽しみましょう。

里親でオカメインコを迎える場合、費用はかかりますか?

生体価格はかかりませんが、譲渡費用として数千円~数万円程度が必要です。これは医療費や保護活動費に充てられる大切な費用です。里親制度は新しい家族を待つ鳥に幸せを与える意義のある選択肢です。

オカメインコの値段は生涯費用のほんの数パーセント【総括】

飼い主の肩に乗って満足そうな表情を浮かべるオカメインコ。適正価格での購入と手厚いケアが生涯の幸せにつながることを象徴している。

この記事では、オカメインコの値段について、品種別相場から生涯コストまでを詳しく解説しました。興味深いことに、お迎え時の生体価格(15,000円~70,000円)は、20年間の生涯費用(130万円~250万円)のわずか1~3%程度に過ぎません。つまり、生体価格の数万円の差よりも、その後の飼育環境や健康管理にかける費用の方が、はるかに大きな影響を与えるということです。

ブリーダーとしての経験から断言できることは、目先の生体価格の安さにとらわれるより、健康で質の良い個体を適正価格で迎え、その後20年間にわたって最高のケアを提供することの方が重要だということです。

良いケージ、適切な医療、栄養バランスの取れた食事への投資こそが、愛鳥との幸せで長い時間を約束してくれます。この記事が、賢明な判断による素晴らしい出会いの第一歩となれば幸いです。

📝 記事監修者情報

名前: 山木
経歴: フィンチ・インコ・オウム・家禽の飼育経験を持つ、飼い鳥歴30年以上の愛鳥家。オカメインコブリーダー。愛玩動物飼養管理士。現在はセキセイインコとオカメインコを中心とした小型〜中型インコ専門サイト「ハッピーインコライフ」を運営。科学的根拠と愛情に基づいた実体験を発信し、一羽でも多くのインコとその飼い主が幸せな毎日を送れるようサポートします。

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