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マイカヒーターで愛鳥の冬を安全に
この記事では、インコ用マイカヒーター(みずよし貿易「遠赤外線マイカヒーターII」)の火事リスク・安全性・デメリット・正しい使い方を徹底解説します。保温電球との比較や、実際の使用者の声、獣医師の見解をもとに、あなたの愛鳥に最適な保温方法が見つかります。
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火事リスクは保温電球より大幅に低い
表面温度80℃(保温電球は200℃超)、サーモスタット内蔵で自動調整 -
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購入前に知るべきデメリット
初期費用15,000円~20,000円前後、真冬は単独使用では不十分、 -
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ランニングコストは意外と安い
月額電気代988円~1,338円(24時間使用)、5年以上使用可能で長期的にお得 -
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インコに優しい5つの特徴
遠赤外線で体の芯から温める・乾燥しない・静音・光らない・脂粉を舞い上げない
- インコの保温にマイカヒーターが選ばれる理由
- マイカヒーターとは?遠赤外線で体の芯から温める仕組み
- 【重要】マイカヒーターの火事リスクと安全対策
- マイカヒーターのデメリットと注意点【購入前必読】
- みずよし貿易「遠赤外線マイカヒーターII」製品詳細スペック
- マイカヒーターの正しい使い方と設置方法
- マイカヒーターの電気代とランニングコスト【詳細計算】
- メンテナンス方法と製品寿命
- よくある質問(FAQ)
- Q1 マイカヒーターは本当に火事のリスクが低いですか?
- Q2 マイカヒーター単体で真冬を乗り切れますか?
- Q3 温度計の数値が上がらないのですが、効いていますか?
- Q4 24時間つけっぱなしで大丈夫ですか?電気代は?
- Q5 小型ケージ(幅35cm未満)にも使えますか?
- Q6 保温電球との併用は可能ですか?
- Q7 専用ステンレスホルダーは必須ですか?
- Q8 マイカヒーターの使用について、オカメインコ特有の注意点はありますか?
- Q9 ヒーターをつけていても鳥が寒そうです。どうすればいいですか?
- Q10 夏場も使用できますか?いつから使い始めればいいですか?
- Q11 清掃はどのくらいの頻度で行うべきですか?
- マイカヒーターで愛鳥の冬を快適に【総括】
インコの保温にマイカヒーターが選ばれる理由
秋から冬にかけて気温が下がり始めると、インコの飼い主が最も気にかけるのが保温対策です。室内の暖房だけでは不十分な場合が多く、特に夜間から早朝にかけての急激な温度低下は、体の小さなインコにとって大きな負担となります。そんな中、近年注目を集めているのが「マイカヒーター」です。
マイカヒーターは、遠赤外線を利用して体の芯から温める保温器具で、従来の保温電球とは根本的に異なる加熱方式を採用しています。多くの愛鳥家や獣医師からも評価されており、特に「火事のリスクが低い」「24時間つけっぱなしでも安全」「鳥の睡眠を妨げない」という点で支持を集めています。
鳥の体温調節の仕組みと保温の必要性
インコをはじめとする鳥類の体温は、一般的に40〜42℃の範囲にあり、人間を含むほとんどの哺乳類よりも著しく高い数値です。この高温は、飛翔という極めてエネルギー消費の激しい活動を支えるための高速な代謝率と密接に関連しています。しかし、この高い体温は同時に、周囲の気温が低い環境では体熱が急速に失われるという脆弱性も意味します。
鳥が体温を保つために使うエネルギー
鳥たちは、羽毛を膨らませて空気の層を作り出すことで体温を保持しようとしますが、これはあくまで熱を「保持」するための機能であり、自ら熱を効率的に生み出すわけではありません。寒い環境で体温を維持する行為は、鳥にとって常にカロリーを消費し続ける能動的なプロセスなのです。この継続的なエネルギー消費は、目に見えなくても鳥の体力を奪い、体重減少や免疫力の低下につながる可能性があります。
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適正温度の目安
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最も重要なポイント:1日の温度差は3℃以下、最大でも10℃以下に抑えることが重要です。鳥は寒さそのものよりも急激な温度変化に弱いため、安定した環境を保つことが健康維持の鍵となります。
※横浜小鳥の病院 海老沢和荘獣医師、小島動物病院AWC 小嶋恭子獣医師の見解に基づく
寒がっているサインを見逃さない
飼い主が愛鳥の微妙な変化に気づくことが、健康管理の第一歩です。インコが寒さを感じているときに見せる典型的なサインを知っておきましょう。
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寒がっているサイン
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羽を膨らませる
羽毛をボワッと膨らませて、長時間その状態が続く
🦶
片足立ち
片足を体に隠し込んで片足立ちをしている
😴
うずくまる
くちばしを背中にうずめたり、ケージの隅でじっと動かない
📉
活動量の低下
食欲、鳴き声、動きが明らかに減少している
🥶
震えている
体が小刻みに震えている(緊急のサイン)
これらのサインを見過ごし、鳥が長期間にわたって低温ストレスにさらされると、免疫システムが弱まり、呼吸器感染症やその他の病気にかかりやすくなります。特に、まだ体温調節機能が未熟なヒナ鳥、体力が低下している病鳥や老鳥にとって、適切な温度管理は快適さの問題ではなく、文字通り生死を分ける問題となり得ます。
他の保温器具との根本的な違い
インコの保温器具には、主に保温電球、パネルヒーター、マイカヒーター、セラミックヒーター、止まり木ヒーターなど、さまざまな種類があります。それぞれに特徴がありますが、マイカヒーターが他と一線を画すのは、その「加熱方式」です。
| 保温器具 | 加熱方式 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| 保温電球(光るタイプ) | 対流式 (空気を温める) |
ケージ全体を素早く温める・高温(200℃超)・明るい・サーモスタット必須・電球交換必要 |
| 遠赤外線セラミック電球 | 放射式 (遠赤外線) |
光らない・遠赤外線で温める・高温(150〜200℃)・サーモスタット必須・電球交換必要・寿命は光るタイプより長い |
| マイカヒーター | 放射式 (遠赤外線) |
体の芯から温める・低温(80℃)・静音・光らない・サーモスタット内蔵・長寿命 |
| 一般パネルヒーター | 接触式 | 安価(3,000円前後)・低温・保温力は弱め・温度調整なし |
| 止まり木ヒーター | 接触式 | 足元から温める・補助的な保温・真冬は他と併用必須・約38〜40℃ |
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同じ放射式:遠赤外線セラミック電球 vs マイカヒーター
遠赤外線セラミック電球とマイカヒーターは、どちらも「放射式(遠赤外線)」で体を直接温める点では共通していますが、温度・安全性・コストで大きな違いがあります。
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遠赤外線セラミック電球
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•
高温(150〜200℃)で素早く温まる -
•
光らないため夜間使用に最適 -
•
本体6,000円~ -
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サーモスタット必須(別売5,000〜7,000円) -
✗
電球交換必要(数年ごとに交換。1個1,500〜2,500円)
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マイカヒーター
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•
低温(80℃)で安全性が高い -
•
光らないため夜間使用に最適 -
•
本体15,000円〜20,000円前後(初期費用高い) -
•
サーモスタット内蔵(追加購入不要) -
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交換不要で5年以上使用可能
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こんな場合にどちらを選ぶ?
電球
遠赤外線セラミック電球が向いているケース
初期費用を抑えたい・真冬に単独で素早く温めたい・すでに別のサーモスタットを持っている・数年で買い替えても気にならない
マイカ
マイカヒーターが向いているケース
長期的にコスパを重視したい・火事リスクを最小限に抑えたい・電球交換の手間を省きたい・安全性を最優先したい・エアコンと併用できる
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保温電球について詳しく知りたい方へ:光るタイプと光らないタイプの違い、ワット数の選び方、おすすめ製品など、保温電球の完全ガイドは「インコの保温電球完全ガイド」をご覧ください。
対流式 vs 放射式の決定的な違い
対流式(保温電球・エアコン)
空気を温める → 温まった空気が循環 → 物体や生物が温まる
デメリット:空気が乾燥しやすい・ホコリや脂粉が舞いやすい・風で鳥がストレスを感じる
放射式(マイカヒーター)
遠赤外線を放射 → 空気を通り抜ける → 物体や生物に直接吸収
メリット:乾燥しない・ホコリが舞わない・体の芯から温まる・静音・光らない
保温電球やエアコンは、まず周囲の空気を暖め、暖められた空気が上昇・循環することによって、室内の物体や生物に熱を伝えます。この方法は空間全体を暖めるのには有効ですが、空気が乾燥しやすく、また空気の動きによってホコリや鳥の脂粉を舞い上げてしまうという欠点があります。
一方、マイカヒーターは「放射」によって熱を伝えます。暖められたマイカパネルから放出される遠赤外線は、空気をほとんど暖めることなく通り抜け、壁や床、そして鳥の体に直接吸収されます。吸収された遠赤外線は、体内の水分分子を振動させ、それによって体の内側から熱を発生させるのです。この違いを例えるなら、サウナのように蒸し暑い部屋にいるのが「対流」による暖かさ、冬の澄んだ空気の中で太陽の光を浴びて体の芯からじんわりと暖まるのが「放射」による暖かさです。
マイカヒーターとは?遠赤外線で体の芯から温める仕組み
マイカヒーターの「マイカ」とは、雲母(うんも)と呼ばれる天然鉱物のことです。この鉱物は、優れた耐熱性と電気絶縁性を持つという、ヒーターの素材として理想的な特性を兼ね備えています。マイカヒーターは、この雲母を薄い板状にして、内部にニッケル合金やニクロム線といった発熱体を挟み込んだ構造になっています。
マイカ(雲母)の特性と構造
マイカは珪酸アルミニウム系の鉱産物で、ヒーター素材として以下のような優れた特性があります。
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マイカ(雲母)の主な特性
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優れた電気絶縁性
発熱体に電流が流れても、表面に電気が漏れることはなく安全です。マイカが絶縁体の役割を果たすため、触れても感電の心配がありません。
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高い耐熱性
高温環境でも変形や劣化が少なく、発熱体のマイカは耐久性が高く劣化しにくい特性があります。適切な使用で5年以上使用可能です。
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優れた蓄熱性
一度暖まると冷めにくい性質があり、サーモスタットが断続運転しても温度が安定します。約10秒で表面が暖まる速暖設計です。
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遠赤外線放射
4〜14μの波長(育成光線)を放射し、この波長が体内の水分分子を振動させて体の芯から温める仕組みです。
発熱の原理は「抵抗加熱(ジュール熱)」と呼ばれる、物理学の基本的な法則に基づいています。リード線から電気が発熱体に流れると、発熱体はその電気の流れに「抵抗」します。この抵抗によって消費された電気エネルギーが、ほぼ100%の効率で熱エネルギーに変換されるのです。
みずよし貿易の「遠赤外線マイカヒーターII」は、このマイカを本体に使用し、ICサーモスタットを内蔵することで、表面温度を最高80℃、最低60℃の範囲で自動調整する機能を備えています。これにより、鳥類に適した27〜28℃程度の環境温度を維持できる設計となっています。
遠赤外線の科学:空気ではなく物体を直接温める
マイカヒーターが他の暖房器具と一線を画す最大の理由は、「遠赤外線」による加熱方式です。遠赤外線は電磁波の一種で、目に見えない熱線として物体に吸収されます。
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対流式と放射式の根本的な違い
対流式
保温電球・エアコン
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→
空気を温める → 温まった空気が循環 → 物体や生物が温まる -
✗
空気が乾燥しやすい・ホコリや脂粉が舞いやすい
放射式
マイカヒーター
-
→
遠赤外線を放射 → 空気を通り抜ける → 物体や生物に直接吸収 -
✓
乾燥しない・ホコリが舞わない・体の芯から温まる
このため、マイカヒーターを使っているときに手をかざしても、保温電球のような強烈な熱は感じられません。しかし、鳥の体には確実に暖かさが届いています。鳥がヒーターの近くでリラックスしていたり、気持ちよさそうに羽を膨らませていれば、それは遠赤外線が効いている証拠です。
なぜインコに最適なのか:5つのメリット
この遠赤外線によるユニークな加熱方法は、鳥の健康にとって数多くの直接的なメリットをもたらします。
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マイカヒーターがインコに最適な5つの理由
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①
体の芯から温める遠赤外線は鳥の体表を透過し、血液や組織の水分に反応して内部から熱を発生させます。表面だけを温める他の方法とは根本的に異なる、より深く、持続的な温かさを提供します。体温を効果的に上昇させ、安定して維持することが可能です。
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②
乾燥やホコリの飛散がない空気を暖めて循環させる方式ではないため、室内の湿度を低下させることがありません。また、風を発生させないため、ホコリや脂粉を舞い上げることもなく、鳥の繊細な呼吸器系を刺激から守ります。
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③
静音でストレスフリー動作音が一切なく、風も出ません。捕食される側の動物である鳥は、予期せぬ音や気流にストレスを感じやすい性質があります。完全な静音動作は、鳥に余計な警戒心を与えることなく、穏やかな環境を維持します。
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④
光らない・睡眠を妨げない保温電球のように明るく光ることがないため、鳥の睡眠サイクルを妨げません。夜間も安心してつけっぱなしにできます。鳥の自然な生活リズムを保ちながら、24時間体制で保温できる点は大きなメリットです。
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⑤
クリーンで高効率電気エネルギーを直接熱に変換するため、燃焼を伴うヒーターのように空気を汚すことがなく、換気の必要もありません。約10秒で表面が暖まる速暖設計も大きな利点です。ほぼ100%の効率で熱エネルギーに変換されます。
マイカヒーターの導入は、鳥の保温に対する考え方を根本から変えるものです。その目的は、もはやケージ全体の「空気温度」を特定の数値に保つことではありません。むしろ、鳥が自らの意思で出入りできる「放射熱のゾーン」を提供することにあります。これは、鳥が自然界で日向ぼっこをするように、熱源に近づいたり離れたりして自らの体温を調節するという本能的な行動を可能にする、より自然で安全なアプローチです。
【重要】マイカヒーターの火事リスクと安全対策

インコ用ヒーターを選ぶ際、多くの飼い主が最も心配するのが「火事のリスク」です。実際、「インコ ヒーター 火事」という検索キーワードは月間480件、「マイカヒーター 火事」は70件の検索があり、安全性への関心の高さがうかがえます。結論から言えば、マイカヒーターは保温電球と比較して火事リスクが大幅に低い設計です。しかし、「リスクが低い」ことと「リスクがゼロ」は異なります。正しい知識と使い方を身につけることで、安全性をさらに高めることができます。
インコ用ヒーターの火事事例と原因
過去に報告されているインコ用ヒーターの火事事例を見ると、その多くは保温電球に関連したものです。アサヒペットヒーターなどの保温電球は、電球表面が200℃を超える高温になるため、以下のような原因で火災につながる可能性があります。
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保温電球で火事が起こる主な原因
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電源コードの齧り切り
インコがコードをかじって断線・漏電し、発火する事例が多数報告されています。
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羽毛・布の接触
高温の電球に羽毛や布(ケージカバー)が接触して発火するケースがあります。
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紙類の接触
ケージ内の新聞紙やペットシーツが飛んで電球に接触し、着火することがあります。
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長時間使用での過熱
サーモスタットなしで長時間使用すると、ケージ内が異常高温になり、プラスチック部品が溶ける危険があります。
マイカヒーターの安全性:なぜ火事リスクが低いのか
マイカヒーターは、保温電球と比較して以下の点で火事リスクが大幅に低く設計されています。
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マイカヒーターが安全な4つの理由
表面温度80℃(保温電球は200℃超)
サーモスタット内蔵で表面温度が最高80℃±5℃に自動調整されます。保温電球が200℃を超える高温になるのに対し、マイカヒーターの80℃は、紙や布が着火する温度(約200℃以上)よりはるかに低く、発火リスクが大幅に低減されています。
サーモスタット内蔵で自動温度管理
ICサーモスタットが最高80℃〜最低60℃±5℃の範囲で自動温度管理を行います。温度が上がりすぎると自動的に電源がOFFになり、温度が下がるとONになる断続運転により、過熱を防ぎます。保温電球のように別途サーモスタット(5,000円〜7,000円)を購入する必要がありません。
ケージ外設置で鳥が直接触れない
専用ステンレスホルダーBを使用してケージの外側に設置するため、鳥が直接ヒーターに触れることがありません。ケージから約2cm程度離れた位置に自然に設置される設計で、電源コードも鳥の届かない位置に配置される独立型です。保温電球のようにケージ内設置で火傷リスクがある器具とは根本的に異なります。
燃焼を伴わないクリーン設計
電気エネルギーを熱エネルギーに変換する方式のため、火力を使わず空気を汚しません。換気も不要で、管ヒューズ1Aが安全装置として内蔵されています。実際の使用者からも「ケージの金網は全く熱くならない」「触れても熱くなりすぎない安全設計」という評価が多数寄せられています。
火事を防ぐ7つの安全対策【必読】
マイカヒーターは安全性の高い製品ですが、電気製品である以上、正しい使い方を守ることが不可欠です。以下の7つの対策を必ず実践してください。
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安全に使うための7つの対策
1
電源コードを鳥の届かない位置に配置
インコがコードをかじって断線・漏電するのを防ぐため、専用ステンレスホルダーを使用し、コードはケージ外側を通します。硬質プラスチック製や金属製のスパイラルチューブ(配線保護カバー)でコード全体を覆うとさらに安全です。
2
ビニールカバーとの適切な距離を保つ
ビニールカバーやアクリルケースがマイカヒーターに直接当たらないよう配置し、ヒーターとカバーの間に必ず空間を確保してください。密閉状態になると、湿気と遠赤外線の反応により異常な温度上昇を引き起こす危険があります。完全密閉は厳禁です。
3
定期清掃でホコリ・脂粉を除去
月1回程度(脂粉の多いオカメインコは2週間に1回)、電源を切り完全に冷めるまで約30分待ってから、乾いた柔らかい布でヒーター表面のホコリを拭き取ります。ホコリや糞の蓄積は火災リスクを高めます。
4
布や紙で覆わない
絶対に分解・改造しない。タオルや布団で覆わない(温度異常上昇・酸欠・火災の危険)。ヒーター上に直接ペットを乗せない(低温火傷の危険)。カバーはケージを覆うものであり、ヒーターを覆うものではありません。
5
プラグ・コードの劣化チェック
シーズン前の点検として、電源コードに損傷がないか、プラグに変色や変形がないか、本体に亀裂や変形がないかを確認します。電源コードの老朽化による漏電に注意してください。
6
可燃物を近くに置かない
紙や布で覆ったり燃えやすい物を近づけないこと。プラスチックケース使用時は耐熱温度90℃以上のもののみ使用可。ガラスケースでの密閉禁止(ケース内温度が異常に上昇)。
7
換気経路を確保する
ケージカバーとの併用では、完全密閉は厳禁です。換気のため前面や一部を開けて空気の流れを確保します。ケージの一辺は部分的に開けておくなど、十分な換気経路を確保してください。
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適切な管理で長期使用が可能
マイカヒーターは発熱体のマイカが耐久性が高く劣化しにくい特性があり、適切な使用・メンテナンスで5年以上使用可能です。推奨交換時期は連続使用で3〜5年ごと、断続使用で5〜7年ごととされています。定期的な清掃と点検を行うことで、安全に長期間使用できる設計となっています。
マイカヒーターのデメリットと注意点【購入前必読】

マイカヒーターは優れた保温器具ですが、万能ではありません。購入後に「こんなはずじゃなかった」と後悔しないために、デメリットや注意点を正直に解説します。これらを理解した上で、ご自身の飼育環境に合うかどうかを判断してください。
デメリット1:初期費用が高い
マイカヒーターの最大のデメリットは、初期投資の高さです。
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初期費用の比較
| 保温器具 | 本体定価 | 必要な追加購入 |
|---|---|---|
| 一般パネルヒーター | 2,400円〜3,500円 | なし |
| 保温電球 | 3,000円〜6,000円 | サーモスタット5,000円〜7,000円 |
| マイカヒーターII 60W | 15,000円~20,000円前後 | ステンレスホルダー約4,000円(推奨) |
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長期的にはコスパに優れる理由:保温電球は電球交換が必要ですが、マイカヒーターは5年以上使用可能で電球交換が不要です。長期的にはマイカヒーターの方がお得になります。使用者からは「高かったけどいいものを買ったと満足」「我が子のためなら安い」という声が多く聞かれます。
デメリット2:真冬は単独使用では不十分(エアコン併用必須)
マイカヒーターに関する最も重要な誤解を解いておく必要があります。それは「マイカヒーター単体で真冬を乗り切れる」という期待です。
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マイカヒーターの保温力の限界
マイカヒーターは遠赤外線で体を直接温める方式のため、空気温度そのものを大きく上昇させる力は弱いです。
✓ 効果的なケース
- • 室温15℃以上
- • 春秋の寒暖差対策
- • アクリルケース併用
- • 健康な成鳥
✗ 不十分なケース
- • 室温10℃以下の真冬
- • 寒冷地
- • 病鳥・老鳥・ヒナ
- • 大型ケージ
🏠
真冬の推奨環境:マイカヒーターをメインの保温器具として使用可能ですが、ビニールカバー/アクリルケースで暖めた空気を逃がさないことが必須です。真冬(室温10℃以下)はエアコンも併用が推奨され、室温設定は人間が快適と感じる温度より少し高めが理想です。保温電球は空気全体を温める力が強く真冬の単独使用が可能ですが、マイカヒーターは遠赤外線で体を直接温める方式のため、真冬はエアコンとの併用が推奨されます。
デメリット3:小型ケージには大きすぎる場合がある
マイカヒーターII 60Wモデルは、本体サイズが幅350×高さ466×厚み40mm(スタンド除く)です。
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ケージサイズと適合性
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✓
推奨:ケージ幅35cm以上
中型〜大型ケージ(35cm以上)にはマイカヒーター60Wが効果的です。オカメインコ、コザクラインコ、メキシコインコ類などに最適。 -
△
小型ケージ(35cm未満)
ケージサイズが35規格(幅370mm)程度の場合、マイカヒーター60Wは大きめです。小型のパネルヒーター(15W程度)+ 止まり木タイプの組み合わせが適しています。または保温電球20〜40Wの使用も効果的です。 -
ℹ️
小型ケージ向け:XS IIモデル
みずよし貿易はコンパクトな「遠赤外線マイカヒーターXS II」(サイズ110×119×34mm、重量140g、表面温度70℃、フック掛けタイプ)も販売しています。小型ケージにはこちらが適しています。
デメリット4:空気温度は上がりにくい(輻射熱の特性)
「マイカヒーターを設置したのに、温度計の数値があまり上がらない」という声がよく聞かれます。これは故障ではなく、マイカヒーターの特性です。
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「暖かくない」と感じる理由と解決策
❌ 誤解:「温度計が25℃を示さないから効いていない」
マイカヒーターは遠赤外線で物体を直接温めるため、空気温度そのものは大きく上昇しません。手をかざしても暖かさを感じにくい場合がありますが、これは空気を温めるのではなく生体の体温を直接上昇させる設計によるものです。
✓ 正しい理解:鳥の体が温まっているか観察する
-
→
鳥がヒーターの近くでリラックスしている -
→
羽を膨らませていない(寒がっていない) -
→
活発に動き、食欲もある
これらのサインがあれば、温度計の数値が思ったより低くても、鳥の体は確実に温まっています。
💡 効果を高める方法
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①
ビニールカバー/アクリルケースで保温効果アップ -
②
エアコンとの併用(室温を20℃前後に保つ) -
③
マイカヒーターとケージの距離を近づける
みずよし貿易「遠赤外線マイカヒーターII」製品詳細スペック

市場に流通しているマイカヒーターの中でも、鳥飼育者の間で最も高い評価を得ているのが、みずよし貿易有限会社が製造するフューチャーアロー(Future Arrow)ブランドの「遠赤外線マイカヒーターII」です。ここでは、この製品の詳細なスペックと、購入時に知っておくべき情報をまとめます。
基本スペックと仕様
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遠赤外線マイカヒーターII 60W(型番:MZ-2002)
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 型番 | MZ-2002 |
| 定格電圧 | AC100V 50/60Hz |
| 消費電力 | 60W |
| 本体サイズ | 幅350mm × 高さ466mm × 厚み40mm(スタンド除く) |
| 奥行(スタンド使用時) | 約160mm |
| 重量 | 1,950g(全体)/ 1,045g(本体のみ) |
| 電源コード長 | 2m |
| 発熱体 | マイカ(雲母) |
| 表面温度 | 最高約80℃ ± 5℃(内部最高温度90℃) |
| 安全機能 | ICサーモスタット内蔵、管ヒューズ(1A) |
| 材質 | ポリカーボネート(PC)樹脂(本体、スタンド) |
| 表示 | 赤色LED(通電時点灯) |
| 推奨ケージサイズ | 幅35cm以上の鳥かご |
製品ラインナップと選び方

via:チャーム楽天
みずよし貿易は、飼育環境やペットのサイズに応じて複数のマイカヒーター製品を展開しています。
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製品ラインナップ
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マイカヒーターII 60W
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標準モデル・最も人気 -
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中型〜大型インコ向け -
✓
ケージ幅35cm以上推奨 -
✓
価格:19,980円〜22,000円
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マイカヒーターXS II
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✓
コンパクトモデル -
✓
小型インコ・文鳥向け -
✓
サイズ:110×119×34mm -
✓
重量140g、表面温度70℃
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70Wモデル(犬猫用)
-
✓
型番:MZ-2010 -
✓
犬猫など小動物向け -
✓
サイズ:高410×幅350×奥250mm -
✓
鳥類にも使用可能
購入場所
🛒
主要購入先
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オンラインショップ
- • チャーム(charm)
- • 楽天市場(charm楽天市場店ほか)
- • Amazon Japan
- • Yahoo!ショッピング
- • ASKUL(法人向け)
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専門ペットショップ
- • はなぶさ堂/cotorikatta
- • こんぱまるオンライン
- • 小動物専門店ヘヴン
- • うさぎ舎
- • ラビットテール
チャーム(charm)は関東当日便対応のペット用品専門大手通販サイトで、最も人気の購入先です。実店舗では大手ペットショップチェーンで取り扱いがありますが、在庫状況は店舗により異なるため事前確認が推奨されます。
💡
購入時のポイント:シーズンオフ(夏期)の方が安価に購入できる傾向があります。専用ステンレスホルダーとのセット購入が推奨され、単品で揃えるよりもお得な価格設定になっていることが多いです。計画的な購入がコスト削減につながります。
マイカヒーターの正しい使い方と設置方法

マイカヒーターの効果を最大限に引き出し、安全に使用するためには、正しい設置方法と使い方を理解することが不可欠です。ここでは、実際の使用者の経験や獣医師の推奨に基づいた、実践的なガイドを提供します。
基本的な設置手順【ステップ・バイ・ステップ】

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専用ステンレスホルダーを使った設置方法
1
設置位置を決めるケージの外側の横面または背面、できるだけ低い位置を選びます。暖かい空気は上昇するため、下部に設置することで効率的に保温できます。ケージ内は完全に均一な温度である必要はなく、鳥が自分で暖かい場所と涼しい場所を移動して体温調節できるようにすることが理想的です(温度勾配の確保)。
2
ステンレスホルダーの取り付け専用ステンレスホルダーBをケージの金網に引っ掛けます。ホルダーの形状により、ケージから約2cm程度離れた位置に自然に設置される設計になっています。この距離が安全性と効率性のバランスを保つ最適な位置です。
3
マイカヒーター本体をセットマイカヒーター本体をステンレスホルダーにしっかりとはめ込みます。縦置き・横置きどちらでも使用可能ですが、縦置きが一般的です。がたつきがないか確認してください。
4
電源コードの配線電源コードがケージ内に引き込まれないよう、ケージ外側を通して配線します。インコがコードをかじって断線・漏電するのを防ぐため、硬質プラスチック製や金属製のスパイラルチューブ(配線保護カバー)でコード全体を覆うとさらに安全です。
5
温度計の設置と確認ケージ内の鳥がよくいる止まり木の高さに温度計を設置し、人からパッと見える位置に配置します。最低・最高温度を記録できるタイプが望ましく、スマホアプリ連携型も便利です。通電して赤色LEDランプが点灯することを確認します。
6
鳥の反応を観察数日間は鳥の様子を注意深く観察します。新しいものへの恐怖(ネオフォビア)で最初は警戒することがありますが、焦らず段階的に慣れさせましょう。鳥がヒーターの近くでリラックスしていたり、羽を膨らませていない(寒がっていない)ことを確認します。
ケージカバー・アクリルケースとの併用方法
マイカヒーター単体でも保温効果はありますが、ビニールカバーやアクリルケースと併用することで、保温効果を大幅に高めることができます。ただし、正しい使い方を守らないと危険です。
⚠️
カバー使用時の絶対厳守事項
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❌
完全密閉は絶対禁止
ケージの一辺は部分的に開けておくなど、十分な換気経路を確保してください。密閉状態になると、湿気と遠赤外線の反応により異常な温度上昇を引き起こす危険があります。酸欠のリスクもあります。 -
❌
ヒーターをカバーで覆わない
カバーはケージを覆うものであり、ヒーターを覆うものではありません。ビニールカバーがマイカヒーターに直接当たらないよう配置し、ヒーターとカバーの間に必ず空間を確保してください。 -
🌡️
温度計で常に監視
カバーを使用する場合は、ケージ内温度が上がりすぎていないか、温度計で定期的に確認してください。30℃を超える場合はカバーの開口部を広げるか、マイカヒーターとの距離を調整します。
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推奨されるカバーとの併用方法
🛡️
ビニールカバー
保温効果を高めるために使用しますが、完全密閉は厳禁です。前面や一部を開けて空気の流れを確保します。マイカヒーターに直接当たらないよう配置することが重要です。
📦
アクリルケース
最も保温効果が高く、マイカヒーターとの相性も良好です。耐熱温度90℃以上のもののみ使用可。ガラスケースでの密閉禁止(ケース内温度が異常に上昇)。適度な通気口があるタイプを選んでください。
🏠
ポリカーボネート
アクリルより軽量で耐衝撃性に優れます。透明度が高く鳥の様子を観察しやすい利点があります。こちらも適度な通気を確保してください。
📚
アクリルケースについて詳しく知りたい方へ:アクリルケースの選び方、3社比較、防音効果、設置方法など、より詳細な情報は「鳥かごアクリルケース完全ガイド」をご覧ください。アクリル工房、BIRD MORE、とりまるの特徴を徹底比較しています。
温度管理の実践:毎日のチェックポイント
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日常的な温度管理のルーティン
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毎朝のチェック
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温度計の最低温度を確認 -
✓
鳥の様子を観察(羽の状態) -
✓
LEDランプの点灯確認
🌙
毎晩のチェック
-
✓
温度計の現在温度を確認 -
✓
鳥が寒がっていないか観察 -
✓
コンセント周りの確認
🔄
季節の変わり目
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✓
特に注意深く観察 -
✓
寒暖差が激しいため要注意 -
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1歳超なら徐々に温度を下げる
💡
温度調整のヒント:温度が不足する場合はエアコンやケージカバーで補助します。温度が高すぎる場合はケージカバーの開口部を広げるか、マイカヒーターとの距離を調整します。小島動物病院AWCの小嶋恭子獣医師は「最も気を付けたいのは温度よりも温度変化で、1日の温度差はできれば3℃以下、大きくても10℃以下に抑えたい」と指摘しています。
マイカヒーターの電気代とランニングコスト【詳細計算】

「保温器具を24時間つけっぱなしにしたら、電気代がいくらかかるのか?」これは多くの飼い主が気にする重要な問題です。ここでは、マイカヒーターの電気代を正確に計算し、他の保温器具と比較して、長期的なコストパフォーマンスを検証します。
電気代の計算方法と実際のコスト

電気代は以下の計算式で算出できます。
🔢
電気代計算の基本式
電気代 = 消費電力(kW) × 使用時間(h) × 電力量料金単価(円/kWh)
マイカヒーターII 60Wの場合:
-
①
消費電力:60W = 0.06kW -
②
電力量料金単価:25〜31円/kWh(2024-2025年現在の目安) -
③
使用時間:24時間連続使用を想定
💰 具体的な計算結果
| 期間 | 計算式 | 電気代(31円/kWh) |
|---|---|---|
| 1時間 | 0.06kW × 1h × 31円 | 約1.86円 |
| 1日(24時間) | 1.86円 × 24h | 約44.6円 |
| 1ヶ月(30日) | 44.6円 × 30日 | 約1,338円 |
📊
実際にはもっと安くなる理由:サーモスタットによる自動調整で断続運転されるため、実際の電気代は計算値より安くなる傾向があります。多くの販売サイトで見られる「月額1,000円以下」という記述は、電力料金単価25円/kWhを基準にした場合の金額(約988円)です。ご自身の契約している電力会社の単価を確認して計算するのが最も正確です。
他の保温器具との電気代比較
マイカヒーターのランニングコストを理解するために、他の保温器具と比較してみましょう。
📊
保温器具別の月額電気代(24時間使用)
| 保温器具 | 消費電力 | 月額電気代(31円/kWh) | 備考 |
|---|---|---|---|
| パネルヒーター 15W | 15W | 約334円 | 最安だが保温力は弱い |
| 止まり木ヒーター | 10W前後 | 約223円 | 補助的な保温のみ |
| 保温電球 40W | 40W | 約893円 | サーモスタット併用時 |
| マイカヒーター 60W | 60W | 約1,340円 | サーモ内蔵・断続運転で実際はもっと安い |
| 保温電球 60W | 60W | 約1,340円 | サーモスタット併用時 |
| 保温電球 100W | 100W | 約2,232円 | サーモスタット併用時 |
※電気料金単価31円/kWh、24時間連続使用時の理論値。実際にはサーモスタットで自動調整されるため、この50〜70%程度になります。
初期費用とランニングコストの総合比較
電気代だけでなく、初期投資や交換部品のコストも含めた、長期的なコストパフォーマンスを検証します。
💵
5年間の総コスト比較
| 項目 | 保温電球60W+サーモ | マイカヒーター60W |
|---|---|---|
| 初期費用 | 約11,000円 | 約20,000円 |
| 月額電気代 | 約1,340円×6ヶ月=8,040円/年 | 約1,340円×6ヶ月=8,040円円/年 |
| 電球交換費用 | 2,200円×5回=11,000円(5年間) | 0円(交換不要) |
| 5年間総コスト | 約62,200円 | 約60,200円 |
📈
コストパフォーマンス分析
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✓
5年間では両者ほぼ同等:初期費用はマイカヒーターが高いものの、電球交換が不要なため、5年間の総コストはそれほど変わりません。 -
✓
6年目以降はマイカヒーターが有利:保温電球は電球交換が続きますが、マイカヒーターは5年以上使用可能なため、長期的にはお得になります。 -
✓
交換の手間がかからない:保温電球は3ヶ月からシーズンごとに電球交換が必要ですが、マイカヒーターは交換不要で、メンテナンスの手間が大幅に減ります。
季節別の電気代目安
🗓️
季節ごとの使用パターンと電気代
❄️
真冬(12〜2月)
- 使用時間:24時間
- 月額:約1,200〜1,500円
- エアコン併用推奨
🍂
晩秋・早春(11月、3月)
- 使用時間:24時間
- 月額:約1,000〜1,500円
- 単独使用可能な場合も
🌸
春秋(4〜5月、9〜10月)
- 使用時間:夜間のみなど
- 月額:約500〜800円
- 寒暖差対策に
メンテナンス方法と製品寿命

マイカヒーターを長期間安全に使用するためには、適切なメンテナンスが不可欠です。発熱体のマイカは耐久性が高く劣化しにくい特性がありますが、定期的な清掃と点検を行うことで、5年以上の長期使用が可能になります。
定期清掃の方法【月1回推奨】
🧹
清掃の手順とポイント
1
電源を切り冷却を待つ電源を切り、コンセントから抜きます。完全に冷めるまで約30分待ってください。火傷防止のため、この時間は必ず守ってください。
2
乾いた布で表面を拭く乾いた柔らかい布(マイクロファイバークロスなど)でヒーター表面のホコリや脂粉を優しく拭き取ります。特にオカメインコは脂粉が多いため、2週間に1回の清掃が推奨されます。
3
頑固な汚れの対処頑固な汚れがある場合は、固く絞った布で水拭きします。完全に乾燥させてから使用を再開します。水を直接かけない、化学薬品や洗剤は使用しない、ヒーター内部に水が入らないよう注意することが重要です。
📅
清掃頻度の目安
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•
一般的な鳥:月1回程度 -
•
脂粉の多い鳥(オカメインコなど):2週間に1回 -
•
シーズン開始前:必ず清掃と点検を実施
シーズン前の点検チェックリスト
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使用開始前の確認項目
🔌
電源コード
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損傷がないか確認 -
✓
齧られた跡がないか -
✓
被覆が破れていないか
🔧
プラグ
-
✓
変色がないか確認 -
✓
変形がないか確認 -
✓
ホコリの蓄積を清掃
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本体
-
✓
亀裂がないか確認 -
✓
変形がないか確認 -
✓
ホルダーの緩みを確認
⚡
通電確認
-
✓
異常な音がないか -
✓
においがないか -
✓
LEDランプが点灯するか
製品寿命と交換時期
⏰
寿命に影響する要因
✓
基本寿命
適切な使用・メンテナンスで5年以上使用可能です。発熱体のマイカは耐久性が高く劣化しにくい特性があります。
📊
使用頻度
連続使用(24時間つけっぱなし)より断続使用の方が長持ちします。サーモスタットによる自動ON/OFF機能が寿命を延ばします。
🌡️
動作温度
高温での長時間使用は劣化を促進します。適切な換気と温度管理が重要です。
🧹
メンテナンス頻度
定期的な清掃と点検を行うことで、寿命が大幅に延びます。ホコリや脂粉の蓄積は劣化を早めます。
📅
推奨交換時期
-
•
連続使用:3〜5年ごと -
•
断続使用:5〜7年ごと
⚠️
即座に使用中止すべき症状
以下の症状が見られる場合は、直ちに使用を停止し、メーカーに連絡してください。
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❌
電源を入れても全く温まらない -
❌
異常な焦げ臭いにおいがする -
❌
LEDランプが点灯しない -
❌
本体やコードから煙が出る -
❌
表面に亀裂や変形が見られる
📞
故障時の対応:保証期間を確認(通常1年)し、メーカー(みずよし貿易)に電話で問い合わせて修理または交換対応を受けます。予備として保温電球を用意しておく飼い主も多く、届いたらすぐ開封して試運転し、異常があれば保証期間内に連絡することが推奨されます。
よくある質問(FAQ)
マイカヒーターに関して、飼い主から寄せられることの多い質問をまとめました。購入前や使用中の疑問解決にお役立てください。
Q1 マイカヒーターは本当に火事のリスクが低いですか?
A1:はい、保温電球と比較して大幅に低いです。表面温度が最高80℃(保温電球は200℃超)で、サーモスタット内蔵により過熱を自動防止します。ただし、電気製品である以上リスクゼロではありません。電源コードの保護、可燃物を近づけない、定期清掃などの安全対策を必ず守ってください。ビニールカバーで完全密閉すると危険なので、換気経路の確保も重要です。
Q2 マイカヒーター単体で真冬を乗り切れますか?
A2:室温15℃以上ならマイカヒーター単体でも効果的ですが、真冬(室温10℃以下)はエアコン併用が推奨されます。マイカヒーターは遠赤外線で体を直接温める方式のため、空気温度そのものを大きく上昇させる力は弱いです。ビニールカバーやアクリルケースと併用することで保温効果を高められますが、完全密閉は危険なので必ず換気経路を確保してください。
Q3 温度計の数値が上がらないのですが、効いていますか?
A3:これは故障ではなく、マイカヒーターの特性です。遠赤外線で物体を直接温めるため、空気温度は大きく上昇しません。鳥の様子で判断してください:①鳥がヒーターの近くでリラックスしている、②羽を膨らませていない(寒がっていない)、③活発に動き食欲もある、これらのサインがあれば効果が出ています。空気温度を上げたい場合は、ビニールカバー/アクリルケースとの併用やエアコン併用が有効です。
Q4 24時間つけっぱなしで大丈夫ですか?電気代は?
A4:はい、24時間つけっぱなしが基本的な使い方です。サーモスタット内蔵で自動温度管理するため、安全に連続使用できます。月額電気代は約988円〜1,338円(24時間使用、電力料金単価25〜31円/kWhの場合)です。サーモスタットによる断続運転で実際にはもっと安くなる傾向があります。マイカヒーターは電球交換が不要なため長期的にはお得です。
Q5 小型ケージ(幅35cm未満)にも使えますか?
A5:マイカヒーターII 60Wは本体サイズが幅350×高さ466mmとやや大きいため、ケージ幅35cm以上が推奨されます。小型ケージには、コンパクトな「マイカヒーターXS II」(サイズ110×119×34mm、重量140g、表面温度70℃)が適しています。または、小型のパネルヒーター(15W程度)+ 止まり木タイプの組み合わせ、保温電球20〜40Wの使用も効果的です。
Q6 保温電球との併用は可能ですか?
A6:はい、可能です。特に真冬や寒冷地、病鳥・老鳥の保温には併用が効果的です。マイカヒーターで基本的な保温を行い、保温電球で素早く温度を上げるという組み合わせが理想的です。ただし、ケージ内が過度に高温にならないよう温度計で監視し、30℃を超える場合は調整してください。併用時も換気経路の確保を忘れずに行ってください。
Q7 専用ステンレスホルダーは必須ですか?
A7:強く推奨されます。専用ステンレスホルダーBを使用することで、ケージから適切な距離(約2cm)に安全に設置でき、鳥が直接触れるリスクを防ぎます。本体付属のスタンドでも自立しますが、ケージに固定する方が安定性が高く安全です。別売りで約4,000円ですが、安全性を考えるとセット購入がベストです。ホルダーなしでの使用は転倒リスクがあるため推奨されません。
Q8 マイカヒーターの使用について、オカメインコ特有の注意点はありますか?
A8:オカメインコは脂粉が多いため、清掃を2週間に1回行うことが推奨されます。脂粉がヒーター表面に蓄積すると、熱効率が下がるだけでなく火災リスクも高まります。また、オカメインコは臆病な性格のため、新しいヒーターに慣れるまで数日かかることがあります。焦らず段階的に慣れさせてください。温度管理は他のインコと同様、26〜32℃が適正範囲です。
Q9 ヒーターをつけていても鳥が寒そうです。どうすればいいですか?
A9:まず、①温度計で実際のケージ内温度を確認(26〜32℃が目標)、②ヒーターが正常に動作しているか確認(LEDランプ点灯)、③ビニールカバー/アクリルケースで保温効果を高める、④エアコンと併用する、⑤保温電球との併用を検討する、⑥ケージの置き場所を変える(窓際・隙間風を避ける)などの対策を試してください。それでも改善しない場合は、病気の可能性があるため獣医師に相談してください。
Q10 夏場も使用できますか?いつから使い始めればいいですか?
A10:夏場は基本的に不要ですが、エアコンで冷やしすぎた場合の補助保温には使えます。使用開始時期は地域・室温により異なりますが、一般的には10月下旬〜11月(室温が20℃を下回る頃)が目安です。春の使用終了時期は4月中旬〜5月上旬(最低気温が15℃を安定して超える頃)です。ヒナ・老鳥・病鳥は1年中保温が必要な場合もあります。季節の変わり目は寒暖差が激しいため特に注意が必要です。
Q11 清掃はどのくらいの頻度で行うべきですか?
A11:一般的な鳥は月1回程度、脂粉の多いオカメインコは2週間に1回が推奨されます。シーズン開始前には必ず清掃と点検を実施してください。清掃方法は、①電源を切り30分冷却、②乾いた柔らかい布で表面を拭く、③頑固な汚れは固く絞った布で水拭き、④完全に乾燥させてから使用再開です。水を直接かけない、化学薬品や洗剤は使用しない、ヒーター内部に水が入らないよう注意してください。
マイカヒーターで愛鳥の冬を快適に【総括】

みずよし貿易の「遠赤外線マイカヒーターII」は、インコの保温に最適な選択肢の一つです。遠赤外線で体の芯から温める独自の方式により、乾燥やホコリの飛散がなく、静音で光らないため、鳥の健康と睡眠を守ります。
✅ マイカヒーターが選ばれる主な理由
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火事リスクが保温電球より大幅に低い(表面温度80℃、サーモスタット内蔵) -
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遠赤外線で体の芯から温める・乾燥しない・静音・光らない -
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24時間つけっぱなしでも安全・月額電気代約1,000〜1,500円 -
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電球交換不要で5年以上使用可能・長期的にコスパ良好 -
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多くの愛鳥家や獣医師から高評価を得ている実績
⚠️ 購入前に知っておくべきデメリット
-
→
初期費用が高い -
→
真冬は単独使用では不十分・エアコン併用推奨 -
→
小型ケージ(35cm未満)には大きすぎる場合がある -
→
空気温度は上がりにくい(温度計の数値が低く見える)
💡 安全に使うための重要ポイント
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①
専用ステンレスホルダーを使用し、ケージ外側に設置 -
②
電源コードを保護し、鳥の届かない位置に配置 -
③
ビニールカバー使用時は完全密閉を避け、換気経路を確保 -
④
月1回程度の定期清掃でホコリ・脂粉を除去 -
⑤
温度計でケージ内温度を監視(26〜32℃が目標)
💖
マイカヒーターは初期投資こそ高いものの、安全性・快適性・長期的なコストパフォーマンスに優れた選択肢です。正しい使い方を守り、定期的なメンテナンスを行うことで、愛鳥が健康で快適な冬を過ごせる環境を整えることができます。あなたの大切な家族のために、最適な保温環境を見つけてください。
📚
さらに詳しく学びたい方へ
インコの保温には、ヒーター選び以外にも重要なポイントがたくさんあります。保温電球との併用方法、温度計の選び方、季節ごとの温度管理、ビニールカバーの危険性など、愛鳥の健康を守るための完全ガイドをご用意しています。
📚 参考文献・情報源
製品情報
- • みずよし貿易有限会社 公式製品情報
- • Future Arrow「遠赤外線マイカヒーターII」製品仕様書
- • チャーム(charm)製品販売ページ
- • はなぶさ堂/cotorikatta 製品情報
獣医師監修・専門家見解
- • 横浜小鳥の病院 海老沢和荘獣医師「鳥の保温と温度管理」
- • 小島動物病院AWC 小嶋恭子獣医師「インコの適正温度と保温方法」
- • バードクリニック 獣医師コラム「冬の保温管理」
技術文献・科学的根拠
- • 遠赤外線の特性と加熱メカニズム(物理学文献)
- • マイカ(雲母)の材料特性(工学文献)
- • 鳥類の体温調節機能(鳥類学文献)
- • 電気加熱システムの安全基準(電気工学文献)
ユーザーレビュー・コミュニティ情報
- • Amazon Japan ユーザーレビュー
- • 楽天市場 購入者レビュー
- • 鳥飼育者コミュニティ 使用体験談
- • SNS(Twitter/Instagram)実際の使用例
※ 情報の正確性について:本記事は2024-2025年時点の情報に基づいて作成されています。製品仕様、価格、販売状況などは変更される可能性がありますので、購入前に必ず公式サイトや販売店で最新情報をご確認ください。また、鳥の健康状態や保温方法については、必要に応じて獣医師にご相談ください。
📝 記事監修者情報
名前: 山木
経歴: フィンチ・インコ・オウム・家禽の飼育経験を持つ、飼い鳥歴30年以上の愛鳥家。オカメインコブリーダー。愛玩動物飼養管理士。現在はセキセイインコとオカメインコを中心とした小型〜中型インコ専門サイト「ハッピーインコライフ」を運営。科学的根拠と愛情に基づいた実体験を発信し、一羽でも多くのインコとその飼い主が幸せな毎日を送れるようサポートします。


