オカメインコの値段は色で変わる!人気品種の価格相場を解説

【結論】ノーマルが最安・ルチノーが人気・希少種は高額

オカメインコの価格は、品種の希少性と人気度で決まります。最も手頃なのは原種に近いノーマル(グレー)で15,000円~35,000円、続いて人気の高いルチノー(白オカメ)が20,000円~50,000円です。
💰 品種別価格一覧
ノーマル種は原種に近いため遺伝的に安定しており、繁殖も容易なことから価格が抑えられています。一方、ルチノーは伴性遺伝によりオスの出現率が低く、その希少性が価格に反映されます。ホワイトフェイス系やパイド系などの希少種は、複数の遺伝子が関わる複雑な交配が必要なため、さらに高価になります。
2025年の価格上昇トレンド(10-15%増)と購入タイミング
2025年現在、オカメインコの市場価格は2023年と比較して全体的に10~15%上昇しています。この価格上昇の背景には、ペット需要の増加、ブリーダーの減少、飼育コストの上昇など複合的な要因があります。
📈 価格上昇の主な要因
初心者が知っておくべき価格差の3つの理由
同じ品種でも価格に差が生じる理由を理解することで、適正価格での購入判断ができるようになります。
🔍 価格差が生じる要因
初心者の方は、多少価格が高くても健康診断済みで手乗り訓練済みの個体を選ぶことをおすすめします。後々の医療費や馴化の手間を考えると、初期投資として価値のある選択になります。
色変わり品種の値段一覧【2025年完全版】

ノーマル(グレー)の値段相場:15,000円~35,000円

ノーマル種は原種に近い灰色の体色で、オカメインコの基本となる品種です。最も流通量が多く、価格も安定している初心者におすすめの品種になります。
購入先 | 価格帯 | 特徴 |
---|---|---|
ブリーダー直販 | 15,000円~25,000円 | 最安価格、血統確認可能 |
小鳥専門店 | 20,000円~30,000円 | 健康診断済み、専門的サポート |
ペットショップ | 25,000円~35,000円 | アクセス良好、アフターケア充実 |
ノーマル種の最大の魅力は、遺伝的に最も安定していることです。病気に対する抵抗力が強く、初心者でも飼いやすい丈夫な個体が多いのが特徴です。また、性格も穏やかで人懐っこい個体が多く、オカメインコ本来の魅力を十分に楽しめます。
ルチノー(白オカメ)の値段相場:20,000円~50,000円

ルチノーは白い体色に赤い目が特徴的な品種で、日本で最も人気の高いオカメインコです。伴性遺伝のためオスの出現率が低く、やや高価になります。
購入先 | 価格帯 | 特徴 |
---|---|---|
ブリーダー直販 | 20,000円~30,000円 | 最安価格、遺伝情報確認可能 |
小鳥専門店 | 25,000円~45,000円 | 健康診断済み、専門的サポート |
ペットショップ | 30,000円~50,000円 | アクセス良好、アフターケア充実 |
ルチノーが高価な理由は遺伝学的要因にあります。ルチノー遺伝子は伴性劣性遺伝するため、オスのルチノーを作出するには両親ともにルチノー遺伝子を持つ必要があります。このため、オスの出現確率は低くなり、希少価値が生まれます。
健康面では、ルチノーは色素が少ないため紫外線に対してやや敏感です。飼育時は直射日光を避け、適度な日陰を作ってあげることが大切です。
シナモン・パール・パイドの値段相場:20,000円~60,000円

シナモン、パール、パイドは中級価格帯の人気品種です。それぞれ独特の美しさを持ち、ノーマルとは違った魅力を楽しめます。
品種名 | 価格帯 | 主な特徴 |
---|---|---|
シナモン | 25,000円~60,000円 | 茶褐色の体色、温和な印象 |
パール | 20,000円~50,000円 | 美しい斑点模様、オスは成長で消失 |
パイド | 25,000円~55,000円 | 白い色抜け部分、個体差大 |
パール種は特に興味深い特徴を持ちます。雛の時期には美しい斑点模様がありますが、オスの場合は成鳥になると模様が薄くなったり消失したりします。これは正常な現象で、雄性ホルモンの影響によるものです。一方、メスのパールは生涯にわたって美しい模様を保ちます。
パイド種は色抜けの範囲によって価格が大きく変動します。対称的で美しい模様を持つ個体は「スーパーヘビーパイド」と呼ばれ、60,000円を超える高価格で取引されることもあります。
ホワイトフェイス・希少種の値段相場:30,000円~70,000円

ホワイトフェイス系と希少種は最高価格帯の品種です。特殊な遺伝子の組み合わせにより作出される美しい品種で、コレクター性も高くなっています。
ホワイトフェイスは黄色とオレンジの色素を持たない品種で、白と黒(グレー)のモノトーンが特徴です。頬のオレンジ色(チークパッチ)がないため、シックで上品な印象を与えます。
その他の希少種には、エメラルド、オリーブ、プラチナなどがあります。これらは非常に流通が少なく、入手困難な品種です。希少種を検討する場合は、経験豊富なブリーダーからの詳しい説明を受けることが重要です。
価格差が生まれる3つの遺伝学的理由

遺伝学的要因:劣性遺伝と伴性遺伝による希少性

オカメインコの色彩変異は、主に劣性遺伝や伴性遺伝によって引き起こされます。ノーマル(グレー)は優性遺伝のため、交配すれば確実に出現しますが、色変わり品種の多くは劣性遺伝のため出現確率が低くなります。
🧬 遺伝学的メカニズム
特にルチノーは伴性劣性遺伝という特殊な遺伝形式を示します。性染色体と連鎖しているため、オスのルチノーを作出するには父親がルチノーで母親もルチノー遺伝子を保有する必要があります。
複合品種(たとえばホワイトフェイスルチノー)の場合、複数の劣性遺伝子を同時に固定する必要があるため、作出難易度は指数関数的に上昇します。これが希少種の高価格につながる最大の要因です。
繁殖技術と世代管理:時間とコストの積み重ね

美しい色彩を持つオカメインコの作出には、高度な繁殖技術と長期的な世代管理が必要です。たとえば、特定の複合品種を作出するためには、数世代にわたる計画的な交配が必要になることがあります。
⏱️ 繁殖技術の要素
ブリーダーは理想的な個体を作出するために、親鳥の選別、遺伝子検査、健康管理に多大な投資を行います。また、希少種の場合は繁殖に使用できる個体数が限られるため、近親交配を避けながら理想的な個体を作出することは非常に困難です。
この技術的な難しさと時間的なコストが、希少種の価格に反映されています。一羽の美しい個体の背景には、ブリーダーの長年の努力と知識の蓄積があることを理解することが大切です。
市場の需要と美的価値:人気が価格を押し上げる

最終的な価格は市場の需要によって決まります。日本ではルチノーの白い外見が特に人気が高く、「白オカメ」として親しまれています。このような文化的な嗜好が価格に大きく影響します。
💖 市場価値の要因
ホワイトフェイス系のモノトーンの美しさや、パール種の繊細な斑点模様など、それぞれの品種が持つ独特の美的価値が愛好家の心を捉えています。SNSの普及により、美しい個体の写真が広く共有されることで、特定の品種への憧れがさらに高まる傾向があります。
また、コレクター要素も価格形成に影響します。希少種を所有することのステータス性や、珍しい個体を育成する達成感が、高価格でも購入する愛好家層を支えています。
オカメインコの値段と色・種類によくある質問

ルチノーはなぜノーマルより値段が高いのですか?
ルチノーがノーマルより高価な理由は、遺伝学的な希少性と日本での高い人気にあります。ルチノー遺伝子は伴性劣性遺伝するため、特にオスのルチノーの出現確率は格段に低くなります。
また、日本ではルチノーの白い外見が特に人気が高く、「白オカメ」として親しまれていることも価格を押し上げる要因です。さらに、ルチノーは色素が少ないため紫外線に敏感で、飼育時にやや特別な注意が必要なことから、ブリーダーにとって飼育コストがやや高くなることも価格に反映されます。
🔬 ルチノーの価格要因
一番安いオカメインコの色・種類はどれですか?
最も安価な品種はノーマル(グレー)で、15,000円~35,000円程度で購入できます。ノーマルは原種に近く、遺伝的に最も安定した品種であるため価格が抑えられています。
ノーマルが安価な理由は、繁殖が容易で流通量が多いこと、そして遺伝的に安定しており健康な個体を作出しやすいためです。初心者の方には、価格の安さだけでなく飼育のしやすさからもノーマル種を強くおすすめします。
🔬 ノーマル種の利点
値段が安すぎるオカメインコは避けるべきですか?
10,000円以下の極端に安い個体は、健康上の問題や繁殖上の問題を抱えている可能性が高いため注意が必要です。適正価格での購入を強くおすすめします。
ただし、ブリーダー直販の場合は中間マージンがないため、適正品質でも市場より安価になることがあります。重要なのは価格だけでなく、販売者の信頼性と個体の健康状態を総合的に判断することです。購入前には必ず実際に個体を確認し、活発さや食欲、羽毛の状態などをチェックしましょう。
🔬 購入時の注意点
初心者におすすめの色・種類と値段を教えてください
初心者には遺伝的に丈夫で飼いやすいノーマル種(15,000円~35,000円)を最もおすすめします。次点でルチノー(20,000円~50,000円)も人気が高く、比較的飼いやすい品種です。
ノーマル種は病気への抵抗力が強く、性格も穏やかで、価格も手頃なため、浮いた予算をケージや保温設備など飼育環境の充実に回せます。複合品種や極端な希少種は、特殊な飼育知識が必要な場合があるため初心者には推奨しません。
🔬 初心者向け品種選び
色によって飼いやすさや寿命に差はありますか?
品種によって若干の違いはありますが、適切な飼育環境であれば大きな差はありません。ただし、原種に近いノーマル種が最も丈夫で長寿になりやすい傾向があります。
最も重要なのは品種よりも個体の健康状態と、飼い主の適切な飼育環境の提供です。どの品種でも愛情をもって大切に育てれば、平均寿命20年前後を超え、最長31歳のギネス記録のような長寿も可能です。
🔬 色別の特徴
色変わり品種で餌の配分を変える必要がありますか?
色変わり品種では、基本的な栄養管理は同じですが、ペレットの割合を通常の70-80%から60%程度に調整することが推奨される場合があります。これは色変わり品種特有の代謝特性を考慮した推奨です。
ただし、この調整は必ず鳥類に詳しい獣医師と相談しながら行うことが重要です。バランスの取れた食事と新鮮な水の提供を基本とし、定期的な健康診断で体重や体調の変化を注意深く観察しましょう。
🔬 栄養管理の原則
ホワイトフェイスが高額な理由と飼育上の注意点は?
ホワイトフェイスが高額な理由は、黄色とオレンジの色素を完全に欠く特殊な遺伝子であることと、その美しいモノトーンの外見への高い人気にあります。30,000円~70,000円という高価格で取引されています。
飼育上の注意点として、色素が少ないため紫外線にやや敏感です。直射日光は避け、適度な日陰を作りましょう。また、ホワイトフェイス同士の交配で生まれる純白オカメインコ(WFルチノー)は、さらに特別な配慮が必要になる場合があります。
🔬 飼育上の注意点
パール模様が消える理由とメスオスでの違いは?
パール模様が消える現象は、主にオスのオカメインコで見られる正常な生理現象です。これは雄性ホルモンの影響によるもので、生後8ヶ月から1年程度で模様が薄くなったり完全に消失したりします。
一方、メスは生涯にわたって美しい斑点模様を保ちます。このため、パール模様を長期間楽しみたい場合はメスの個体を選ぶことが重要です。模様の変化は病気ではなく健康な成長の証であり、個体差が大きいのもパール種の特徴です。
🔬 パール模様の特徴
複合品種(組み合わせ品種)が高価な理由は?
複合品種が高価な理由は、複数の劣性遺伝子を同時に固定する技術的な困難さにあります。例えば、ひとつの劣性遺伝子を固定する確率が25%の場合、ふたつの劣性遺伝子を同時に固定する確率は6.25%(1/16)まで低下します。
この作出の困難さと、数世代にわたる計画的な交配が必要なことから、ブリーダーにとって時間と労力の大きな投資となります。購入する際は、その希少性と作出の困難さを理解した上で判断することが重要です。
🔬 作出の困難さ
性別による価格差はありますか?
オカメインコの価格は性別によっても変動し、一般的にオスの方が3,000円~10,000円程度高く販売されることが多くなっています。これはオスの方がおしゃべりや歌を覚えやすく、ペットとしての人気が高いためです。
特にルチノー種では、遺伝的特性によりオスの出現確率が低いため、オスの確定個体は特に高価になる傾向があります。幼雛の段階では外見での性別判定が困難なため、多くの場合は「性別不明」として同価格で販売されています。
🔬 性別判定について
安心できる販売者の見分け方は?
信頼できる販売者を見分けるには、動物取扱業の登録証、清潔な飼育環境、健康状態の詳しい説明などが基本的な条件です。逆に、極端に安い、説明が曖昧、不衛生、購入を急かすといった特徴がある販売者は避けるべきです。
購入前には必ず実際に販売場所を訪問し、個体の状態と飼育環境を自分の目で確認することをおすすめします。信頼できる販売者なら、見学や質問を歓迎してくれるはずです。
🔬 信頼できる販売者の特徴
健康診断の費用と必要性について教えてください
オカメインコの健康診断には基本的な健康チェック(5,000円~10,000円)と、より詳細なPBFD・BFD検査(16,500円程度)があります。これらの検査は愛鳥の健康を守るための重要な投資といえます。
特に迎え入れ後1週間以内の初回健診は、隠れた疾患の早期発見のために重要です。PBFD・BFD検査は致命的な感染症を早期発見するためのもので、将来的な高額な医療費リスクを考えると非常に価値があります。健康であることの確認により、安心してお迎えできるという心理的なメリットも大きいです。
🔬 健康診断の価値
色による特別な飼育上の注意点はありますか?
色変わり品種には、それぞれ特有の飼育上の注意点があります。最も重要なのは、色素の少ない品種における紫外線対策と、一部品種での栄養管理の調整です。
ルチノーやホワイトフェイス系は紫外線に敏感なため直射日光を避けます。また、色変わり品種ではペレットの割合を60%程度に調整することが推奨される場合がありますが、必ず獣医師と相談してください。基本的な飼育方法(温度25℃、湿度50-60%の維持など)はどの品種でも共通です。
🔬 色別の注意点
オカメインコの値段と色で選ぶ!後悔しないためのパートナー探し【総括】

オカメインコの値段は色・種類・希少性によって15,000円~70,000円と大きく変動しますが、単純な価格比較を超えて、遺伝学的背景と長期的なパートナーシップの視点から選択することが、真に満足できる飼鳥生活への鍵となります。
色による価格差の本質は、遺伝学的な希少性にあります。原種に近いノーマル種(15,000円~35,000円)が最も安価で安定している一方、伴性劣性遺伝するルチノー(20,000円~50,000円)や複数の遺伝子が関わる複合品種(40,000円~70,000円)は、その作出の困難さが価格に反映されています。重要なのは、これらの価格差が単なる外見の違いではなく、ブリーダーの技術と長年の努力の結晶であることを理解することです。初心者の方には遺伝的に丈夫なノーマル種を最もおすすめしますが、ルチノーも比較的飼いやすく、日本で高い人気を誇る魅力的な選択肢です。どの品種を選ぶにしても、10,000円以下の極端に安い個体は避け、健康診断済みで信頼できる販売者からの購入を心がけることで、将来的な医療費リスクと心配を大幅に軽減できます。
現代のオカメインコ市場は2025年時点で10-15%の価格上昇トレンドにあり、ペット需要の増加とブリーダーの減少という構造的要因により、今後も価格上昇が続く可能性があります。購入を検討している方は、価格がさらに上昇する前の適切なタイミングでの決断が賢明でしょう。ただし、価格だけでなくオカメインコの適正な飼育費用も含めた総合的な予算計画が重要で、平均寿命20年前後という長期コミットメントを前提とした慎重な検討が必要です。
最終的に最も重要なのは、数値や価格を超えた「相性」と「愛情」です。どの色の個体を選んでも、適切な飼育環境と継続的な愛情があれば、ギネス記録31歳のフランキーのような長寿も夢ではありません。色による価格差を正しく理解し、自分のライフスタイルと予算に適した個体を選ぶことで、15年以上にわたる豊かなパートナーシップの基盤を築くことができるでしょう。オカメインコとの生活は単なるペット飼育を超えた、かけがえのない家族との時間となるはずです。