オカメインコの種類と選び方完全ガイド|人気種・値段・性別の見分け方を網羅

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オカメインコの種類・色・性格や値段の違いを解説

オカメインコの種類一覧を示す画像。ノーマルグレー、ルチノー、パールなど多彩なカラーバリエーションの個体が集合。

オカメインコの種類には様々な色の品種が存在し、これからオカメインコを飼いたいと考えている方にとっては、それぞれに異なる魅力があります。代表的なノーマルグレーから人気のルチノー、個性的なパイドまで、そのカラーバリエーションは豊富です。種類によって値段は異なりますが、性格に大きな違いはなく、個体差のほうが大きいとされています。自分に合った一羽を見つけるために、まずは基本的な種類一覧から知ることが大切です。

🌿 ノーマルグレー:すべての基本となる野生の色

オカメインコの基本種ノーマルグレー。グレーの体にオレンジのチークパッチが特徴で、丈夫なため初心者におすすめ。

オカメインコの品種改良の基本となるのが、オーストラリアの野生でも見られる「ノーマルグレー」です。グレーの体にオレンジ色のチークパッチ(頬紅)が特徴的で、オカメインコらしい素朴な魅力を持っています。他のカラーに比べて丈夫な個体が多く、値段も比較的安定しているため、初めてオカメインコを飼う方にも人気です。オスは成長すると顔まわりが鮮やかな黄色になりますが、メスはヒナのころのままの色を保つ傾向があり、性別が見分けやすい種類という点も特長でしょう。

🌟 ルチノー:黄色の体と赤い目が特徴の人気者

人気No.1のオカメインコ、ルチノー。黄色い体に赤い目が特徴だが、遺伝的なルチノーハゲがある個体もいる。

「ルチノー」は、オカメインコの種類の中でも特に人気の高い品種です。全身が美しい黄色や白色の羽毛で覆われており、目は赤色(葡萄目)をしています。ノーマルグレーが持つ黒色・灰色の色素(メラニン)が遺伝的に作られない種類です。全身が真っ白になるアルビノ(ホワイトフェイス・ルチノー)とは異なり、黄色やオレンジの色素は残っているのが特徴です。その愛らしい見た目から多くの人に愛されていますが、遺伝的にハゲの個体が生まれやすく、また色素が薄いため光に敏感な面もあります。

🎨 パール:羽に美しい斑点模様が入る種類

パールオカメインコ。羽に美しい斑点模様があり、特にメスはその模様が残りやすい。

「パール」は、羽一枚一枚に黄色や白色の斑点模様が入るのが特徴の美しいオカメインコです。このパール模様は、特にメスに顕著に現れ、成長しても模様が残ることが多いです。一方で、オスの場合は成長過程で換羽を繰り返すうちに、だんだんとパール模様が消えてノーマルグレーに近くなってしまう「色変わり」という現象が起こります。そのため、美しいパール模様を長く楽しみたい場合はメスを選ぶ飼主が多いようです。シナモンやパイドなど、他の品種との掛け合わせも多く存在します。

🍂 シナモン:温かみのある茶色が魅力の種類

シナモンオカメインコ。ノーマルグレーの色素がブラウンに変化した優しい色合いの品種。

「シナモン」は、ノーマルグレーの黒い色素が茶色に変化した、シナモンブラウンの羽毛を持つオカメインコです。優しく温かみのある色合いが人気を集めています。ノーマルグレーと同様に、オスは成長すると顔が黄色くなりますが、メスはヒナのころの色合いを保ちます。そのため、性別の判断が比較的しやすい種類と言えるでしょう。光の当たり方によって微妙に色合いが変わって見えるのもシナモンの魅力のひとつです。

🎭 パイド:個性が光るまだら模様の種類

パイドオカメインコ。一羽一羽模様が異なるまだら模様が特徴で、世界に一羽だけの個性を持つ。

「パイド」は、体の色の一部がまだら状に白く抜ける品種です。この模様の入り方には個体差が非常に大きく、左右非対称であったり、ごく一部だけが白かったりと、一羽一羽の個性が際立ちます。まさに「世界に一羽だけ」の模様を持つ子と出会えるのがパイドの魅力です。色の抜ける割合によって「ヘビーパイド」「クリアパイド」などと呼ばれることもあります。他の品種と掛け合わされることも多く、多彩なバリエーションが存在します。

⚪ ホワイトフェイス:チークパッチがないクールな印象の種類

ホワイトフェイスオカメインコ。チークパッチがなく、白とグレーのモノトーンがクールな印象を与える種類。

「ホワイトフェイス」は、その名の通り顔が白く、オカメインコの特徴であるオレンジ色のチークパッチを持たない品種です。黄色い色素もないため、全体的に白と黒(またはグレー)のモノトーンで構成されており、クールで上品な印象を与えます。他の品種と掛け合わせることで、多彩なバリエーションが生まれるのも面白い種類です。

🎨 ホワイトフェイスのバリエーション例

  • ホワイトフェイス・パール:パール模様を持つホワイトフェイス
  • ホワイトフェイス・シナモン:シナモン色の体を持つホワイトフェイス
  • ホワイトフェイス・パイド:まだら模様を持つホワイトフェイス
  • アルビノ(クリア):ホワイトフェイス・ルチノーのことで、全身が真っ白になる

このように、基本となる品種と組み合わせることで、見た目の印象が大きく変わるのがホワイトフェイスの面白さです。複合品種になると希少性が高くなり、価格も高めに設定されることが多いですが、それぞれに独特の美しさがあります。

✨ レアカラー:希少性の高い特別な品種たち

希少なレアカラーのオカメインコ。エメラルドやファローなど、専門ブリーダーから4万円以上の価格で取引されることが多い。

オカメインコには基本6種類以外にも、専門ブリーダーが手がける希少なレアカラー品種が存在します。価格は40,000円~80,000円以上と高価ですが、その神秘的な色合いは多くの愛好家を魅了しています。

  • エメラルド (オリーブ)

    光の角度で色が変わって見える神秘的な品種。

  • ファロー

    生涯変わらない赤い目が特徴の美しい品種。

  • イエロー (バターカップ)

    全身が鮮やかな黄色で覆われた珍しい品種。

  • スノーホワイト (クリアパイド)

    全身が真っ白な羽毛で、黒い目を持つ品種。

  • 左:レセッシブシルバーパール(メス) 右:シングルファクタードミナントシルバー(若鳥) via:コンパニオンバード№06

これらの品種は専門ブリーダーからの購入が基本となり、DNA鑑定が必須となることがほとんどです。飼育には光環境への配慮など、より専門的な知識が求められる場合があります。

ここで紹介したのは代表的な種類です。さらに多くの珍しいカラーバリエーションや、それぞれの写真を交えた詳しい解説を見たい方は、こちらの記事をご覧ください。

関連記事 オカメインコの種類をカラー別に解説! 性格や値段の違いは?

種類による性格や値段の違いと後悔しない選び方

オカメインコの種類による違いを比較する画像。値段や性格、後悔しないための選び方のポイントを解説。

オカメインコを選ぶ際、種類によって性格や値段にどのような違いがあるのか気になる方も多いでしょう。一般的に、性格は品種による差よりも個体差のほうが大きいとされています。一方、値段は品種の希少性によって大きく変動するため、基本的な知識として種類ごとの相場を把握しておくと良いでしょう。

💭 種類による性格の違いはあるのか?

オカメインコの性格は種類より性別差が大きいことを示す画像。歌うオスと静かなメスが対照的。

オカメインコの性格は、品種や色で決まるというより、その子の個性や育った環境によるところが大きいです。「ルチノーはおっとり」「ホワイトフェイスは独立心が強い」などと言われることもありますが、科学的な根拠はなく、あくまで傾向のひとつです。

🤔 性格は「種類」より「性別」と「個性」で決まる

  • オスの傾向: おしゃべりや歌が得意で、陽気で活発な子が多い。
  • メスの傾向: 比較的おとなしくマイペース。静かで落ち着いた子が多い。
  • 共通の性格: 基本的にはどの種類も穏やかで優しい性格。一人暮らしでも飼いやすい鳥です。

💰 種類ごとの値段の目安

オカメインコの値段相場を示すインフォグラフィック。ノーマルが約1.5万円から、人気のルチノーが約2万円から、希少種は3万円以上が目安。

オカメインコの値段は、種類(カラー)の希少性や人気度、購入する場所、月齢などによって大きく変動します。一般的に、広く流通しているノーマルグレーやルチノーは比較的安価で、珍しい色の種類や模様が美しいパイドなどは高価になる傾向があります。以下に、主な種類の値段相場をまとめました。

オカメインコの種類別 値段の目安
種類 値段の目安 特徴
ノーマルグレー 15,000円~30,000円 最もポピュラーで丈夫。初心者におすすめ。
ルチノー 20,000円~50,000円 人気No.1。遺伝的にハゲや光への弱さも。
パール 20,000円~50,000円 模様の美しさが人気。オスは模様が消えることも。
シナモン 25,000円~60,000円 優しいブラウン系カラー。性別判断がしやすい。
パイド 25,000円~55,000円 個性的。模様のバランスで値段が大きく変動。
ホワイトフェイス 30,000円~70,000円 クールな印象で根強い人気。複合品種も多い。

🤝 後悔しない!お迎えする子の選び方のポイント

どの種類にするか決めた後、最も大切なのが「健康で自分に合った個体を選ぶ」ことです。特に初心者の方は、どこをチェックすれば良いか分からないかもしれません。ペットショップで鳥を選ぶ際は、以下の点を焦らずにチェックすることが、後悔しないための第一歩です。

種類と性別の見分け方

オカメインコの種類と性別の見分け方を解説する画像。見た目で判断しやすい種類と難しい種類がいる。

オカメインコを飼う上で、性別は性格や行動を理解するための重要な要素です。種類によっては、見た目でオスメスを簡単に見分けられる場合がありますが、多くの品種ではプロでも判断が難しいことがあります。「オスが多い種類」という噂もありますが、これは遺伝的な要因による誤解です。ここでは、種類と性別の関係について基本的な知識を紹介します。

🔍 種類によってオスメスの見分けやすさは違うのか?

オカメインコの性別の見分け方。成鳥のオスは顔が黄色くなるノーマルグレーなどの品種は判別が容易。

オカメインコの性別は、種類によって見分けやすさが異なります。ヒナから大人の羽に生え変わるタイミングで、オスとメスの見た目に違いが現れる種類と、ほとんど変わらない種類があります。

  • ✅ 見分けやすい種類

    ノーマルグレー、シナモン、ホワイトフェイス(パイドを除く)は、オスが成鳥になると顔周りが鮮やかな黄色に変化するため、比較的簡単に見分けられます。

  • ❓ 見分けにくい種類

    ルチノーやパイドは、成長してもオスメスで外見上の変化がほとんどありません。これらの種類はDNA鑑定をしないと確実な性別判断は困難です。

見た目だけでなく、鳴き声や行動パターンなど、総合的に性別を判断する方法があります。詳しい見分け方については、こちらの記事で専門的に解説しています。

関連記事 オカメインコはオスが多い? 性別の見分け方を解説

オカメインコの種類に関するよくある質問

オカメインコの種類に関するよくある質問に答えるセクションのヘッダー画像。
Q1. 初心者におすすめの種類は?

初めてオカメインコを飼育する方には「ノーマルグレー」がおすすめです。原種に最も近く、他の品種に比べて体が丈夫な個体が多い傾向にあります。また、値段も比較的安定しており、性別の見分けがつきやすいのも初心者にとっては嬉しいポイントです。

🔬 初心者へのおすすめポイント

  • 体が丈夫で飼育しやすい傾向がある。
  • 値段が手頃でお迎えしやすい。
  • 成鳥になれば見た目で性別を判断しやすい。

Q2. 一番人気な種類はどれですか?

日本で特に人気が高い種類は「ルチノー」です。その明るい黄色や白色の見た目と、可愛らしい赤い目が多くの人を魅了しています。ペットショップでも頻繁に見かけることができ、オカメインコといえばルチノーを思い浮かべる人も少なくありません。

🔬 ルチノーが人気の理由

  • 明るく華やかな見た目。
  • 天使のような愛らしい印象。
  • ペットショップでの入手しやすさ。

Q3. おしゃべりが得意な種類はありますか?

おしゃべりの得意さに、種類による違いはほとんどないとされています。おしゃべりはオカメインコのオスの特性であり、品種よりも個々の性格や学習能力に左右されます。根気強く教えれば、どんな種類のオスでも単語をいくつか覚えてくれる可能性があります。

🔬 おしゃべりのポイント

  • 種類による差はほぼない。
  • おしゃべりするのは基本的にオスのみ。
  • 個体の性格と飼い主の教え方が重要。

Q4. 種類によって寿命は変わりますか?

オカメインコの寿命は、種類(カラー)によって大きく変わることはありません。適切な飼育環境で健康に育てれば、どの種類でも平均して20年前後生きます。一般的に原種に近いノーマルグレーが最も強健とされていますが、日々の健康管理が最も重要です。

🔬 寿命を延ばす鍵

  • 寿命に種類による大差はない。
  • 平均寿命は約15年~25年。
  • バランスの取れた食事と適切な飼育環境が最重要。

Q5. ホワイトフェイスのバリエーションは?

ホワイトフェイスは他の品種との掛け合わせで、非常に多くのカラーバリエーションが生まれています。主なものとして、パール模様を持つ「パール」、シナモン色の「シナモン」、まだら模様の「パイド」、そして全身が真っ白になる「アルビノ(クリア)」などがあります。

🔬 組み合わせの妙

  • 基本品種との組み合わせで多様な見た目に。
  • パール、シナモン、パイドなどが代表的。
  • アルビノは「ホワイトフェイス・ルチノー」のこと。

Q6. パイドやパール模様は成長すると消えますか?

パール模様については、オスの場合は成長に伴う換羽で模様が消えてしまうことがあります。一方で、パイドのまだら模様は、一度決まると生涯消えることはありません。パールの美しい模様を長く楽しみたい場合は、模様が消えないメスを選ぶのが確実です。

🔬 模様の変化

  • パール:オスは消えることがある、メスは残る。
  • パイド:オスメス共に生涯消えない。

Q7. 珍しい色のオカメインコはどこで探せますか?

珍しいオカメインコの種類を探す場合、一般的なペットショップで見つけるのは難しいかもしれません。専門のブリーダーから直接お迎えするのが最も確実な方法です。鳥専門のペットショップや、ブリーダーが参加するイベントなどに足を運ぶと出会える可能性があります。

🔬 レアカラーの探し方

  • 専門ブリーダーから直接迎えるのが確実。
  • 鳥専門のペットショップをチェックする。
  • 愛鳥家のイベント情報を探す。

Q8. DNA鑑定で性別を調べる必要はありますか?

ルチノーやパイドなど、外見での判断が困難な種類の場合はDNA鑑定を推奨します。鑑定には5,000円~10,000円程度の費用がかかりますが、ほぼ100%の精度で性別がわかります。おしゃべりを期待してオスを迎えたい場合など、性別を確実に知りたい方には最も確実な方法です。

🔬 DNA鑑定のメリット

  • ほぼ100%の精度で性別がわかる。
  • 見た目で判断できない種類に有効。
  • 費用は5,000円~10,000円程度。

Q9. オスとメス、どちらが入手しやすいですか?

遺伝子の仕組み上、ルチノー、パール、シナモンといった伴性劣性遺伝の品種は、メスに比べてオスの生まれる確率が低く、入手が困難になる傾向があります。一方で、ノーマルやパイドといった常染色体遺伝の品種は、オスメスの生まれる確率に大きな差はありません。

🔬 入手しやすさの傾向

  • オスが希少な品種:ルチノー、パール、シナモン
  • オスメス差がない品種:ノーマルグレー、パイド

Q10. レアカラーのオカメインコは飼育が難しいですか?

飼育の難易度は、通常品種と大きく変わりません。ただし、ルチノーやファローといった赤目の品種は光に敏感であるため、直射日光を避けるなどの配慮が必要です。基本的な栄養管理や飼育環境が整っていれば、レアカラーだからといって特別な飼育方法が必要になるわけではありません。

🔬 レアカラー飼育の注意点

  • 基本的な飼育方法は通常品種と同じ。
  • 赤目の品種は強い光に注意が必要。
  • 健康管理の重要性は変わらない。

オカメインコの種類を理解し、自分に合った一羽を見つけよう【総括】

総括:自分に合ったオカメインコの種類を見つけるためのポイントをまとめた画像のヘッダー。

この記事では、オカメインコの種類一覧から、性格や値段の違い、性別の見分け方まで幅広く解説しました。オカメインコにはノーマルグレーやルチノーといった定番のカラーから、パールやパイドのような個性的な模様を持つもの、ホワイトフェイスのようなクールな印象のものまで、非常に多くの種類が存在します。それぞれの種類に独自の魅力がありますが、性格は個体差が大きく、どの種類だから飼やすいということは一概には言えません。

これからオカメインコをお迎えする方は、見た目の好みはもちろん、それぞれの種類の大まかな特徴や値段の相場を参考にしつつ、最終的にはフィーリングが合う「運命の一羽」を見つけることが大切です。この記事で得た知識が、あなたと未来の愛鳥との素晴らしい出会いの一助となれば幸いです。

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