「アクリルケースは高いから、100均やホームセンターの材料で自作できないかな?」その気持ち、痛いほどよく分かります。
でも、ちょっと待ってください。
実はアクリル板は原価が高騰しており、まともな厚みの板を揃えると「既製品を買うより高くついた…」という失敗談が後を絶ちません。
この記事では、DIY歴のある筆者が自作にかかるリアルな費用と労力を徹底シミュレーション。100均DIYの限界や、安全面のリスクについても包み隠さず解説します。
▼ 「やっぱり買った方が早いかも?」と思った方はこちら
100均グッズで鳥用アクリルケースは自作できる?
結論から言うと、「防音・保温を目的とするなら不可能」ですが、「簡単な脂粉除けカバーなら可能」です。
100均には大型の「アクリル板」は売っていません。あるのはペラペラの「硬質カードケース」や「PPシート」などが主です。
これらをジョイントラックなどに貼り付けても、隙間だらけで音も熱も筒抜けになります。
ワイヤーネットを結束バンドで箱型にし、透明なテーブルクロスを被せる程度なら1000円以下で作れます。
ただし、これはあくまで「脂粉や餌の飛び散り防止」専用と割り切りましょう。
ホームセンターで材料を揃えたらいくらになる?【費用シミュレーション】
「じゃあ、ホームセンターできちんとしたアクリル板を買って作ろう!」
そう思った方のために、HOEI35手乗りサイズ(幅40×奥45×高55cm想定)で作る場合の概算を出してみました。
| アクリル板(900×600mm)×3枚 ※価格高騰中(1枚約5,000円) |
約15,000円 |
| アクリル用接着剤・注入器 | 約1,500円 |
| アクリルカッター・蝶番・取っ手 | 約2,000円 |
| カット代(お店に頼む場合) | 約2,000円 |
| 合計金額 | 約20,500円〜 |
※2025年時点の相場目安。失敗時の再購入費は含まず。
いかがでしょうか?
労力をかけて作っても、材料費だけで2万円を超えてしまいます。
これなら、少し足すどころか、後述する「とりまる(20,000円前後)」を買ったほうが安いという逆転現象が起きています。
安易な自作アクリルケースに潜む3つのリスク
コストだけでなく、自作には「機能面」と「安全面」でのリスクもあります。
アクリルの切断や接着はプロでも難しい技術です。素人がやると数ミリのズレや隙間が必ず生まれます。
隙間があれば音は漏れますし、保温効率もガクンと落ちてしまいます。
安く済ませようと薄い板(2mmなど)を使うと、ヒーターの熱や湿気で板が反り返り、扉が閉まらなくなることがあります。
また、蝶番の取り付け時に割れてしまう失敗も非常に多いです。
アクリル用接着剤は強力な溶剤です。乾燥が不十分だと揮発成分がケース内に充満し、鳥さんが中毒を起こす危険性があります。
▶ 関連:アクリルケースの安全性と中毒リスクについて
結論:DIYが趣味なら「自作」、コスパ重視なら「とりまる」
「作る過程そのものが楽しい!」という方以外には、自作はおすすめしません。
もしあなたが「なるべく安く、でも機能的なケースが欲しい」と思っているなら、コストパフォーマンス最強の既製品「とりまる」を選ぶのが賢い選択です。
| 比較項目 | とりまる (Mサイズ) | 自作 (3mm厚) |
|---|---|---|
| 費用目安 | 19,800円(2025年11月時点) | 約20,500円〜 + 労力 |
| 完成度 | ◎ キレイ | △ 腕次第 |
| 手間 | 組立15分 (工具不要) | 設計〜完成まで数日 |
「とりまる」なら、失敗のリスクゼロで
今すぐ快適な環境が手に入ります。
よくある質問(FAQ)
「愛鳥のために快適な環境を作ってあげたい」という気持ちからの自作検討だったと思います。
しかし、アクリル板の原価高騰や、加工の難しさを考えると、現在は「既製品を買うのが正解」という状況です。
苦労して作ったのに「冬なのに寒い」「呼び鳴きがうるさいまま」と後悔する前に、プロが設計した安全なケースを選んで、浮いた時間で愛鳥とたくさん遊んであげてくださいね。
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