「アクリルケースって密閉されてて息苦しくないの?」
「夏場は蒸し風呂になって熱中症にならないか心配…」
愛鳥の防音・保温のためにアクリルケースを検討しているものの、「酸欠」や「事故」が怖くて購入に踏み切れない飼い主さんは非常に多いです。
結論から言うと、市販の専用ケースで酸欠になることはまずありません。
しかし、「温度管理」と「ヒーターの設置場所」を間違えると、命に関わる事故につながるのも事実です。
この記事では、アクリルケースに潜む3つのリスク(酸欠・熱中症・中毒)の真実と、愛鳥を守るための正しい安全対策を徹底解説します。
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【リスク1】アクリルケースで「酸欠」になる?

via:アクリル工房(楽天)
最も多い懸念ですが、結論は「適切な製品を選び、普通に使っていれば酸欠にはならない」です。
アクリル工房やバードモアなどの専用メーカー品には、側面に適切な数(4〜8個程度)の「空気穴」が開けられています。
また、扉の隙間やコードを通す穴からも空気は出入りするため、インコが呼吸できなくなるほどの密閉状態にはなりません。
危険なのは、水槽を逆さまにしたり、衣装ケースを改造したりして「空気穴を十分に開けていない」場合です。
空気の流れ(対流)を計算して作られた専用メーカー品を選ぶことが、一番の酸欠対策になります。
✅ 正しい換気の目安
専用ケースなら常時換気されていますが、念のため「朝の餌やり」と「放鳥タイム」の1日2回、扉を全開にして空気を入れ替えれば完璧です。
【リスク2】本当に怖いのは酸欠より「熱中症」
酸欠よりも現実的に起こりやすく、命に関わるのが「夏場の温度上昇」です。
アクリルケースは「温室」と同じ構造なので、直射日光が当たると内部温度が急激に上昇します。
夏場に絶対やってはいけないこと
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❌ 直射日光に当てる
窓際は厳禁です。数分でサウナ状態になり、インコが落鳥する危険があります。必ずカーテン越しの日光か、日の当たらない場所に設置してください。 -
❌ エアコンなしで閉め切る
夏場はエアコンによる室温管理(28℃前後)が必須です。エアコンを使わない時間は、ケースの扉を開けっ放しにするか、金網の上蓋を外すなどの対策が必要です。
【リスク3】ヒーターによる溶解・火災事故
冬場、保温電球(ペットヒーター)をアクリル板のすぐ近くに設置すると、熱でアクリルが溶けたり変形したりすることがあります。
ヒーターを外付け(ケージとケースの間)にするなら、必ず幅に余裕のある「WIDEタイプ」を選んでください。
ギリギリのサイズ(SLIMタイプなど)に無理やりヒーターを押し込むのが一番危険です。
ヒーターが異常加熱しないよう、必ずサーモスタット(温度調節器)を併用してください。
設定温度になれば自動で切れるため、ケース内の温度が上がりすぎるのを防げます。
実はメリット大!アクリルケースは「愛鳥を守るシェルター」になる

ここまでリスクを解説しましたが、正しく対策すれば、アクリルケースはむしろ「外の危険から愛鳥を守る最強の防具」になります。
| 有毒ガスから守る | キッチンでのテフロン加工フライパンの加熱や、殺虫剤スプレー、防水スプレーなど、インコにとって致死的な有毒ガスが部屋に流れても、ケースが密閉されていれば即死を免れる時間稼ぎになります。 |
| 病気・冷えから守る | エアコンの風が直接当たるとインコは体調を崩します。ケースがあれば風を遮断し、常に安定した温度・湿度を保つことができます。 |
| 事故から守る | 放鳥していない時、他のペット(犬や猫)のいたずらや、子供が指を入れる事故、地震による落下物からもケージを守ってくれます。 |
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酸欠や中毒のリスクを最小限に抑える、設計がしっかりした信頼できるメーカーを紹介します。
よくある質問(FAQ)
「酸欠」や「熱中症」は、アクリルケースそのものが悪いのではなく、使い方(換気不足、直射日光、サイズ選び)の間違いによって起こります。
この記事で紹介したポイントを守れば、アクリルケースは愛鳥を寒さや音、有毒な空気から守ってくれる、これ以上ない頼もしいアイテムになります。
不安な点は信頼できるメーカー品を選ぶことで解消し、愛鳥との快適な生活を手に入れてください。
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