【検証結果】インコの防音グッズ実測ランキング!コスパ最強はどれ?

「うるさい!」と感じるインコの鳴き声をシャットアウトするには、どのグッズが最強なのでしょうか。実際に騒音計アプリを使用して、インコの鳴き声(約90dB想定)がどれくらい軽減されるかを計測・比較しました。
今回は効果だけでなく、「導入コスト(価格)」も含めて評価しています。
騒音計アプリ計測:-30dBの凄さとは?
「-30dB」と言われてもピンと来ないかもしれませんが、これは「地下鉄の車内やパチンコ店内(約90dB)」が「静かな乗用車内や日常会話(約60dB)」になるくらいの劇的な変化です。
📊 騒音レベルの変化イメージ
- 対策なし (約90dB):地下鉄の車内、パチンコ店内。耳栓をしたくなる騒音レベル。
- 防音カーテン (約85dB):ピアノの練習音。まだかなりうるさく、近所迷惑の危険あり。
- アクリルケース (約60dB):静かな乗用車内、普通の会話。生活音に紛れるレベル。
この数値の差が、あなたの毎日のストレス量に直結します。
防音カーテンの効果は「-3~8dB」程度!高音は突き抜ける

「まずは手軽なカーテンから始めよう」と考える飼い主さんは多いですが、インコの鳴き声対策として防音カーテンを過信するのは危険です。
実際に計測しても、防音カーテンによる減音効果はせいぜい-3dB~8dB程度。人間の耳には「ほんの少しマシになったかな?」程度の変化しか感じられません。
▲ 防音専門店による検証実験。カーテンでは高音が防ぎきれない様子が分かります。
「重いカーテン」でもインコの声が防げない理由
市場には「完全遮光・防音」を謳う高機能カーテンもあります。確かにペラペラのカーテンよりは効果がありますが、それでもインコ特有の「高周波(高い音)」は防ぎきれません。
- 高音は隙間から漏れる:高い音は直進性が強く、カーテンの横や下の「隙間」から容赦なく漏れ出します。
- 質量の限界:音を遮るには「重さ(質量)」が必要です。カーテンとしては重くても、アクリル板の質量には勝てません。
- 価格の罠:本当に効果のある重量級カーテンは、1枚1.5万円以上することもザラです。「それならもう少し足してケースを買った方が…」となりがちです。
セキセイインコやコザクラインコの「キン!」という金属的な高音は、カーテン程度の遮音壁では突き抜けてしまいます。防音カーテンはあくまで「補助的なアイテム」と考え、過度な期待は禁物です。
アクリルケースは「-30dB」!隣の部屋レベルまで下がる仕組み

一方で、アクリルケースの効果は劇的です。計測データでは-20dB~30dBの減音効果が確認できました。これは、体感として「音量が半分以下」になったように感じます。
なぜアクリルケースだけが、ここまでの防音性能を発揮できるのでしょうか。
「密閉」と「厚み」が静寂を作る
アクリルケースが最強である理由は、物理的な構造にあります。
特に重要なのが「5mm以上の厚み」と「接着済み(完成品)」であることです。自分で組み立てるネジ式のケースは隙間ができやすく、防音効果が落ちてしまいます。
筆者が7年以上愛用し、防音測定でも最高値を叩き出したのは「アクリル工房」のケースです。
100均・ダンボール自作の効果は?安物買いの銭失いになる理由

「アクリルケースは高いから…」と、100均のワイヤーネットと透明シート、あるいはダンボールで自作しようとする方がいます。しかし、防音目的での自作は時間とお金の無駄になる可能性が高いです。
自作ケースが防音できない致命的な欠点
- 隙間だらけ:DIYではどうしても扉や継ぎ目に隙間ができます。高音は1mmの隙間からでも漏れます。
- 軽すぎる:100均のPPシートやダンボールには、音を遮断するほどの質量がありません。
- 火災リスク:ダンボールにヒーターを入れるのは自殺行為です。火事になります。
- 観察できない:ダンボールで囲うと中の様子が見えず、インコの体調変化に気づけません。
「苦労して作ったのに、全然静かにならないし、中も見えない…」と後悔して、結局アクリルケースを買い直す人が後を絶ちません。最初から専用品を選ぶのが、結果的に最もコスパが良い選択です。
賃貸でもできる!「窓」からの音漏れを防ぐプラスαの対策

アクリルケースで音を閉じ込めたら、最後にダメ押しで「窓」の対策をしましょう。特にアパートやマンションなどの集合住宅では、音は壁ではなく「窓」から隣や上下階へ漏れていきます。
窓の隙間を埋めるだけで防音効果UP
窓のサッシやレールの隙間は、音の通り道です。ここを塞ぐだけで、外への音漏れをさらに軽減できます。
まずはアクリルケースで音源(インコ)を囲い、それでも気になる場合は窓の対策を行う。この2段構えで、鉄壁の防音環境を作りましょう。
よくある質問|インコの防音グッズについて

インコの防音グッズ選びで、飼い主さんがよく抱く疑問に回答します。
【総括】数値で証明!インコの防音はアクリルケース一択

インコの防音グッズ比較を行った結果、数値的にも体感的にも「アクリルケース」が圧倒的に優れていることがわかりました。
防音カーテンや自作対策では、インコ特有の突き抜けるような高音を防ぐことはできません。騒音レベルを「地下鉄の車内(90dB)」から「普通の会話(60dB)」まで下げられるのは、密閉性と厚みを兼ね備えたアクリルケースだけです。
「静かになった気がする」という曖昧な対策で時間を浪費するのではなく、確実な効果があるアクリルケースを導入して、ご近所トラブルの不安から解放されましょう。愛鳥との暮らしが、もっと穏やかで楽しいものになるはずです。

