【実測】インコの防音グッズランキング!カーテンとアクリルケースの数値差

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【検証結果】インコの防音グッズ実測ランキング!コスパ最強はどれ?

防音グッズのランキング表。1位アクリルケース-20~30dB、2位防音カーテン-3~8dB、3位吸音材の順位が示されている。

「うるさい!」と感じるインコの鳴き声をシャットアウトするには、どのグッズが最強なのでしょうか。実際に騒音計アプリを使用して、インコの鳴き声(約90dB想定)がどれくらい軽減されるかを計測・比較しました。

今回は効果だけでなく、「導入コスト(価格)」も含めて評価しています。

防音グッズ効果&コスパ比較表
順位 グッズ名 減音効果 価格目安 総合評価
1位 アクリルケース
(厚さ5mm・密閉型)
-20~30dB 2〜4万円 初期投資は高いが、騒音レベルが激減。保温代の節約も含めればコスパ良し。
2位 防音カーテン -3~8dB 1.5〜2.5万円 専用品は高価。インコの高音は布を突き抜けるため、価格ほどの効果を感じにくい。
3位 吸音材
(ウレタン等)
単体では不可 3千円〜 単体で囲っても隙間だらけで無意味。ケースと併用する「強化パーツ」としては優秀。
圏外 自作ダンボール 測定不能 数百円 安さだけが魅力だが、音漏れ・火災リスク・観察不可とデメリットだらけ。

騒音計アプリ計測:-30dBの凄さとは?

「-30dB」と言われてもピンと来ないかもしれませんが、これは「地下鉄の車内やパチンコ店内(約90dB)」が「静かな乗用車内や日常会話(約60dB)」になるくらいの劇的な変化です。

📊 騒音レベルの変化イメージ

  • 対策なし (約90dB):地下鉄の車内、パチンコ店内。耳栓をしたくなる騒音レベル。
  • 防音カーテン (約85dB):ピアノの練習音。まだかなりうるさく、近所迷惑の危険あり。
  • アクリルケース (約60dB):静かな乗用車内、普通の会話。生活音に紛れるレベル。

この数値の差が、あなたの毎日のストレス量に直結します。

防音カーテンの効果は「-3~8dB」程度!高音は突き抜ける

防音カーテンでは高音が突き抜ける様子。窓に重厚な防音カーテンがかかっているが、セキセイインコの甲高い鳴き声が貫通している。

「まずは手軽なカーテンから始めよう」と考える飼い主さんは多いですが、インコの鳴き声対策として防音カーテンを過信するのは危険です。

実際に計測しても、防音カーテンによる減音効果はせいぜい-3dB~8dB程度。人間の耳には「ほんの少しマシになったかな?」程度の変化しか感じられません。

▲ 防音専門店による検証実験。カーテンでは高音が防ぎきれない様子が分かります。

「重いカーテン」でもインコの声が防げない理由

市場には「完全遮光・防音」を謳う高機能カーテンもあります。確かにペラペラのカーテンよりは効果がありますが、それでもインコ特有の「高周波(高い音)」は防ぎきれません。

  • 高音は隙間から漏れる:高い音は直進性が強く、カーテンの横や下の「隙間」から容赦なく漏れ出します。
  • 質量の限界:音を遮るには「重さ(質量)」が必要です。カーテンとしては重くても、アクリル板の質量には勝てません。
  • 価格の罠:本当に効果のある重量級カーテンは、1枚1.5万円以上することもザラです。「それならもう少し足してケースを買った方が…」となりがちです。

セキセイインコやコザクラインコの「キン!」という金属的な高音は、カーテン程度の遮音壁では突き抜けてしまいます。防音カーテンはあくまで「補助的なアイテム」と考え、過度な期待は禁物です。

アクリルケースは「-30dB」!隣の部屋レベルまで下がる仕組み

アクリルケースで防音されたインコのケージ。透明な5mm厚アクリル板が鳥かご全体を密閉し、鳴き声が-30dB軽減されている。

一方で、アクリルケースの効果は劇的です。計測データでは-20dB~30dBの減音効果が確認できました。これは、体感として「音量が半分以下」になったように感じます。

なぜアクリルケースだけが、ここまでの防音性能を発揮できるのでしょうか。

「密閉」と「厚み」が静寂を作る

アクリルケースが最強である理由は、物理的な構造にあります。

アクリルケース防音の3大要素
要素 解説
① 隙間のなさ インコの高音は隙間から漏れます。アクリルケース(特に接着済みタイプ)は、ケージ全体を覆い、音の逃げ場を塞ぎます。
② 5mmの厚み ペラペラの下敷きのような板では防音できません。5mm以上の厚みがあるアクリル板が、音のエネルギーを跳ね返します。
③ 空気層の断熱 ケージとケースの間に空気の層ができ、これが防音だけでなく保温効果も生み出します。

特に重要なのが「5mm以上の厚み」「接着済み(完成品)」であることです。自分で組み立てるネジ式のケースは隙間ができやすく、防音効果が落ちてしまいます。

筆者が7年以上愛用し、防音測定でも最高値を叩き出したのは「アクリル工房」のケースです。

100均・ダンボール自作の効果は?安物買いの銭失いになる理由

100均のワイヤーネットとダンボールで自作した防音ケース。隙間だらけで防音効果がなく、火災リスクも高い様子。

「アクリルケースは高いから…」と、100均のワイヤーネットと透明シート、あるいはダンボールで自作しようとする方がいます。しかし、防音目的での自作は時間とお金の無駄になる可能性が高いです。

自作ケースが防音できない致命的な欠点

  • 隙間だらけ:DIYではどうしても扉や継ぎ目に隙間ができます。高音は1mmの隙間からでも漏れます。
  • 軽すぎる:100均のPPシートやダンボールには、音を遮断するほどの質量がありません。
  • 火災リスク:ダンボールにヒーターを入れるのは自殺行為です。火事になります。
  • 観察できない:ダンボールで囲うと中の様子が見えず、インコの体調変化に気づけません。

「苦労して作ったのに、全然静かにならないし、中も見えない…」と後悔して、結局アクリルケースを買い直す人が後を絶ちません。最初から専用品を選ぶのが、結果的に最もコスパが良い選択です。

賃貸でもできる!「窓」からの音漏れを防ぐプラスαの対策

アパートの窓のサッシとカーテンの隙間からインコの鳴き声が外に漏れている様子。隙間テープで対策する前の状態。

アクリルケースで音を閉じ込めたら、最後にダメ押しで「窓」の対策をしましょう。特にアパートやマンションなどの集合住宅では、音は壁ではなく「窓」から隣や上下階へ漏れていきます

窓の隙間を埋めるだけで防音効果UP

窓のサッシやレールの隙間は、音の通り道です。ここを塞ぐだけで、外への音漏れをさらに軽減できます。

賃貸OK!窓の防音グッズ
グッズ 効果と使い方
隙間テープ サッシの隙間に貼るスポンジ状のテープ。数百円で買えて効果が高い。100均のものでもOK。
防音ボード
(ワンタッチ防音壁など)
窓枠にはめ込むだけの本格的な防音壁。窓を塞ぐことになるが、防音効果は絶大。
吸音材 アクリルケースの背面(壁側)に貼ると、壁への反響音を減らせる。

まずはアクリルケースで音源(インコ)を囲い、それでも気になる場合は窓の対策を行う。この2段構えで、鉄壁の防音環境を作りましょう。

よくある質問|インコの防音グッズについて

インコの防音グッズについてよくある質問に答える画面。FAQセクションのイメージ画像。

インコの防音グッズ選びで、飼い主さんがよく抱く疑問に回答します。

Q1. アクリルケースに入れるとインコが窒息しませんか?

A1. 適切な空気穴がある既製品なら窒息の心配はありません。

市販の鳥用アクリルケースには、必ず側面に空気穴が開けられています。「空気は通すが、音は漏らしにくい」絶妙な設計になっています。ただし、夏場は内部の温度が上がりやすいため、直射日光を避け、エアコン管理された部屋で使用してください。詳しくはアクリルケースの酸欠対策をご覧ください。

Q2. 防音カーテンは全く意味がないのでしょうか?

A2. 「意味がない」わけではありませんが、過度な期待は禁物です。

測定値としては-3~8dB程度の効果があり、音が少し「こもる」感じにはなります。しかし、インコの鋭い高音を遮断する能力は低いです。「アクリルケースと併用して、さらに防音性を高める」という補助的な使い方がおすすめです。

Q3. アクリルケースは高価で手が出しにくいのですが…

A3. 引っ越し費用に比べれば安い投資です。

確かに数万円の出費は痛いですが、騒音トラブルで強制退去になったり、近所からの苦情に怯えて暮らす精神的ストレスを考えれば、決して高い買い物ではありません。また、保温効果で電気代が節約できるため、数年使えば元が取れるというメリットもあります。

【総括】数値で証明!インコの防音はアクリルケース一択

騒音計アプリで計測した結果、アクリルケースが-30dBの防音効果を実証したグラフ。圧倒的な効果が数値で示されている。

インコの防音グッズ比較を行った結果、数値的にも体感的にも「アクリルケース」が圧倒的に優れていることがわかりました。

防音カーテンや自作対策では、インコ特有の突き抜けるような高音を防ぐことはできません。騒音レベルを「地下鉄の車内(90dB)」から「普通の会話(60dB)」まで下げられるのは、密閉性と厚みを兼ね備えたアクリルケースだけです。

「静かになった気がする」という曖昧な対策で時間を浪費するのではなく、確実な効果があるアクリルケースを導入して、ご近所トラブルの不安から解放されましょう。愛鳥との暮らしが、もっと穏やかで楽しいものになるはずです。