オカメインコの種類完全ガイド|基本6色から複合品種まで写真付きで解説

オカメインコの種類一覧【19種紹介】


オカメインコには、原種のノーマルグレーを基本に色の遺伝子と模様の遺伝子が複雑に組み合わさることで、多彩なバリエーションが存在します。基本となる6つの品種から、それらが組み合わさった人気の複合品種、さらに希少価値の高いレアカラーまで、写真付きで一覧をご紹介し、それぞれの特徴や性格、値段相場も詳しく解説します。

🌈 基本6品種の特徴と価格

オカメインコの基本6品種を写真付きで紹介するインフォグラフィック。原種のノーマルグレー(1.5万円〜)、人気のルチノー(2万円〜)、パール(2万円〜)など、各種の特徴と価格相場を一覧化。

すべてのオカメインコのカラーバリエーションは、以下6つの基本品種の組み合わせから生まれます。

🌿 ノーマルグレー(15,000円~30,000円)

  • オーストラリアの野生でも見られる原種で、グレーの体にオレンジ色のチークパッチが特徴
  • 体が丈夫で初心者に最適な品種
  • 価格が安定しており入手しやすい

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🌟 ルチノー(20,000円~50,000円)

  • クリーム色がかった白い体にオレンジのチークパッチ、赤い目が特徴
  • 最も人気の高い品種で通称「白オカメ」と呼ばれる
  • 光に敏感なため直射日光を避ける配慮が必要

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🎨 パール(20,000円~50,000円)

  • 羽一枚一枚に真珠のような美しい斑点模様が入る品種
  • オスは成長すると換羽でパール模様が消えてしまう特徴がある
  • レースのような繊細な模様が人気

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🎭 パイド(25,000円~55,000円)

  • 体の一部がまだら状に白く抜ける品種
  • 一羽一羽の模様がまったく異なる個性的な魅力
  • 予測不可能な模様の美しさが特徴

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🍂 シナモン(25,000円~60,000円)

  • ノーマルグレーの黒い色素が茶褐色に変化
  • 温かみのあるシナモンブラウンの色合いが美しい品種
  • 落ち着いた色調で人気が高い

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⚪ ホワイトフェイス(30,000円~70,000円)

  • オカメインコの特徴であるオレンジ色のチークパッチを持たない品種
  • 白とグレーのモノトーンでクールで上品な印象
  • 希少性が高く価格も高めに設定される傾向

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🎨 人気の複合(コンビネーション)品種

オカメインコの人気の複合品種を写真付きで紹介するインフォグラフィック。シナモンパール(4万円〜)やアルビノ(4万円〜)など、基本品種の組み合わせで生まれる美しい6種類の鳥を一覧化。

基本の品種が2つ以上組み合わさることで、さらに複雑で美しい見た目の複合品種が生まれます。

🎨 シナモンパール(40,000円~70,000円)

  • 温かみのある茶色の体にパールの美しい斑点模様が入る
  • 複合品種の中でも特に人気が高い

🌟 ルチノーパール(40,000円~70,000円)

  • クリーム色の体にパールの斑点模様が入る複合品種
  • 希少性が高く、専門ブリーダーでの予約購入が必要な場合が多い

⚪ ホワイトフェイスパイド(40,000円~70,000円)

  • 白い顔にパイドの色抜け模様が入る
  • シンプルながら個性的な魅力を持つ複合品種

🎭 シナモンパールパイド(50,000円~80,000円)

  • 茶色の体にパール模様とパイドの色抜けが同時に現れる
  • 非常に複雑で美しい複合品種

⚪ アルビノ(ホワイトフェイスルチノー)(40,000円~70,000円)

  • チークパッチがなく、ルチノーの遺伝子により全身が純白
  • 通称アルビノと呼ばれる美しい品種

💎 珍しいレアカラー品種

オカメインコの希少なレアカラー3品種を紹介するインフォグラフィック。エメラルド(4万円〜)、ファロー(6万円〜)、イエロー(4万円〜)といった珍しい品種の特徴と価格相場を解説。

一般的なペットショップではめったに見かけることのない、希少価値の高い品種群です。

💎 エメラルド(40,000円~70,000円)

  • オリーブグリーンのような神秘的な色合いが特徴
  • 光の角度によって色が変わって見える美しい品種

🌅 ファロー(60,000円~80,000円)

  • 淡い茶系の体に生涯変わらない赤い目が特徴
  • チークパッチは濃いオレンジ色となる

🌞 イエロー(バターカップ)(40,000円~70,000円)

  • 全身が鮮やかな黄色で覆われた珍しい品種
  • バターカップとも呼ばれる美しいカラー

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オカメインコ品種改良の歴史と遺伝の仕組み【オス入手難易度の違い】

オカメインコの品種改良と遺伝の仕組みを図解するインフォグラフィック。全ての品種がノーマルグレーから始まり、遺伝形式によってオスの入手難易度が変わることを示している。

色変わりのオカメインコは、すべて野生の「ノーマルグレー」から品種改良によって生み出されました。特に重要なのは、品種の遺伝形式によってオスメスの生まれやすさに大きな違いが生じることです。「おしゃべりが得意なオスをお迎えしたい」と考えている方にとって、この遺伝の仕組みを理解することは品種選びの重要なポイントとなります。

🧬 遺伝形式による違い【常染色体遺伝と伴性劣性遺伝】

オカメインコの遺伝形式「常染色体遺伝」と「伴性劣性遺伝」の違いを比較する図。常染色体遺伝(パイド等)はオスメスが均等に生まれ、伴性劣性遺伝(ルチノー等)はメスが多くなる傾向を解説。

オカメインコの品種(色や模様)を決める遺伝子は、染色体上のどこに位置するかによって2つのタイプに分けられます。この違いが、オスの生まれやすさ、つまり「入手しやすさ」に直結しています。

常染色体遺伝とは、性別を決定する「性染色体」以外の染色体にある遺伝子のことです。この場合、オスメスの生まれる確率は理論上50%ずつとなり、性別に偏りは出にくくなります。

伴性劣性遺伝とは、性別を決定する「Z染色体」という性染色体にある遺伝子のことです。鳥類の場合、オスがZZ、メスがZWの染色体を持ちます。この遺伝形式では、親の組み合わせによってメスばかりが生まれるパターンが存在するため、結果的にオスの割合が少なくなります。

🟢 オスが入手しやすい品種(常染色体遺伝)

オスの入手がしやすい常染色体遺伝のオカメインコたちの写真。原種のノーマルグレー、個性的なパイド、クールなホワイトフェイスが写っている。

性別にこだわってお迎えしたい場合、以下の「常染色体遺伝」をする品種から探し始めると、希望のオスに出会いやすいでしょう。

  • ノーマルグレー:遺伝的に性別比率が1:1に近く最も安定
  • パイド:個体ごとに異なる美しい模様を持つ
  • ホワイトフェイス:上品なモノトーンの魅力

🔴 オスが入手しにくい品種(伴性劣性遺伝)

オスの入手が難しい伴性劣性遺伝のオカメインコたちの写真。人気のルチノー、温かい色合いのシナモン、美しい模様のパールが写っている。

一方で、以下の「伴性劣性遺伝」をする品種は、オスを探すのが少し大変かもしれません。

  • ルチノー:最も人気が高いが、オス個体は希少
  • シナモン:温かみのある色合いが魅力だが、オス入手は困難
  • パール:美しい模様を持つが、オス個体は市場に少ない

あなたに合うオカメインコの種類は?【目的別選び方ガイド】

あなたに合うオカメインコの種類選びをサポートするインフォグラフィック。初心者にはノーマルグレー、人気No.1はルチノー、珍しい品種を求めるならレアカラーがおすすめであることを示している。

たくさんの種類の中から「どの子をお迎えすればいいの?」と迷ってしまうのは当然のことです。初心者向けから人気の種類、珍しい種類まで、目的別にブリーダーがおすすめの選び方をご提案します。ご自身のライフスタイルや好みに合った、最高のパートナーを見つけるためのヒントにしてください。

🌿 初心者におすすめの種類は「ノーマルグレー」

初めてオカメインコを飼う人におすすめなノーマルグレーのオスとメスのペア。体が丈夫で価格も手頃なため、飼育入門に最適。

初めてオカメインコをお迎えする方には、原種である「ノーマルグレー」を最もおすすめします。品種改良を重ねた種類に比べて遺伝的に安定しており、一般的に体が丈夫だと言われています。

  • 体が丈夫な傾向がある:品種改良を重ねた種類に比べて遺伝的に安定している
  • オスメスの見分けがつきやすい:成鳥になれば、顔の色でオスメスの判別が容易
  • 価格が比較的落ち着いている:他の品種に比べて、お迎えしやすい価格帯
  • 環境適応力が高い:新しい環境に慣れやすく、初心者でも飼いやすい

👑 人気の種類ランキングTOP3

人気No.1のオカメインコ「ルチノー」がおもちゃで元気に遊ぶ様子。クリーム色の体にオレンジの頬、赤い瞳が特徴で、多くの飼い主を魅了している。

見た目の可愛らしさや性格の傾向から、特に人気を集めている種類があります。

  1. ルチノー:クリーム色の体と赤い目が特徴の、不動の人気No.1
  2. パール:レースのような美しい斑点模様が魅力
  3. ホワイトフェイス:チークパッチのないクールな見た目が人気

💎 珍しい・レアな種類を迎えたいなら

他の人があまり飼っていない珍しいオカメインコを代表するエメラルド種。オリーブグリーンのような神秘的な色合いが特徴で、専門ブリーダーからの入手が一般的。

「他の人があまり飼っていない、珍しい子をお迎えしたい」という方には、レアカラー品種がおすすめです。エメラルド、ファロー、ドミナントシルバーなどのレアカラーは、国内での作出数が非常に少なく、専門のブリーダーでなければ出会うこと自体が困難です。

🗣️ おしゃべりが得意な種類はいる?

おしゃべりの得意さは品種より個体差が大きいことを示す、仲良くさえずる2羽のオカメインコ。オスの方が得意な傾向はあるが、飼い主とのコミュニケーションが最も重要。

「おしゃべり上手な種類はどれですか?」という質問をよく受けますが、結論から言うと「おしゃべりの得意さに品種による明確な差はない」というのがブリーダーとしての見解です。おしゃべりの能力は、オスの方が得意な傾向があるものの、最終的にはその子の性格や個性、そして飼い主さんとのコミュニケーションの取り方によるところが大きいです。

オカメインコの種類によくある質問

様々な種類のオカメインコたちが集まり、品種の多様性を示す様子。ノーマルグレー、ルチノー、パール、パイドなど、色とりどりの個性が魅力。

ここでは、オカメインコの種類について、飼い主さんから特によく寄せられる質問や、お迎え前の不安について、ブリーダーの視点から一つひとつ丁寧にお答えしていきます。人気の種類から遺伝の不思議まで、気になる疑問を解消していきましょう。

オカメインコで一番人気の種類は何ですか?

断トツで人気が高いのは「ルチノー」です。クリーム色がかった白い体にオレンジのチークパッチ、そして赤い瞳という組み合わせが、多くの人を魅了しています。「白オカメ」という愛称で親しまれ、オカメインコといえばこの姿を思い浮かべる方も少なくありません。

ただし、人気が高いからといって、必ずしもあなたの理想のパートナーとは限りません。ルチノーは光に敏感な特性があるため、直射日光を避ける環境作りが必要です。それぞれの品種の性格の傾向や特徴をよく理解し、ご自身との相性を考えて選ぶことが大切です。

ルチノーの特徴:

  • 全体的に優しく甘えん坊な性格の個体が多い
  • 光に敏感なため直射日光を避ける必要がある
  • 無羽域(頭部の薄毛)が現れることがある

初心者でも飼いやすいオカメインコの種類はどれですか?

初めてオカメインコを飼う方には、原種である「ノーマルグレー」を最もおすすめします。品種改良された種類と比べて遺伝的に安定しており、体が丈夫な傾向があるため、飼育の上で安心感が大きいです。

また、成鳥になれば顔の色でオスメスの区別が簡単にできる点も、初心者の方にとっては大きなメリットです。価格も15,000円~30,000円と手頃で、全国のペットショップで取り扱いがあるため、入手もしやすいです。まずはノーマルグレーからオカメインコの魅力に触れてみるのが良いでしょう。

初心者におすすめの理由:

  • 遺伝的に安定しており体が丈夫
  • 性別の見分けが比較的容易
  • 価格が手頃で入手しやすい
  • 飼育情報が豊富

オカメインコの種類で値段が高い・安いのはどれですか?

値段は種類によって大きく異なります。値段が比較的安い傾向の種類は、原種である「ノーマルグレー」で、安定して繁殖されているため、15,000円~30,000円程度でお迎えできることが多いです。

一方、値段が高い傾向の種類は、作出が難しい「レアカラー」と呼ばれる品種(エメラルド、ファローなど)で、希少価値が高く、40,000円から時には80,000円を超えることもあります。また、人気の「ルチノー」や「ホワイトフェイス」も、ノーマルグレーよりは高価になる傾向があります。

価格帯別分類:

  • 低価格帯(15,000円~30,000円):ノーマルグレー
  • 中価格帯(20,000円~50,000円):ルチノー、パール、シナモン
  • 高価格帯(40,000円~80,000円):レアカラー、複合品種

おしゃべりが得意なオカメインコの種類はありますか?

品種によっておしゃべりの能力に明確な差がある、ということはありません。一般的にオスの方がおしゃべりや口笛が得意な傾向にありますが、これも個体差が非常に大きいです。

たくさんおしゃべりするルチノーもいれば、物静かなノーマルグレーもいます。おしゃべり能力に関しては約70-80%の確率でオスが習得しますが、品種よりもその子の性格や学習能力の方が重要な要因となります。品種で選ぶよりも、愛情を持ってたくさん話しかけてあげることが、おしゃべりな子に育てるための最も重要なポイントです。

おしゃべりに影響する要因:

  • 性別(オスの方が得意な傾向)
  • 個体の性格と学習能力
  • 飼い主との関係性
  • 環境と刺激の豊富さ

「ホワイトフェイス」とはどんな種類のオカメインコですか?

「ホワイトフェイス」は、オカメインコの特徴であるオレンジ色のチークパッチ(頬紅)を持たない品種のことです。この特徴は、黄色やオレンジの色素を作れなくする遺伝子の働きによるものです。

そのため、体はノーマルグレーと同じでも、顔周りは白とグレーのモノトーンになり、非常にクールで上品な印象を与えます。他の品種にはない独特の魅力から、根強い人気を誇る種類です。性格は比較的穏やかで落ち着いた個体が多いとされています。

ホワイトフェイスの特徴:

  • オレンジ色素の欠如により顔が白い
  • モノトーンの上品な見た目
  • 比較的穏やかな性格傾向
  • 常染色体遺伝でオス入手が比較的容易

「ルチノー」と「アルビノ」の違いは何ですか?
ルチノーとアルビノ(ホワイトフェイス・ルチノー)の違いを示すためのルチノーの写真。オレンジ色のチークパッチが残っているのがルチノーの最大の特徴。

この2つはよく混同されますが、遺伝的には全く異なるものです。ルチノーは黒い色素(メラニン)を作れなくする遺伝子によって、体が白っぽくなり、目が赤くなる品種です。しかし、オレンジのチークパッチは残ります。

一方、真っ白な個体を通称で「アルビノ」と呼ぶ人が多いですが正式な品種名ではなく、オカメインコに「アルビノ」は存在しません。そのほとんどは赤目をした「ホワイトフェイス・ルチノー」という複合品種です。「ホワイトフェイス」の遺伝子と「ルチノー」の遺伝子を両方持つことで、チークパッチがなくなり、体も純白になった個体を指します。

簡単に言うと、「チークパッチがオレンジ色の白いオカメインコ」がルチノー、「チークパッチも体も真っ白なオカメインコ」がアルビノ(ホワイトフェイスルチノー)です。

オカメインコの種類によってオスの多さは本当に違いますか?

品種の遺伝形式によって、オスメスの生まれやすさに偏りが出ることがあります。これは、品種の特性を決める遺伝子が「常染色体」にあるか「伴性染色体」にあるかの違いによるものです。

オスが入手しやすい(常染色体遺伝)品種には「ノーマル」「パイド」「ホワイトフェイス」などがあります。これらの品種は、理論上オスメスが均等に生まれるため、市場でもオスを見つけやすいです。

一方、オスが入手しにくい(伴性劣性遺伝)品種には「ルチノー」「シナモン」「パール」などがあります。これらの品種は遺伝の仕組み上、メスが生まれやすくオスが生まれにくい組み合わせが存在するため、結果的にオスの流通量が少なくなり、希少価値が上がります。

遺伝形式による分類:

  • オス入手容易:ノーマル、パイド、ホワイトフェイス
  • オス入手困難:ルチノー、シナモン、パール
  • 遺伝の仕組みが価格に直結する

オカメインコの種類によって性格は本当に違いますか?

「ルチノーは甘えん坊」「ホワイトフェイスはマイペース」など、品種ごとにある程度の性格の傾向があるとは言われています。これは、品種改良の過程で、特定の性質を持つ個体が選ばれてきた歴史も関係しているかもしれません。

しかし、これはあくまで「傾向」です。人間と同じで、オカメインコの性格は、生まれ持った個性や育った環境によって大きく左右されます。品種だけで性格を判断せず、一羽一羽の個性を見てあげることが何よりも大切です。重要なのは性別より個性を理解し愛情を注ぐことで、どの品種を選んでも素晴らしいパートナーになってくれます。

品種別性格傾向(あくまで傾向):

  • ルチノー:甘えん坊で人懐っこい
  • ホワイトフェイス:クールでマイペース
  • パール:繊細で美的センスがある
  • ノーマル:バランスが取れて安定

珍しい色(レアカラー)のオカメインコにはどんな種類がいますか?

ペットショップではなかなかお目にかかれない、希少なレアカラーも存在します。代表的なものには以下のような種類があります。

エメラルドは、オリーブグリーンのような神秘的な色合いで、光の角度によって色が変わって見える美しい品種です。ファローは、淡いシナモンカラーと赤い目が特徴で、生涯変わらない赤い目を持ちます。ドミナントシルバー・レセッシブシルバーは、上品なシルバーグレーの羽色を持つ品種です。

これらの品種は作出が難しく、専門のブリーダーからでないとお迎えは困難です。価格も40,000円~80,000円と高価ですが、その独特の美しさは多くの愛好家を魅了しています。

主要なレアカラー品種:

  • エメラルド:神秘的なオリーブグリーン
  • ファロー:淡い茶系と赤い目
  • ドミナントシルバー:上品なシルバーグレー
  • イエロー(バターカップ):鮮やかな黄色

オスメスの性別が色や模様で見分けやすい種類はありますか?

最も見分けやすいのは「ノーマルグレー」と「シナモン」です。これらの品種のオスは、生後半年から1年ほどで行われる最初の換羽(雛換羽)を終えると、顔全体が鮮やかな黄色に変化します。一方、メスはヒナの頃と同じように顔がグレーのままです。

また、「パール」も成鳥になれば見分けやすいです。オスは換羽と共に美しいパール模様が消えてしまいますが、メスは生涯模様が残ります。これらの品種は、DNA鑑定をしなくても性別がわかる可能性が高いです。

一方、「ルチノー」や「パイド」は外見での性別判定が困難なため、確実に性別を知りたい場合はDNA鑑定(5,000円~10,000円)を利用することをおすすめします。

性別判定の難易度:

  • 判定容易:ノーマル、シナモン、パール
  • 判定困難:ルチノー、パイド、ホワイトフェイス
  • 確実な判定にはDNA鑑定が必要

原種の「ノーマルグレー」はどんな特徴がありますか?

ノーマルグレーは、オーストラリアの野生下にいるオカメインコそのものの姿を受け継ぐ「原種」です。最大の特徴は、品種改良の手が最も加わっていないため、遺伝的に安定していて体が丈夫な傾向にあることです。

見た目は派手ではありませんが、グレーの体に映えるオレンジのチークパッチ、オスだけに見られる鮮やかな黄色の顔など、野性的で飽きのこない魅力があります。全てのオカメインコの基本となる、まさに王道と呼べる品種です。価格も15,000円~30,000円と手頃で、初心者にも最適な選択肢です。

ノーマルグレーの魅力:

  • 遺伝的に最も安定している
  • 野生的で自然な美しさ
  • 性別判定が比較的容易
  • 価格が手頃で入手しやすい

オカメインコの種類で体が丈夫なのはどれですか?

健康面での安心感を最優先するならば、やはり「ノーマルグレー」が最もおすすめです。前述の通り、原種であるため遺伝的に安定していることが大きな理由です。

もちろん、他の品種が不健康というわけでは決してありません。現代ではブリーダーの努力により、どの品種も健康に育てられていますが、「より強健な傾向」を求めるのであれば、ノーマルグレーが最適な選択と言えるでしょう。環境適応力も高く、初心者が犯しがちな飼育ミスにも比較的寛容です。

健康面で有利な要因:

  • 品種改良による遺伝的負荷が最小
  • 野生種に近い環境適応力
  • 飼育ミスに対する耐性が高い
  • 長期的な健康データが豊富

オカメインコの種類を理解して最高のパートナーと出会う【総括】

オカメインコの種類ごとの特徴を理解し、最高のパートナーを見つけることの重要性を象徴する、楽しそうに歌う一羽のオカメインコ。

この記事ではオカメインコの種類を、写真一覧と共に解説してきました。原種のノーマルグレーから始まり、人気のルチノーやホワイトフェイス、そして希少なレアカラーまで、それぞれが独自の魅力を持っていることをお分かりいただけたでしょう。品種の成り立ちや遺伝の仕組みを知ることで、一羽一羽の個性がさらに愛おしく感じられるはずです。

特に重要なのは、品種の遺伝形式によってオスメスの生まれやすさに違いがあることです。おしゃべりが得意なオスをお迎えしたい場合は、常染色体遺伝をするノーマルグレー、パイド、ホワイトフェイスから探すと出会いやすく、伴性劣性遺伝をするルチノー、シナモン、パールではオスの入手が困難になる傾向があります。

大切なのは、人気や値段だけで選ぶのではなく、それぞれの品種の特性を理解した上で、ご自身のライフスタイルや性格に合った子を見つけることです。初心者の方には飼いやすさで定評のあるノーマルグレーを、珍しい子をお迎えしたい方にはエメラルドなどのレアカラーを、そして性別にこだわりがある方には遺伝形式を考慮した品種選びをおすすめします。この記事が、あなたと運命の一羽との出会いを繋ぐ、素晴らしいきっかけになることを心から願っています。

📝 記事監修者情報

名前: 山木
経歴: フィンチ・インコ・オウム・家禽の飼育経験を持つ、飼い鳥歴30年以上の愛鳥家。オカメインコブリーダー。愛玩動物飼養管理士。現在はセキセイインコとオカメインコを中心とした小型〜中型インコ専門サイト「ハッピーインコライフ」を運営。科学的根拠と愛情に基づいた実体験を発信し、一羽でも多くのインコとその飼い主が幸せな毎日を送れるようサポートします。

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