ズプリームフルーツブレンドとは?インコに人気の理由と特徴

ズプリームフルーツブレンドは、アメリカのペットフードメーカー「ズプリーム社」が製造する鳥類向けの高品質ペレットです。フルーツの風味と鮮やかな色合いが特徴で、インコなどの小鳥から中型の鳥まで幅広く対応しています。優れた栄養バランスと高い嗜好性で多くの愛鳥家から支持されているペレットフードの特徴を詳しく解説します。
ズプリームフルーツブレンドの基本情報と成分

ズプリームフルーツブレンドは総合栄養食として設計されており、これ単体で鳥の健康維持に必要な栄養素をすべて摂取できます。トウモロコシ粉、大豆粉、小麦粉などの穀物をベースに、バナナ、オレンジ、リンゴ、グレープの天然フルーツを含有し、ビタミン・ミネラル類を豊富に配合しています。
特に注目すべき点は、シード食では不足しがちな必須アミノ酸である「リジン」や「メチオニン」が保証値として含まれていることです。メーカーの製品説明によれば、これらのアミノ酸を含む必要な栄養素がバランス良く配合されており、ペレット単体で栄養を満たせる設計になっています。人工防腐剤・保存料は不使用で、酸化防止にはクエン酸と混合トコフェロールを使用しています。
高温・高圧のエクストルージョン製法で作られており、消化吸収に優れています。鳥の健康維持に必要なビタミンやミネラルが豊富に含まれているため、このペレットだけで栄養バランスの取れた食事が可能です。ただし、実際の給餌では、ペレットを主食としながらも少量のシードや野菜を併用することで、より多様な食生活を提供できます。詳しい給餌バランスについては、インコのペレット割合は70%が最適!シード10% 野菜20%の栄養バランス食完全ガイドをご覧ください。ズプリームペレット全般の選び方や比較については、ズプリームペレット完全ガイドも参考にしてください。
カラフルな色と香りの秘密

フルーツブレンドの最大の特徴は、その見た目と香りの良さです。鳥は視覚と嗅覚に敏感な動物であり、カラフルなペレットや甘い香りは彼らの食欲を大いに刺激します。特に、シードから初めてペレットに切り替える際に、この特徴が役立つことが多いです。
- フルーツ色の独特なペレットがインコの興味を引き付け、天然フルーツの香りが鳥の食欲を刺激します
- 香りはフルーティーで甘く、人間が嗅いでも心地良い香りがします
- カラフルな色彩(赤、黄、緑、紫など)が視覚的に訴えかけ、鳥の注意を引きつけます
ただし、鮮やかな色は着色料によるものです。具体的には、黄5、赤40、黄6、青1といった人工着色料が使用されており、サイズによっては赤3も含まれています。これらの着色料(食用黄色5号、食用赤色40号、食用黄色6号、食用青色1号など)は人間用の食品や飲料にも使われており、安全性が確認されているものです。メーカーの説明によれば、着色料は鳥類の体内には吸収されず、糞と共に排出されるため健康上の問題はないとされています。
しかし、着色料の使用については注意すべき点もあります。 フンが着色されるため、フンの色による健康状態の観察が困難になる可能性があります。鳥の健康管理において、フンの色は重要なバロメーターです。獣医師の中には、この理由から着色料入りのペレットを推奨しない人もいます。
実際の口コミでは、このカラフルな見た目に惹かれて食べ始める鳥が多いという声が多数見られます。ただし、中には特定の色(特に赤色)だけを避ける個体もいるようです。また、ロットによって色の配分が異なることがあり、赤色が多すぎるという指摘もあります。
鳥の種類によって好みが異なるため、初めて与える際は少量から始めて様子を見るのが良いでしょう。着色料が気になる場合は、同シリーズの無着色タイプであるズプリームナチュラルを選ぶという選択肢もあります。
サイズ展開と対応する鳥の種類
ズプリームフルーツブレンドは、様々な大きさの鳥に対応するため複数のサイズ展開があります。鳥の種類に合ったサイズを選ぶことが重要で、適切なサイズを選ばないと食べにくかったり、栄養摂取に影響を与えたりする可能性があります。
現在のサイズ展開は、S(セキセイインコ向け)、M(オカメインコ向け)、L(大型インコ向け)、ML(繁殖用高栄養タイプ)の4種類です。なお、XS(フィンチ向け)サイズは2025年4月に製造中止がアナウンスされています。詳細はズプリームフルーツブレンドXS製造中止対策まとめをご覧ください。
注意点として、同じサイズでもロットによって粒の大きさが異なることがあります。セキセイインコ用のSサイズでも、時々大きすぎるロットがあり、小型のインコには食べづらいことがあるとの報告があります。もし粒が大きすぎる場合は、砕いて与えるなどの工夫をすると良いでしょう。
鳥の体格とくちばしのサイズに合わせて適切なサイズを選び、必要に応じてサイズ調整や粉砕などの工夫をすることが、ペレットを上手に活用する秘訣です。具体的な給餌量や保存方法については、ズプリームペレットの与え方完全ガイドをご覧ください。
実際の評判は?ズプリームフルーツブレンドの口コミを分析

ズプリームフルーツブレンドは多くの愛鳥家から支持されていますが、実際の評判はどうでしょうか。数百件の口コミを分析し、良い評価と悪い評価の両方を公平に紹介します。食いつきの良さ、健康面での効果、コストパフォーマンスなど、多角的な視点から分析しました。
食いつきの良さに関する口コミ
約8割の飼い主が「他のペレットより食いつきが良い」と回答しています。色や香りが鳥の興味を引き、食欲を刺激するという評価が目立ちます。「シードからペレットへの切り替えがスムーズだった」という声も多数見られました。
フルーティーな香りと鮮やかな色彩が特徴のズプリームフルーツブレンドは、多くの鳥に高い嗜好性を示しています。「他のペレットを拒否する中でこれだけは食べる」「シードからの切り替えがスムーズだった」という声が非常に多く見られました。
特に興味深いのは、同じ飼い主で複数の鳥を飼っている場合でも、ほとんどの鳥がこのペレットを好む傾向があるという点です。ある飼い主は「セキセイ、ウロコ、オカメ、文鳥など種類の異なる鳥たちが全員これを好んで食べる」と報告しています。
実際の口コミ例:
「1歳に満たない文鳥を飼育中です。ひなのころは多少ペレットを食べていたのですがあっさりシード主食になってしまい、以降あきらめかけたのですがあきらめきれず、評判が良かったこちらのペレットを購入したところ自然とこちらを食べるようになりました。色によって食べムラがあり、一定の色だけ残しますがシードとペレット両方置いておいても、両方バランスよく食べるので好きなのだと思います」(楽天市場レビューより)
ただし、全ての鳥が均等に好むわけではありません。中には特定の色(特に赤色)を避ける個体もいるようです。また、粒の硬さについては、オカメインコなどの中型の鳥は問題なく食べられますが、セキセイインコなどの小型の鳥には硬すぎるという声もあります。
「うちのインコは、ペレットはこれしか食べない」という極端な例もあり、その嗜好性の高さがうかがえます。ペレットへの切り替えを検討している方は、インコのペレット切り替えを成功させる対応テクニックも参考にしてください。また、ズプリーム以外のフルーツペレットも検討したい方は、インコのフルーツペレットおすすめ6選もご覧ください。
健康面での変化についての声
ズプリームフルーツブレンドは、栄養バランスに優れているため、健康面での良い変化を実感している飼い主も多いようです。特に目立つのは「羽艶が良くなった」「増やしたかった体重が増えた」という声です。
- 羽艶が良くなったという報告が複数見られます
- 体重増加に効果があったケースも報告されています
- 老齢の鳥の活力が増したという声もあります
- 消化状態が改善したという例も報告されています
実際の口コミ:
「体調を崩した22歳のオカメインコが元気になるように普段のシードにプラスしてます。食べてるのはシードのようですが、おいしそうな香りとカラフルな食事に食欲が出て、おかげで体重が増えました」(Amazon)
「今まで動物病院で購入してましたが、ネットショップで購入するのは二回目です。栄養のバランスもよく、小鳥が喜んで食べてくれます。品切れや入荷しにくいのか、大きめサイズを購入して冷蔵庫で保管です」(楽天市場)
一方で、着色料によるフンの色変化に戸惑う飼い主もいます。「フンに色がついてくるが、思っていたほどそんなに濃いわけではなかった」「このくらいの色なら、動物病院の健康診断でも大した影響はなかった」など、実際の使用感としては大きな問題にはなっていないといったレビューも複数ありました。
ただし、フンの色による健康チェックは鳥の健康管理において重要な要素です。着色料入りのペレットを使用する場合は、フンの色だけでなく、形状や量、鳥の行動なども含めて総合的に健康状態を観察することが大切です。
価格とコストパフォーマンスについての評価
「価格が大体安定しているので助かる」という声がある一方で、「輸入品のためか、価格の乱高下がある」という意見もあり、購入タイミングによって価格差があるようです。907gサイズは使い切れるか心配する声もあります。
また、嗜好性が高く食べ残しが少ないという点も、結果的にコストパフォーマンスの良さにつながっているようです。高価格でも実質的な負担は競合製品と大差ないという見方もあります。
ペレットは鳥の健康を支える重要な食事です。価格だけでなく、愛鳥の食いつきや健康状態を見ながら、最適なペレットを選ぶことが大切です。他のフルーツペレットとの比較については、インコのフルーツペレットおすすめ6選も参考になります。
他の主要ペレットとの比較

ペレット選びで迷う方のために、ズプリームフルーツブレンドと他の主要ペレットブランドとの違いを比較します。それぞれの特徴を理解することで、愛鳥に最適なペレットを見つける参考にしてください。
ハリソン・ラウディブッシュとの特徴比較
インコ用ペレットの主要3ブランド(ズプリーム・ハリソン・ラウディブッシュ)にはそれぞれ特徴があります。ズプリームフルーツブレンドの最大の特徴は、その高い嗜好性と鮮やかな色彩です。フルーツの香りと視覚的な魅力により、多くの鳥が好んで食べる傾向があります。特にシードからペレットへの切り替えがスムーズに行えることが大きな強みです。
ハリソンペレットはオーガニック原料を使用し、無着色・無香料で自然志向が特徴です。食いつきも良く、粒が綺麗に揃っていて表面が滑らかなため、口当たりが良いという評価があります。ただし、価格は最も高い部類に入ります。詳しくはハリソンペレット完全ガイドをご覧ください。
ラウディブッシュは鳥類栄養学者によって開発された歴史あるペレットで、人工の甘味料や着色料を使用していない点が特徴です。低脂肪設計で、健康な成鳥の常用食として適しています。詳細はラウディブッシュペレット完全ガイドを参考にしてください。
国産ペレットと比較すると、ズプリームは粒が硬い傾向があります。これは製法の違いによるもので、エクストルージョン製法による高密度ペレットは栄養価は高いものの、一部の小型鳥には硬すぎることもあります。
価格面では、ズプリームは中〜高価格帯に位置し、輸入品であるため為替の影響などで価格変動があることも特徴です。
ズプリームナチュラルとの違い
同じズプリームシリーズの中でも、フルーツブレンドとナチュラルには明確な違いがあります。フルーツブレンドは着色料と香料を使用しており、見た目と香りで食欲を刺激する設計です。一方、ナチュラルは無着色・無香料で、自然な素材の風味を活かしています。
選択基準としては、
- 健康管理のしやすさを重視するならナチュラル
- 食いつきを最優先するならフルーツブレンドという考え方ができます
ペレット初心者の鳥にはフルーツブレンドから入り、慣れてきたらナチュラルに移行するという方法が最も成功率が高い傾向があります。詳しい比較や使い分けについては、ズプリームナチュラルの評判と特徴をご覧ください。ズプリームペレットの全体的な選び方については、ズプリームペレットお試し購入前に知っておくべきメーカー方針と選び方が参考になります。
よくある質問と回答

ズプリームフルーツブレンドについて、飼い主からよく寄せられる質問とその回答をまとめました。
ズプリームフルーツブレンドで愛鳥の健康と食生活を向上させよう【総括】

ズプリームフルーツブレンドは、高い嗜好性と優れた栄養バランスで多くの愛鳥家から支持されている鳥用ペレットです。この記事では、その特徴や評判、活用法について徹底的に検証してきました。最後に、この記事の重要ポイントをまとめ、愛鳥の健康的な食生活への一助となる情報をご提供します。
ズプリームフルーツブレンドの評判まとめ
- ズプリームフルーツブレンドは天然フルーツを含む総合栄養食として設計されており、必須アミノ酸を含む栄養素がバランス良く配合されています
- カラフルな色と香りの良さが特徴で、約8割の飼い主が「他のペレットより食いつきが良い」と評価しています
- 着色料は体内吸収されずに排出される設計ですが、フンが着色されるため健康チェックに注意が必要です。獣医師の中には着色料を推奨しない人もいます
- S・M・L・MLの4サイズ展開で、あらゆる鳥種に対応しています(XSは製造中止)
- 価格は中〜高価格帯で、嗜好性が高く食べ残しが少ないため、コストパフォーマンスは良好です
- ハリソンやラウディブッシュと比較すると、嗜好性の高さと切り替えのしやすさが最大の強みです
- 健康管理のしやすさを重視するなら無着色のナチュラル、食いつきを優先するならフルーツブレンドがおすすめです
愛鳥の健康を考えるなら、バランスの取れた食事は欠かせません。ズプリームフルーツブレンドは、その高い嗜好性から多くの鳥が好んで食べる傾向があり、シードからペレットへの切り替えがスムーズに行える利点があります。
しかし、すべての鳥に同じものが合うわけではなく、個体差や種類による好みの違いもあります。着色料の注意点も理解した上で活用することが大切です。あなたの愛鳥に最適な食事を提供するためには、様々な選択肢を試しながら、健康状態をよく観察することが重要です。
ズプリームフルーツブレンドを上手に活用して、愛鳥の健康的で楽しい食生活をサポートしましょう。
参考文献・出典
本記事は、以下の信頼できる情報源を参考に作成しました。正確性と信頼性を確保するため、公式情報、実体験、および専門家の知見を組み合わせています。
メーカー公式情報
- zupreem 公式サイト
- ズプリームフルーツブレンド製品仕様:公式カタログより
- ズプリームペレット栄養成分:公式ガイドライン
獣医学的知見
- インコの栄養管理に関する研究
- ペレット食の健康効果に関する文献
- 鳥類専門獣医師による飼育環境アドバイス
飼育経験者の実体験
- 楽天市場・Amazonでの数百件のレビュー分析
- インコ飼育者コミュニティ:ペレット評価の実践報告
- 当サイト運営者による30年以上の飼育経験
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※本記事の情報は2025年11月時点のものです。製品仕様や価格は変更される可能性がありますので、購入前に公式サイトや販売店の最新情報をご確認ください。
記事監修者情報
名前: 山木
経歴: フィンチ・インコ・オウム・家禽の飼育経験を持つ、飼い鳥歴30年以上の愛鳥家。オカメインコブリーダー。愛玩動物飼養管理士。現在はセキセイインコとオカメインコを中心とした小型~中型インコ専門サイト「ハッピーインコライフ」を運営。科学的根拠と愛情に基づいた実体験を発信し、一羽でも多くのインコとその飼い主が幸せな毎日を送れるようサポートします。








