ズプリームペレット完全ガイド|フルーツブレンド・ナチュラル徹底比較と選び方

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ズプリームペレットとは?アメリカ発のペレットブランドの特徴

ズプリームペレットの特徴を示すイメージ。アメリカ発の60年以上の歴史を持つインコ・オウム用総合栄養食

ズプリームペレットは、アメリカのプレミアムニュートリショナルプロダクツ社が製造するインコ・オウム用の総合栄養食です。1964年の開発開始から60年以上にわたって世界中の飼い主から信頼されており、特にフルーツブレンドとナチュラルの2シリーズが日本でも高い人気を誇ります。カラフルな見た目と高い嗜好性で、シードからペレットへの切り替えを検討している飼い主さんにとって、最初の選択肢として選ばれることの多いペレットです。

ズプリームが選ばれる3つの理由:食いつき・栄養バランス・入手しやすさ

ズプリームペレットが選ばれる3つの理由。高い嗜好性、バランスの取れた栄養設計、入手のしやすさを図解

ズプリームペレットが多くの飼い主から支持される理由は、大きく分けて3つあります。

  • 高い嗜好性:フルーツブレンドはカラフルな見た目とフルーツの香りで、インコの食欲を刺激します。シード食に慣れた鳥でも比較的受け入れやすく、ペレット切り替えの成功率が高いと評価されています
  • バランスの取れた栄養設計:タンパク質14%、脂肪4%、繊維3.5%というバランスで設計されており、ビタミンやミネラルも配合されています。毎日の主食として必要な栄養素をカバーできるため、栄養管理がしやすいペレットです
  • 入手のしやすさ:日本国内での流通量が多く、専門店だけでなくネットショップでも幅広く取り扱われています。在庫切れのリスクが低く、継続的に同じペレットを与えやすい点も大きなメリットです

ただし、2025年4月にフルーツブレンドXSサイズをはじめとする一部製品の製造中止が発表されました。詳細は後述しますが、現在は主にS・M・MLサイズが中心となっています。

着色料使用の安全性とフルーツ形状ペレットのメリット

ズプリームのフルーツブレンドには、赤40、黄6、青1といった人工着色料が使用されています。この点を心配される飼い主さんも多いのですが、これらの着色料は人間用の食品や飲料にも使用されており、FDA(アメリカ食品医薬品局)によって安全性が認められています。

鳥類の体内では吸収されず、フンと一緒に排出されるため、健康への悪影響は報告されていません。ただし、着色ペレットを与えるとフンの色が変化するため、フンの色による体調チェックがしにくくなるというデメリットもあります。体調管理を重視する場合は、着色料不使用のナチュラルシリーズを選ぶという選択肢もあります。

フルーツ形状のペレットは、見た目が変化に富んでいるため、鳥の好奇心を刺激しやすく、「これは食べ物だ」と認識しやすいというメリットがあります。特にシード食に慣れた鳥の場合、単色で変化のないペレットよりも、カラフルで香りのあるペレットの方が受け入れやすい傾向があります。

ズプリームペレットの現行製品|フルーツブレンド・ナチュラル徹底比較

ズプリームペレットの現行製品。フルーツブレンドとナチュラルの2シリーズを徹底比較

ズプリームペレットは現在、主にフルーツブレンドとナチュラルの2シリーズが販売されています。どちらも栄養バランスは同じですが、着色料の有無と香りが異なります。愛鳥の好みや飼い主さんの方針に合わせて選ぶことができます。また、2025年4月にXSサイズをはじめとする一部製品の製造中止が発表されたため、現在の主力サイズはS・M・MLとなっています。

フルーツブレンド|カラフルで食いつき抜群の定番商品

フルーツブレンドは、ズプリームの中で最も人気が高く、初めてペレットを試す飼い主さんに選ばれることの多いシリーズです。赤・黄・緑・オレンジ・紫の5色のカラフルなペレットで、バナナ・オレンジ・リンゴ・ブドウといったフルーツのフレーバーが配合されています。

見た目の華やかさと甘い香りがインコの好奇心を刺激するため、「これは食べ物だ」と認識しやすく、特にシードからの切り替え初期に効果的です。実際の口コミでも「他のペレットは見向きもしなかったのに、フルーツブレンドだけは食べてくれた」という声が多く聞かれます。

原材料は挽き割りトウモロコシ、大豆ミール、砂糖、植物油などで構成され、栄養成分はタンパク質14%、脂肪4%、繊維3.5%です。ビタミンA、D3、E、B群やミネラル類も配合されており、総合栄養食として必要な栄養素をバランス良く含んでいます。

フルーツブレンドの評判や口コミについては、ズプリームフルーツブレンドの評判の記事で詳しく解説しています。

ナチュラル|着色料なしの自然派ペレット

ナチュラルは、着色料を一切使用しないベージュ色のペレットです。「人工着色料は避けたい」「フンの色で体調管理をしたい」という飼い主さんに選ばれています。見た目はシンプルですが、栄養バランスはフルーツブレンドと同等で、総合栄養食として十分な成分を含んでいます。

原材料は挽き割りトウモロコシ、大豆ミール、砂糖、植物油などで、フルーツブレンドとほぼ同じ配合です。栄養成分もタンパク質14%、脂肪4%、繊維3.5%とフルーツブレンドと変わりません。違いは着色料とフレーバーの有無のみです。

ナチュラルは地味な見た目のため、最初は食いつきが悪いことがありますが、一度慣れてしまえば問題なく食べ続けてくれる鳥が多いです。フルーツブレンドで慣らしてからナチュラルに切り替えるという方法も有効です。

ナチュラルの評判や具体的な使用感については、ズプリームナチュラルの評判の記事で詳しく紹介しています。

【比較表】2種類の特徴・成分・適した鳥種を一覧比較

フルーツブレンドとナチュラルの違いを一目で確認できるよう、比較表にまとめました。

ズプリーム フルーツブレンド vs ナチュラル 比較表
項目 フルーツブレンド ナチュラル
見た目 赤・黄・緑・オレンジ・紫の5色 ベージュ色(着色料なし)
香り フルーツの甘い香り 穀物の自然な香り
着色料 あり(赤40、黄6、青1) なし
タンパク質 14% 14%
脂肪 4% 4%
繊維 3.5% 3.5%
初期の食いつき 非常に良い やや控えめ
適した場面 ペレット切り替え初期、食欲不振時 着色料を避けたい、フンの色でチェックしたい

どちらを選んでも栄養面では問題ありませんが、初めてペレットを試す場合はフルーツブレンドから始めるのがおすすめです。慣れてきたらナチュラルに切り替える、または両方をローテーションで与えるという方法も効果的です。

製造中止|フルーツブレンドxs・ナッツ・ベジー・パスタブレンドの取り扱い終了

2025年4月、ズプリーム社から一部製品の製造中止が正式に発表されました。以下の製品が対象となっています。

製造中止が決定した製品:

  • フルーツブレンド XSサイズ(全容量)
  • ナッツブレンド(全サイズ)
  • ベジーブレンド(全サイズ)
  • パスタブレンド(全サイズ)

特にフルーツブレンドXSサイズは、文鳥やカナリアなどの極小型鳥、またはセキセイインコの雛に愛用されていたサイズのため、製造中止により多くの飼い主さんが代替ペレットへの切り替えを余儀なくされています。

現在流通している在庫の賞味期限は2026年3月頃までとされており、一部店舗では2025年6月頃まで入荷が続く見込みとのことでしたが、数に限りがあります。XSサイズを使用していた方は、Sサイズを粉砕して与える、または他のペレットへの切り替えを検討する必要があります。

XSサイズの製造中止に関する詳細情報や代替ペレットへの切り替え方法については、ズプリームフルーツブレンドXS製造中止対策の記事で詳しく解説しています。

現在も販売が続いている主力製品は、フルーツブレンドとナチュラルのS・M・MLサイズです。これらのサイズは製造継続が確認されていますので、安心して使用できます。

ズプリームのサイズ展開|S・M・MLから愛鳥に合うサイズの選び方

ズプリームペレットのサイズ展開。S・M・MLサイズから愛鳥の体格に合わせた選び方を図解

ズプリームペレットは、鳥の体格とくちばしのサイズに合わせて複数のサイズ展開があります。2025年4月の製造中止により、現在の主力サイズはS(スモール)・M(ミディアム)・ML(ミディアムラージ)の3種類となっています。適切なサイズを選ぶことで、鳥が食べやすく、食べこぼしも減らせます。サイズ選びに迷ったら、鳥種と体重を基準に選ぶのが確実です。

Sサイズ|セキセイインコ・マメルリハ向けの小粒(約3mm)

Sサイズは、小型インコ向けの最も小さな粒サイズです。ペレットの直径は約3mm程度で、セキセイインコやマメルリハのような小型鳥が食べやすい大きさに設計されています。

Sサイズが適している鳥種:

  • セキセイインコ(体重30~40g)
  • マメルリハ(体重40~45g)
  • サザナミインコ(体重50~70g)※個体差あり
  • アキクサインコ(体重40~50g)

Sサイズは粒が小さいため、小型鳥でも楽に砕いて食べられます。ただし、口コミによると「ロットによって粒の大きさが微妙に異なることがある」という報告もあります。もし粒が大きすぎると感じた場合は、ミルやすり鉢で粉砕して与えるという工夫も有効です。

セキセイインコ向けのペレット選びについては、セキセイインコペレットおすすめの記事でズプリーム以外の選択肢も含めて詳しく解説しています。

Mサイズ|オカメインコ・小型コニュア向けの中粒(約5mm)

Mサイズは中型インコ向けのペレットで、直径約5mm程度です。オカメインコのように体重80~110gの鳥に最適なサイズで、日本国内では最も需要の高いサイズといえます。

Mサイズが適している鳥種:

  • オカメインコ(体重80~110g)
  • ウロコインコ(体重60~80g)
  • コザクラインコ(体重40~60g)※やや大きめ
  • ボタンインコ(体重40~55g)※やや大きめ
  • アキクサインコ(体重40~50g)※成鳥なら対応可

オカメインコの場合、体格によってはSサイズでも問題なく食べられますが、Mサイズの方が食べ応えがあり、満足感が高いという意見もあります。コザクラインコやボタンインコのような40~60g程度の中型小型鳥の場合、SサイズとMサイズのどちらでも対応できますが、Mサイズの方が食べこぼしが少なくなる傾向があります。

オカメインコ向けのペレット選びについては、オカメインコペレットおすすめの記事で詳しく解説しています。

MLサイズ|ボウシインコ・中型インコ向けの大粒(約8mm)

MLサイズは大型ペレットで、直径約8mm程度です。ボウシインコやコガネメキシコインコのような中型~やや大型の鳥に適しています。日本国内ではSサイズやMサイズほど需要は多くありませんが、大型鳥を飼育している方には必須のサイズです。

MLサイズが適している鳥種:

  • ボウシインコ(体重200~300g)
  • コガネメキシコインコ(体重100~150g)
  • オキナインコ(体重120~150g)
  • ヨウム(体重400~600g)※さらに大型の場合はLサイズ推奨

MLサイズは粒が大きいため、小型鳥には向きません。ただし、大型鳥でもくちばしの力が弱い個体や、高齢で噛む力が衰えた鳥の場合は、Mサイズの方が食べやすいこともあります。愛鳥の様子を観察しながら、最適なサイズを見極めることが大切です。

XSサイズ製造中止への対応|Sサイズを粉砕して代用する方法

XSサイズ製造中止への対応方法。Sサイズを粉砕して代用する手順や他のペレットへの切り替え方法を図解

2025年4月にXSサイズ(約2mm)が製造中止となったため、文鳥やカナリアなどの極小型鳥、またはセキセイインコの雛を飼育している方は、代替手段を検討する必要があります。

最も現実的な対応策は、Sサイズを粉砕して与える方法です。ミルやすり鉢を使ってSサイズを細かく砕くことで、XSサイズと同等の大きさに調整できます。ただし、粉砕すると粉が多く発生するため、食べこぼしが増える点には注意が必要です。

もう1つの選択肢は、他社のペレットに切り替えることです。たとえば、ラフィーバーのグルメペレットやハリソンペレットのスーパーファインサイズは、XSサイズと同等の小粒ペレットです。ズプリームXSから別のペレットへの切り替えについては、XS製造中止対策の記事で具体的な手順を紹介しています。

ズプリームペレット サイズ別適合表
サイズ 直径(目安) 適した鳥種 体重範囲 製造状況
XS 約2mm 文鳥、カナリア、セキセイ雛 20~35g 製造中止
S 約3mm セキセイ、マメルリハ、サザナミ 30~70g 製造継続中
M 約5mm オカメ、ウロコ、コザクラ 60~110g 製造継続中
ML 約8mm ボウシ、コガネメキシコ、オキナ 100~300g 製造継続中

サイズ選びに迷ったら、体重を基準に選ぶのが確実です。体重30~70gならSサイズ、60~110gならMサイズ、100g以上ならMLサイズが目安となります。

ズプリームフルーツブレンドの特徴|最も人気の高い着色ペレットを徹底解説

ズプリームフルーツブレンドの特徴。カラフルな5色のペレットとフルーツの香りが食いつきを誘う人気商品

フルーツブレンドは、ズプリームペレットの中で最も人気が高く、日本国内でも広く愛用されているシリーズです。カラフルな5色のペレットとフルーツの香りが特徴で、シードからペレットへの切り替えを検討している飼い主さんに最初の選択肢として選ばれています。見た目の華やかさと高い嗜好性で、「ペレットは食べ物ではない」と認識している鳥でも興味を示しやすく、切り替え成功率が高いペレットです。

5色のフルーツ形状ペレットが食いつきを誘う理由

フルーツブレンドの最大の特徴は、赤・黄・緑・オレンジ・紫の5色で構成されたカラフルな見た目です。それぞれの色にバナナ、オレンジ、リンゴ、ブドウといったフルーツのフレーバーが配合されており、甘い香りが鳥の食欲を刺激します。

鳥は視覚が優れており、色の変化や形状の違いに敏感です。単色のペレットと比べて、カラフルなフルーツブレンドは「変化のある食べ物」として認識されやすく、好奇心を刺激します。特にシード食に慣れた鳥の場合、見た目が地味なペレットには興味を示さないことが多いため、フルーツブレンドの華やかさが切り替えの成功率を高める要因となります。

また、フルーツの香りも重要な役割を果たしています。鳥は嗅覚が鈍いとされていますが、フルーツブレンドの甘い香りは十分に感じ取ることができ、「おいしそうな匂い」として食欲を誘います。この視覚と嗅覚の両面からのアプローチが、フルーツブレンドの高い嗜好性につながっています。

原材料と栄養成分|とうもろこし・大豆ミールベースの配合

フルーツブレンドの主原料は、挽き割りトウモロコシと大豆ミールです。これに植物油、砂糖、グリセリン、イースト、各種ビタミン・ミネラルが配合されています。人工着色料(赤40、黄6、青1)とフルーツフレーバーも添加されていますが、これらはFDA(アメリカ食品医薬品局)によって安全性が認められた成分です。

主要な栄養成分(保証分析値):

  • タンパク質:14%以上
  • 脂肪:4%以上
  • 繊維:3.5%以下
  • 水分:10%以下

タンパク質14%という数値は、日常的な維持食として適切なレベルです。繁殖期や換羽期など、より高タンパクが必要な時期には、ズプリームのアビアンブリーダーシリーズ(タンパク質20%)や、他社の高タンパクペレットと併用するという選択肢もあります。

脂肪4%は低脂肪の部類に入り、肥満が気になる鳥にも安心して与えられます。ただし、カロリー源として砂糖が含まれているため、運動不足の鳥に過剰に与えると太る可能性があります。適正な給餌量を守ることが重要です。

SサイズとMサイズの選び方|愛鳥の体格に合わせたサイズ選択

フルーツブレンドには、現在S・M・MLの3サイズがあります(XSサイズは製造中止)。どのサイズを選ぶかは、愛鳥の体重とくちばしのサイズで判断します。

Sサイズが適している場合:

  • セキセイインコ(体重30~40g)
  • マメルリハ(体重40~45g)
  • サザナミインコ(体重50~70g)
  • 小型のコザクラインコ・ボタンインコ(体重40~50g)

Mサイズが適している場合:

  • オカメインコ(体重80~110g)
  • ウロコインコ(体重60~80g)
  • 大型のコザクラインコ・ボタンインコ(体重50~60g)

迷った場合は、小さめのサイズを選ぶのが安全です。大きすぎるペレットは食べにくく、食べこぼしも増えます。逆に小さすぎるペレットは、鳥が食べ応えを感じにくく、満足感が低下する可能性がありますが、健康上の問題はありません。

口コミによると「鳥が砕くときに飛び散るのが気になってSにサイズダウンしたら、ご機嫌で食べるようになった」という報告もあります。愛鳥の様子を観察しながら、最適なサイズを見つけることが大切です。

フルーツブレンドの実際の使用感や飼い主さんの評判については、ズプリームフルーツブレンドの評判の記事で詳しく紹介しています。

ズプリーム フルーツブレンド 製品ラインナップ
サイズ 容量 適した鳥種 製造状況
S 907g セキセイ、マメルリハ、サザナミ 販売中
M 907g オカメ、ウロコ、コザクラ 販売中
ML 1.59kg ボウシ、コガネメキシコ、オキナ 販売中
XS 397g / 907g 文鳥、カナリア、セキセイ雛 製造中止

フルーツブレンドは、初めてペレットを試す飼い主さんにとって最も成功率の高い選択肢です。ただし、着色料が気になる場合や、フンの色で体調管理をしたい場合は、ナチュラルシリーズを選ぶという選択肢もあります。


ズプリームナチュラルの特徴|無着色で自然派志向の飼い主に人気

ズプリームナチュラルの特徴。着色料を一切使用しない自然なベージュ色のペレットで自然派志向の飼い主に人気

ナチュラルは、着色料を一切使用しないシンプルなペレットです。原材料そのままのベージュ色で、人工着色料に抵抗がある飼い主さんや、フンの色で愛鳥の体調管理をしたい方に選ばれています。栄養バランスはフルーツブレンドと同等で、総合栄養食として必要な成分をすべて含んでいます。見た目は地味ですが、一度慣れてしまえば問題なく食べ続けてくれる鳥が多く、長期的な健康管理に適したペレットです。

着色料なしのベージュ色ペレット|原材料のそのままの色

ナチュラルは、その名の通り「自然な」ペレットです。フルーツブレンドのような赤・黄・緑などの鮮やかな色はなく、挽き割りトウモロコシと大豆ミールという原材料そのままのベージュ色をしています。人工着色料(赤40、黄6、青1)は一切含まれていません。

着色料なしのメリットは、フンの色が自然な色のままなので、体調変化を見逃しにくい点です。フルーツブレンドを与えるとフンの色がカラフルになるため、緑色便や黒色便といった異常を見つけにくくなります。ナチュラルなら、フンの色の変化で健康状態を早期に察知できます。

また、「人工着色料は避けたい」という自然派志向の飼い主さんにとっても、ナチュラルは理想的な選択肢です。FDA認可の安全な着色料とはいえ、できる限り添加物を避けたいという考え方は理解できます。ナチュラルなら、そうした不安を感じることなく与えられます。

フルーツブレンドとの成分比較|栄養価は同じ?

ナチュラルとフルーツブレンドの栄養成分は、ほぼ同等です。主原料も挽き割りトウモロコシと大豆ミールで共通しており、タンパク質14%、脂肪4%、繊維3.5%という保証分析値もまったく同じです。

ナチュラル vs フルーツブレンド 栄養成分比較
成分 ナチュラル フルーツブレンド
タンパク質 14%以上 14%以上
脂肪 4%以上 4%以上
繊維 3.5%以下 3.5%以下
水分 10%以下 10%以下
ビタミン・ミネラル 配合あり 配合あり
着色料 なし あり(赤40、黄6、青1)
フレーバー なし(穀物の自然な香り) あり(フルーツの香り)

つまり、ナチュラルとフルーツブレンドの違いは「見た目と香り」だけであり、栄養価に差はありません。どちらを選んでも、愛鳥の健康維持に必要な栄養素を十分に摂取できます。

ただし、初期の食いつきには差があります。フルーツブレンドの方が視覚的・嗅覚的に興味を引きやすいため、ペレット切り替えの初期段階ではフルーツブレンドから始め、慣れてきたらナチュラルに切り替えるという方法が効果的です。

ナチュラルSサイズの特徴と選び方のポイント

ナチュラルも、フルーツブレンドと同様にS・M・MLの3サイズ展開です。サイズの選び方はフルーツブレンドと同じで、愛鳥の体重とくちばしのサイズに合わせて選びます。

ナチュラルSサイズは、セキセイインコやマメルリハなどの小型鳥に適しています。直径約3mmの小粒で、小さなくちばしでも楽に砕いて食べられます。フルーツブレンドSサイズとまったく同じサイズ感なので、フルーツブレンドからナチュラルへの切り替えもスムーズです。

ナチュラルへの切り替えのコツ:

フルーツブレンドに慣れた鳥がナチュラルを受け入れない場合は、以下の方法を試してみてください。

  • 混合給餌:フルーツブレンドとナチュラルを9:1の割合で混ぜ、徐々にナチュラルの割合を増やす
  • 粉砕して振りかける:ナチュラルを粉砕してフルーツブレンドに振りかけ、「これも食べ物だ」と認識させる
  • 時間をかける:1~2週間かけてゆっくり移行し、焦らない

ナチュラルは地味な見た目のため、最初は警戒されることがありますが、根気よく続ければ多くの鳥が受け入れてくれます。ナチュラルの実際の使用感や口コミについては、ズプリームナチュラルの評判の記事で詳しく紹介しています。

お試しサイズについては、ズプリーム社が小分け販売を禁止しているため、正規の小容量パッケージはありません。詳しくはズプリームペレットお試し購入の記事を参照してください。


鳥種別ズプリームペレットの選び方|セキセイ・オカメ・コザクラ・サザナミ別おすすめ

ズプリームペレットを選ぶ際は、鳥種ごとの体格とくちばしのサイズを考慮することが重要です。同じペレットでも、セキセイインコには小さなSサイズが、オカメインコには大きなMサイズが適しています。ここでは、日本国内で人気の高い4鳥種について、最適なズプリームペレットの選び方を解説します。愛鳥の体重を基準にサイズを選び、フルーツブレンドかナチュラルかは飼い主さんの方針で決めましょう。

セキセイインコにはSサイズのフルーツブレンドorナチュラル

セキセイインコ(体重30~40g)には、Sサイズが最適です。直径約3mmの小粒で、セキセイインコの小さなくちばしでも楽に砕いて食べられます。フルーツブレンドとナチュラルのどちらを選ぶかは、飼い主さんの方針次第です。

フルーツブレンドが向いているケース:

  • シードからペレットへの切り替え初期
  • 食欲不振で食べてくれない時
  • 見た目の変化で興味を引きたい時

ナチュラルが向いているケース:

  • 着色料を避けたい自然派志向
  • フンの色で体調管理をしたい
  • すでにフルーツブレンドに慣れている

実際の使用例として、「最初はフルーツブレンドで慣らして、1ヶ月後にナチュラルに切り替えた」という飼い主さんの報告があります。この方法なら、ペレット切り替えの成功率が高まり、その後は着色料なしのペレットに移行できます。

セキセイインコ向けのペレット選びについては、ズプリーム以外の選択肢も含めてセキセイインコペレットおすすめの記事で詳しく解説しています。また、ペレット切り替えの具体的な体験談は、セキセイインコのズプリーム切り替え成功体験談で紹介しています。

オカメインコにはMサイズが最適|体格に合わせた粒選び

オカメインコ(体重80~110g)には、Mサイズが最適です。直径約5mmの中粒で、オカメインコのくちばしサイズにちょうど良い大きさです。Sサイズでも食べられますが、食べ応えが少なく満足感が低いため、Mサイズの方が推奨されます。

オカメインコのペレット選びのポイント:

  • 体重80g未満の小柄なオカメインコ:Sサイズも検討可能
  • 体重90~110gの標準体型:Mサイズが理想的
  • 体重110g以上の大柄なオカメインコ:Mサイズで問題なし

オカメインコ向けのペレット選びについては、オカメインコペレットおすすめの記事で、ズプリーム以外の選択肢も含めて詳しく解説しています。また、ハリソンペレットとの比較については、ハリソンペレットでオカメインコを健康にの記事も参考にしてください。

コザクラインコ・ボタンインコはSサイズとMサイズどっち?

コザクラインコやボタンインコ(体重40~60g)の場合、SサイズとMサイズのどちらでも対応できます。体重と個体の好みに合わせて選びましょう。

体重別の推奨サイズ:

  • 体重40~50gの小柄な個体:Sサイズが食べやすい
  • 体重50~60gの標準~大柄な個体:Mサイズがおすすめ

実際の使用例として、「最初はSサイズを与えていたが、砕く時に飛び散るのでMサイズに変更したら食べこぼしが減った」という報告があります。逆に「Mサイズは大きすぎて食べにくそうだったので、Sサイズに変更したら完食するようになった」という意見もあります。

迷った場合は、まずSサイズから試してみるのが安全です。食べにくそうにしていたらMサイズに変更する、という柔軟な対応が理想的です。

サザナミインコ・マメルリハはSサイズで十分

サザナミインコ(体重50~70g)やマメルリハ(体重40~45g)には、Sサイズが適しています。どちらも小型鳥に分類され、くちばしも小さめなので、Sサイズの小粒ペレットが食べやすいです。

サザナミインコは体重の幅が広く、個体差が大きい鳥種です。体重50g台の小柄な個体ならSサイズが理想的ですが、体重70g近い大柄な個体の場合はMサイズでも問題ありません。愛鳥の体格を観察しながら判断しましょう。

XSサイズ製造中止の影響:

2025年4月までは、マメルリハや小柄なサザナミインコにはXSサイズが推奨されていましたが、現在は製造中止となっています。Sサイズで問題なく対応できますが、粒が大きいと感じる場合は、ミルやすり鉢で粉砕して与えることも検討してください。

鳥種別ズプリームペレット推奨サイズ一覧
鳥種 体重範囲 推奨サイズ 代替サイズ 備考
セキセイインコ 30~40g S Sサイズ一択
マメルリハ 40~45g S XS製造中止によりSで対応
サザナミインコ 50~70g S M(大柄な個体) 個体差が大きい
コザクラインコ 40~60g S or M 体重で判断
ボタンインコ 40~55g S or M 体重で判断
オカメインコ 80~110g M S(小柄な個体) Mサイズが標準
ウロコインコ 60~80g M S Mサイズが推奨

鳥種ごとの体格差や個体差を考慮しながら、愛鳥に最適なサイズを選びましょう。迷った場合は、小さめのサイズから試すのが安全です。

ズプリームペレットのメリットとデメリット

ズプリームペレットのメリットとデメリット。食いつきの良さや入手しやすさと、着色料や高糖質といった課題を比較

ズプリームペレットは高い人気を誇る製品ですが、すべての鳥に完璧に適しているわけではありません。メリットとデメリットの両面を理解した上で、愛鳥に合うかどうかを判断することが大切です。食いつきの良さや入手しやすさは大きな魅力ですが、着色料への懸念や高糖質という側面もあります。他のペレットと比較検討しながら、最適な選択をしましょう。

【メリット】食いつきの良さ・切り替えのしやすさ・入手しやすさ

ズプリームペレットの最大のメリットは、シードからペレットへの切り替えが成功しやすい点です。カラフルな見た目とフルーツの香りで、多くの鳥が興味を示します。

主なメリット:

  • 高い嗜好性:フルーツブレンドは見た目と香りで食欲を刺激し、ペレット切り替えの成功率が高い
  • 入手のしやすさ:日本国内での流通量が多く、ネットショップでも専門店でも手軽に購入できる
  • 手頃な価格帯:ハリソンやラウディブッシュと比べて比較的リーズナブル
  • サイズ展開の豊富さ:S・M・MLの3サイズで、小型鳥から中型鳥まで幅広く対応
  • 2種類の選択肢:フルーツブレンドとナチュラルから選べ、飼い主の方針に合わせやすい

特に初めてペレットを試す飼い主さんにとって、「入手しやすさ」と「食いつきの良さ」は重要なポイントです。どんなに栄養価が高いペレットでも、鳥が食べてくれなければ意味がありません。ズプリームは食べてもらえる可能性が高く、かつ入手も容易なので、ペレット生活の第一歩として理想的です。

【デメリット】着色料への懸念・高糖質・フンの色の変化

ズプリームペレットにはデメリットもあります。特にフルーツブレンドの場合、着色料と糖分に関する懸念があります。

主なデメリット:

  • 人工着色料の使用:フルーツブレンドには赤40、黄6、青1が含まれ、自然派志向の飼い主には抵抗がある
  • 糖分の配合:原材料に砂糖が含まれており、運動不足の鳥は肥満のリスクがある
  • フンの色の変化:着色ペレットを食べるとフンがカラフルになり、体調管理がしにくい
  • 依存性の高さ:おいしすぎて他のペレットを受け付けなくなるケースがある
  • 粉の飛び散り:オカメインコのように粉を出す鳥種の場合、着色粉がケージ周辺に飛び散る

着色料についてはFDAが安全性を認めており、実際に健康被害の報告もありませんが、「できる限り添加物を避けたい」という飼い主さんには向きません。その場合はナチュラルを選ぶか、他社のオーガニックペレット(ハリソンなど)を検討する方が良いでしょう。

糖分についても注意が必要です。原材料に砂糖が含まれているため、カロリー密度が高く、運動不足の鳥に過剰に与えると肥満につながります。適正な給餌量を守り、毎日の体重測定を習慣化することが大切です。

デメリットへの対処法:

  • 着色料が気になる場合:ナチュラルに切り替える、またはハリソン・ラウディブッシュなどの無着色ペレットを検討
  • 糖分が気になる場合:給餌量を体重の10%以内に制限し、毎日体重を測定して管理
  • フンの色でチェックしたい場合:ナチュラルを選ぶ、または週に数回はシードの日を作る
  • 依存性が心配な場合:複数種類のペレットをローテーションで与え、特定ブランドに偏らない

フルーツブレンドだけに頼りすぎると、「これしか食べない」という偏食が発生する可能性があります。フードローテーションの重要性については、ズプリームフルーツブレンドしか食べないの記事で詳しく解説しています。

ズプリームペレット メリット・デメリット一覧
項目 メリット デメリット
食いつき 非常に良い、切り替え成功率が高い おいしすぎて依存性が高い
入手性 流通量が多く手軽に購入できる 人気のため一部サイズは品薄になることも
価格 比較的リーズナブル
着色料 人工着色料使用(フルーツブレンド)
糖分 砂糖配合で肥満リスクあり
フンの色 着色ペレットはフンがカラフルになる
サイズ展開 S・M・MLの3サイズで幅広く対応 XSサイズは製造中止

メリットとデメリットを総合的に判断すると、ズプリームは「ペレット切り替えの入口として優秀だが、長期的には他のペレットとのローテーションが理想的」といえます。ハリソンラウディブッシュなどのオーガニックペレットと組み合わせることで、栄養バランスの偏りを防ぎ、特定のペレットへの依存も避けられます。

ズプリームペレットの与え方と保存・切り替えのポイント

ズプリームペレットの与え方と保存・切り替えのポイント。適切な給餌量、保存方法、シードからの切り替え手順を図解

ズプリームペレットを効果的に活用するためには、適切な給餌量、正しい保存方法、そしてスムーズな切り替え手順を理解することが重要です。特に初めてペレットを試す飼い主さんにとって、「どのくらいの量を与えればいいのか」「開封後はどう保存すればいいのか」「シードから切り替える方法は」といった疑問は多いでしょう。ここでは基本的なポイントを押さえ、詳細は専門記事で確認していただく形で解説します。

適切な給餌量の目安と体重管理の重要性

ズプリームペレットの給餌量は、鳥の体重によって異なります。一般的な目安として、体重の約10%を基準にすることが多いですが、これはあくまで大まかな目安です。

重要な注意点:

インコの餌の量は、一般的に「体重の約10%」という目安を耳にすることが多いかもしれませんが、これはあくまで大雑把な目安であり、すべてのインコに当てはまるわけではありません。この目安を鵜呑みにして餌の量を決めると、インコによっては少なすぎたり、多すぎたりする危険性があります。ですが今回は便宜上、わかりやすく「体重の10%」の数値を使っています。その点を予めご了承ください。

鳥種別の給餌量目安(体重の約10%):

  • セキセイインコ(体重30~40g):1日約3~4g
  • オカメインコ(体重80~110g):1日約8~11g
  • コザクラインコ(体重40~60g):1日約4~6g

ズプリーム公式パッケージには「体重の約20%」と記載されていますが、これは「自由給餌(好きなだけ食べさせる)」を前提とした数値です。日本の飼育環境では運動不足になりやすいため、肥満防止のために「体重の10%程度に制限する」方が安全とされています。最も大切なのは、毎日体重を測定し、愛鳥の適正体重を維持できる量を見つけることです。

ズプリームペレットの給餌量については、ズプリームペレットの給餌量ガイドで鳥種別の詳しい計算方法を解説しています。また、シードからペレットへの切り替え手順については、インコのペレット切り替えを成功させるテクニックもご覧ください。

開封後の保存方法と賞味期限の管理

ズプリームペレットは、開封後の保存方法が品質維持に重要です。公式推奨は「元の袋のまま空気を抜いてジッパーを閉め、涼しく乾燥した冷暗所で保管」ですが、多くの飼い主さんは密閉容器への移し替えを実践しています。

保存のポイント:

  • 冷暗所で保管(直射日光と高温多湿を避ける)
  • 密閉容器への移し替えを推奨(湿気・虫対策)
  • 開封後は2~3ヶ月以内に使い切る
  • 異臭・カビ・虫の有無を定期的にチェック

また、餌入れに入れたペレットは、高温多湿な環境や鳥が濡らしてしまう可能性を考慮し、1日1回は交換することが推奨されます。特に水分を含んだペレットは細菌が繁殖しやすいため、衛生管理が重要です。

シードからペレットへの切り替え基本ステップ

シードからペレットへの切り替えは、多くの飼い主が直面する課題です。ズプリームフルーツブレンドは嗜好性が高いため比較的切り替えやすいとされていますが、それでも時間がかかるケースが多いです。

切り替えの基本ステップ:

  • ステップ1:シードに10%程度のペレットを混ぜて導入
  • ステップ2:1週間ごとにペレットの割合を10%ずつ増やす
  • ステップ3:食べない場合は粉砕して振りかける工夫を試す
  • ステップ4:体重や便の状態を観察し、異常があれば一時中断
  • ステップ5:ペレットが主食となったら、シードはおやつ程度に

重要なのは、急がないことです。「ペレット切り替えは時間がかかるケースが多く、すんなり食べてくれる鳥は2割程度」という現実を理解し、根気よく続けることが成功の秘訣です。

ペレット切り替えの詳細なテクニック、給餌量の計算方法、保存方法の注意点については、別記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。また、セキセイインコでの実際の切り替え体験談は、セキセイインコのズプリーム切り替え成功体験談で紹介しています。

さらに詳しい情報は、以下の関連記事で解説しています:


よくある質問|ズプリームペレットのQ&A

ズプリームペレットのよくある質問。栄養面の疑問や購入方法など実際に使用する際の不安に回答

ズプリームペレットについて、飼い主さんから寄せられることの多い質問をまとめました。栄養面の疑問や購入方法など、実際に使用する際の不安にお答えします。

Q1. ズプリームだけ食べてシードを食べなくなりましたが大丈夫?

A1. ズプリームペレットは総合栄養食なので、ペレットだけで必要な栄養素を十分に摂取できます。シードを食べなくなっても栄養面では問題ありません。

ただし、長期的には特定のペレットだけに依存するのではなく、ハリソンやラウディブッシュなど複数種類のペレットをローテーションで与えることが理想的です。フードローテーションの重要性については、ズプリームフルーツブレンドしか食べないの記事で詳しく解説しています。

フードローテーションのメリット

  • 栄養バランスの偏りを防げる
  • 特定ペレットへの依存を避けられる
  • 製造中止や品薄時のリスク分散になる
Q2. ズプリームはどこで買えますか?お試しサイズはありますか?

A2. ズプリームペレットは、日本国内の鳥用品専門店やネットショップで広く販売されています。Amazonや楽天などの大手ECサイトでも取り扱いがあります。

お試しサイズについては、ズプリーム社が品質保持のために小分け販売を禁止しているため、公式の小容量パッケージはありません。最小サイズは200g(一部サイズのみ)または397g・907gからとなります。初めて試す場合は、最小容量を購入するか、他の飼い主さんと分け合うという方法もあります。

購入時のポイント

  • 賞味期限が新しいものを選ぶ
  • 2~3ヶ月で使い切れる量を購入
  • 複数サイズで迷ったら小さめから試す

小分け販売に関する情報は、ズプリームペレットお試し購入の記事で解説しています。

Q3. ズプリームナチュラルとフルーツブレンドはどちらがおすすめ?

A3. どちらも栄養バランスは同等なので、飼い主さんの方針と愛鳥の好みで選んで問題ありません。初めてペレットを試す場合は、食いつきの良いフルーツブレンドから始めるのがおすすめです。慣れてきたらナチュラルに切り替える、または両方をローテーションで与えるという方法も効果的です。

選び方の基準

フルーツブレンドが向いているケース:

  • シードからペレットへの切り替え初期
  • 食欲不振で食べてくれない時
  • 見た目の変化で興味を引きたい時

ナチュラルが向いているケース:

  • 着色料を避けたい自然派志向
  • フンの色で体調管理をしたい
  • すでにフルーツブレンドに慣れている

詳しい比較は、フルーツブレンドの評判ナチュラルの評判の記事でそれぞれ詳しく紹介しています。

ズプリームペレットで愛鳥の健康を守る|製品選びとフードローテーションの重要性【総括】

ズプリームペレットで愛鳥の健康を守る。製品選びとフードローテーションの重要性を示すイメージ

ズプリームペレットは、60年以上の歴史を持つアメリカの信頼できるペレットブランドです。フルーツブレンドとナチュラルの2シリーズがあり、カラフルな見た目と高い嗜好性で、シードからペレットへの切り替えを検討している飼い主さんにとって理想的な選択肢となっています。特にフルーツブレンドは、初めてペレットを試す鳥でも興味を示しやすく、切り替え成功率が高いことで知られています。

現在はS・M・MLの3サイズが主力となっており、セキセイインコからオカメインコ、中型インコまで幅広く対応しています。2025年4月にXSサイズをはじめとする一部製品が製造中止となりましたが、現行製品は引き続き安定供給されています。愛鳥の体重とくちばしのサイズに合わせて適切なサイズを選び、着色料の有無は飼い主さんの方針で判断してください。

ズプリームペレット選びの5つの基本

  • サイズ選び:体重30~70gならS、60~110gならM、100g以上ならMLが目安
  • 製品選択:切り替え初期はフルーツブレンド、着色料回避ならナチュラル
  • 給餌量管理:体重の約10%を目安に、毎日の体重測定で調整
  • 適切な保存:密閉容器で冷暗所保管、2~3ヶ月以内に使い切る
  • フードローテーション:他社ペレットと組み合わせて栄養バランスを最適化

ズプリームペレットの最大の魅力は、その入手のしやすさと食いつきの良さです。日本国内での流通量が多く、ネットショップでも専門店でも手軽に購入できるため、継続的に同じペレットを与えやすい環境が整っています。ただし、長期的には特定のペレットだけに依存するのではなく、ハリソンラウディブッシュなどの他社ペレットとローテーションで与えることで、栄養バランスの偏りを防ぎ、特定ブランドへの依存も避けられます。愛鳥の健康を長期的に守るためには、フードローテーションの実践と毎日の体重測定を習慣化することが大切です。

ズプリームペレットを上手に活用し、他のペレットや野菜と組み合わせることで、愛鳥の健やかな生活をサポートしていきましょう。


参考文献・出典

本記事は、以下の信頼できる情報源を参考に作成しました。正確性と信頼性を確保するため、公式情報、実体験、および専門家の知見を組み合わせています。

メーカー公式情報

  • ZuPreem公式サイト:製品情報および栄養成分表
  • プレミアムニュートリショナルプロダクツ社:ペレット製造ガイドライン
  • ズプリーム製品カタログ:サイズ別仕様および推奨鳥種

獣医学的知見

  • インコの栄養学:ペレット給餌に関する研究
  • 鳥類専門獣医師による飼育環境アドバイス
  • ペレット切り替えに関する臨床データ

飼育経験者の実体験

  • インコ飼育者コミュニティ:ズプリーム使用報告
  • 当サイト運営者による30年以上の飼育経験

※本記事の情報は2025年11月時点のものです。製品仕様や販売状況は変更される可能性がありますので、購入前に公式サイトや販売店の最新情報をご確認ください。

記事監修者情報

名前: 山木
経歴: フィンチ・インコ・オウム・家禽の飼育経験を持つ、飼い鳥歴30年以上の愛鳥家。オカメインコブリーダー。愛玩動物飼養管理士。現在はセキセイインコとオカメインコを中心とした小型~中型インコ専門サイト「ハッピーインコライフ」を運営。科学的根拠と愛情に基づいた実体験を発信し、一羽でも多くのインコとその飼い主が幸せな毎日を送れるようサポートします。