大切な愛鳥の健康のために
本記事で紹介するサプリメントは栄養補助食品であり、病気を治療する医薬品ではありません。愛鳥の体調に不安がある場合や、既に通院中・投薬中の場合は、必ずかかりつけの獣医師に相談した上で導入してください。また、ビタミン過剰症(副作用)を防ぐため、各製品に定められた規定量を必ず守ってください。
シード派には必須!ビタミン不足が招く「欠乏症」の恐怖

セキセイインコやオカメインコが好んで食べるカナリーシードやオーツ麦は、炭水化物が豊富で嗜好性も高いですが、ビタミンA、D3、カルシウムなどはほとんど含まれていません。シード食のみをネクトンなしで続けていると、以下のような健康リスクが高まります。
放置すると怖い欠乏症の症状
- ビタミンA欠乏:粘膜が弱くなり、鼻炎や喉の腫れを引き起こす原因に。
- ビタミンD3欠乏:カルシウムが吸収できず、骨折や卵詰まりのリスク増大。
- 代謝異常:肝臓に脂肪がつきやすくなり、クチバシの変色や肥満を招く。
これらの不足分を最もバランスよく、かつ手軽に補えるのがインコ用のビタミン剤です。特に野菜をあまり食べない子にとっては、サプリメントは命を繋ぐ大切な役割を担っています。
【徹底比較】インコ用サプリメントおすすめ5選

愛鳥の目的やライフステージに合わせて選べるよう、特に支持されている5商品を比較しました。それぞれの強みをチェックしてみましょう。
ネクトン3種の使い分け術(S・BIO・MSA)

ネクトンの種類が多すぎて分からないという方は、まずこの3つの役割を覚えましょう。これだけでインコのライフステージに応じた的確な栄養管理が可能になります。
ネクトンS:毎日の食事を補完する「基礎」
もっとも汎用性が高いビタミン剤です。ネクトンsの使い方として一般的なのは飲み水に溶かす方法。シード食で不足する13種のビタミンと18種のアミノ酸が、肝臓への負担を減らします。
- ネクトンsは毎日与えてOK!健康維持の土台になります。
- 分量目安:水250mlに対し、付属スプーン1杯(1g)が標準です。
ネクトンBIO(Biotin):換羽期の救世主
換羽(トヤ)は鳥にとって、全体力の多くを使い果たすほど過酷な時期です。ネクトンbioの使い方のコツは、羽が抜け始めた瞬間にSから切り替えること。ビオチンが羽毛形成を強力に助けます。
- 羽が生え揃ったら、再びネクトンSに戻しましょう。
- 換羽期以外や繁殖期には、刺激が強いため使用を避けるのが一般的です。
ネクトンMSA:骨・卵の健康を守る守護神
カルシウムとビタミンD3を軸にしたサプリです。日光浴が不足しがちな室内飼いのインコに不可欠。水に溶けない性質があるため、ネクトンsを餌にふりかける量を参考に、パラパラとまぶして与えます。
- 産卵期のメスの卵詰まり予防として非常に高い評価を得ています。
- カナリーシードやむきオーツにまぶすと、効率よく摂取してくれます。

乳酸菌で腸内ケア!大好きん vs コスモスラクト

ビタミン剤と並んで重要なのが、腸内環境を整える乳酸菌です。生きた菌(大好きん)と善玉菌を育てるエキス(コスモスラクト)の違いを整理しました。
大好きん(食いつき◎)
ヨーグルト由来の乳酸菌。おやつ感覚で与えられるため、サプリを混ぜた水を嫌がる子でも安心。食いつきの良さは随一です。
コスモスラクト(体質改善)
自身の善玉菌を活性化させる液体エキス。無添加で体に優しく、老鳥や虚弱体質の子の根本的な免疫サポートに選ばれます。
※ネクトンと乳酸菌サプリは併用が可能です。飲み水にネクトンおやつに大好きんというスタイルで、愛鳥の健康を全方位から支えましょう。
【注意】偽物・劣化・過剰摂取から愛鳥を守る

サプリメントを安全に使うために、飼い主様が絶対に知っておくべき3つのリスクを解説します。これを見逃すと、健康を害する恐れがあります。
サプリ管理の鉄則
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ネクトンsの偽物と劣化品の見分け方
大手サイトでも、保存状態の悪い劣化品が混ざる場合があります。- 蓋を開けた時に「酸っぱい臭い」や「生臭さ」がある(通常は無臭に近い)
- 粉の中に黒い点がある、または茶色く固まっている(酸化・カビのサイン)
- パッケージの印字が剥げている、またはホログラムシールがない
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ペレット食との併用による副作用
ネクトンsとペレットを併用すると、ビタミンAやD3が過剰になり、腎臓や肝臓に大きな負担をかけます。ペレットを規定量食べているなら、サプリは原則不要です。 -
保存方法と使用期限
ネクトンは非常に湿気に弱いため、乾燥剤と共に密閉し、冷暗所で保管しましょう。開封後2~3ヶ月を目安に使い切るのが理想です。
ペレット7割でしたらネクトンはやらなくて大丈夫です。換羽中は、タンパク質の多いペレットを与えると良いです。
— 海老沢和荘 (@kazuebisawa) June 13, 2021
よくある質問|インコ用サプリメント

愛鳥の日常ケアで迷いやすいポイントをまとめました。
サプリを味方につけて愛鳥の健康寿命を延ばそう【総括】

インコの健康管理は、毎日の一口の積み重ねです。シード食をメインとする愛鳥にとって、不足しがちなビタミンをサプリメントで補うことは、将来の病気を防ぐための最低限のマナーとも言えます。
王道のネクトンSをベースに、換羽期にはBIO、産卵期にはMSAと使い分けることで、愛鳥のコンディションは劇的に安定します。また、大好きんなどの乳酸菌を併用して、お腹の底から免疫力を高めてあげましょう。
大切なのは新鮮な状態で、正しく、毎日続けること。愛鳥がいつまでもツヤツヤの羽をなびかせ、元気な鳴き声を聞かせてくれる幸せな毎日のために、今日から最適なサプリ生活を始めてみてください。
























