なぜインコの肝臓疾患に「食事」が重要なのか
インコの肝臓は、栄養を蓄え、有害物質を解毒する「エネルギーの管理塔」です。しかし、家禽化されたインコは運動量が不足しやすく、高脂肪な食事を続けると肝臓に脂肪が蓄積し、本来の機能を失ってしまいます。
一度損なわれた肝臓の機能を回復させるのは時間がかかるため、病気になる前の「予防的な食事管理」が愛鳥の寿命を左右すると言っても過言ではありません。
肝臓への負担を減らす3つの基本原則
食事を見直す際に、まず意識すべきは以下の3点です。これらを徹底するだけでも、内臓へのストレスを大きく軽減できます。
- 脂質の摂取量を制限する:ヒマワリの種、麻の実、サフラワーなど油分の多い種子を避ける
- 良質なアミノ酸を補給する:肝細胞の再生を助ける栄養素(メチオニン等)を積極的に摂る
- 体重管理を徹底する:毎日決まった時間に体重を量り、適正体重を維持する給餌量に調整する
肝臓に優しい!おすすめの低脂肪シード
シード食をメインとしている場合、種類を工夫するだけで脂質量を大幅にカットできます。特に肝臓ケアにおすすめの補助食をご紹介します。
肝機能をサポートする特化サプリメント
食事の改善と並行して、特定の栄養素をサプリメントで補うことは、肝機能の回復を強力に後押しします。上位の飼育者も愛用する定番アイテムを厳選しました。
肝臓はビタミンの貯蔵・代謝の要所です。機能が低下すると全身のビタミンバランスが崩れるため、水溶性ビタミンをバランスよく含むネクトンSで代謝を支えるのが基本となります。
肝細胞を保護する「シリマリン(マリアアザミ)」や、代謝を助けるBCAA(分岐鎖アミノ酸)を配合。日本国内の鳥専門ショップで非常に人気が高く、水に溶かすだけで手軽に本格的なケアが可能です。
ペレット選びで肝臓の負担を最小限に
栄養バランスが計算されたペレットは、シード食よりも肝臓への負担をコントロールしやすいというメリットがあります。特におすすめの製品を比較しました。
ラウディブッシュ「ローファット」
通常のペレットよりも脂質量を大幅に抑えた、ダイエット・肝臓ケアの強い味方です。嗜好性も高く、ネットショップで容易に入手できるため、初めての切り替えにも適しています。
肝臓疾患と食事に関するQ&A
- シード食のまま肝臓を良くする方法はありますか?
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完全にシードだけで治すのは難しいですが、低脂肪なフォニオパディやオーチャードグラスを主食の3〜5割ほど混ぜ、さらにバードサプリ肝臓プラスを水に加えることで、負担を劇的に減らすことが可能です。
- 1日の餌の量はどのくらいが目安ですか?
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一般的には「体重の10%」が目安ですが、肝臓疾患でダイエットが必要な場合は、獣医師の指導のもと、さらに制限が必要なケースもあります。毎日体重を量り、減りすぎず増えすぎない「その子の適正量」を見つけることが重要です。
【総括】愛鳥の肝臓を守るために
インコの肝臓ケアは、一度にすべてを変えるよりも、まず「高脂肪なものを抜く」「良い成分を足す」というシンプルな習慣から始めるのがコツです。
- 毎日体重測定をして肥満をチェックする
- フォニオパディなど低脂肪シードを活用する
- ネクトンSと肝臓サポートサプリを併用する
インコは不調を隠す天才です。クチバシの変色や羽質の低下などのサインが出る前に、日々の食事という最高の「メンテナンス」で、愛鳥との健やかな毎日を守ってあげてください。




















