失敗しないセキセイインコ用ケージの選び方4つの条件

「見た目が可愛いから」「安いから」という理由だけでケージを選ぶのは非常に危険です。粗悪なケージは、塗装の剥がれによる中毒や、脱走事故の原因になります。セキセイインコの命を守るために、以下の4点を必ずチェックしてください。
1. サイズは「35サイズ」が絶対条件
セキセイインコの平均的な翼の長さ(翼開長)は約20〜30cmです。ケージ内で羽ばたいた時に翼がぶつからないよう、最低でも一辺35cm以上の広さが必要です。
- ベストサイズ:幅35cm × 奥行き40cm × 高さ50cm前後
- 通称「35(サンゴ)サイズ」と呼ばれる規格が最適
- おやすみカバーや保温器具のサイズも、この規格に合わせて作られていることが多い
具体的な大きさの比較や詳細は、セキセイインコケージの大きさ比較で解説しています。
2. 網の向きは「横網」がベスト
ケージの網には「縦網」と「横網」があります。セキセイインコは、クチバシと足を使って網をよじ登る習性があるため、はしごのように登りやすい「横網」が圧倒的に快適です。
特に握力の弱い幼鳥や、足腰が弱ってきた老鳥にとって、横網は「バリアフリー住宅」のような優しさがあります。
3. 素材は「ステンレス」か「安全なメッキ」
ここが最も重要なポイントです。安価なカラー塗装されたケージは避けてください。
インコは何でもかじります。塗装片や粗悪なメッキに含まれる鉛や亜鉛を摂取し続けると、「金属中毒」となり、命に関わる深刻な事態を招きます。だからこそ、信頼できるメーカー製(HOEIなど)を選ぶ必要があります。
ウチのミカヅキインコも、
金属中毒で両脚麻痺になりました。
温熱療法などで脚の回復も
視野に入れましたが難しいと診断され
断念しました。やはり腹這い生活なので初めは
褥瘡などもお腹に出来てましたので心配も。。クチバシを上手に使って移動したり出来るようになってからはこんな感じです pic.twitter.com/tUM5dC9ydK
— life915@みなっち🌙ミカヅキ (@life9155) December 21, 2021
4. 補修パーツが手に入るか(ここが重要!)
ケージは長く使うものですが、プラスチック製の底トレイや止まり木は消耗品です。「底が割れたから、ケージごと買い替え」になるのは勿体無いですよね。
HOEIなどの国内大手メーカーなら、底トレイ1枚、フン切り網1枚からパーツ単位で購入可能です。この「メンテナンス性の良さ」が、安価な海外製ケージとの決定的な違いです。
セキセイインコにおすすめのケージBEST3【HOEI 35シリーズ】

数あるケージの中でも、日本の愛鳥家に最も選ばれ続けているHOEI(豊栄金属工業)の「35手のり」シリーズ。その中でもセキセイインコに特におすすめの3モデルを厳選比較しました。
第1位:35手のりホライズン【セキセイインコのための最適解】

セキセイインコを飼うなら、まず間違いのない選択肢です。「ホライズン(水平)」の名前通り、全面が横網仕様になっています。
ここが「売れている」理由
- 移動がラク:はしごのようにスイスイ登れるので、インコの運動量が増え、ストレス解消になります。
- レイアウト自由自在:横網のどこにでも止まり木を固定できるので、インコの好みに合わせた配置が可能です。
- 充実の付属品:止まり木、エサ入れ、フン切り網など、飼育に必要なものが全てセットになっています。
「インコが楽しそうに動いている姿が見たい」なら、このホライズン一択です。
第2位:35手のりステンレス【安全をお金で買うなら】

ホライズンの2倍以上しますが、それに見合うだけの「安心」があります。素材に高級ステンレス(SUS304)を使用しており、サビや腐食に圧倒的に強いモデルです。
愛鳥家の最終到達点
- 金属中毒ゼロへ:メッキ剥がれの心配がないため、インコが網を舐めても安心です。
- 圧倒的な耐久性:水洗いを繰り返してもサビにくく、10年以上使い続けられます。
- 常に清潔:汚れが落ちやすく、熱湯消毒も気兼ねなくできるので、衛生管理が楽になります。
ステンレスにも「横網」がある?
Amazonや楽天で一般的に流通している35ステンレスは「縦網」が標準ですが、実はHOEI直販サイトや一部のふるさと納税で「横網仕様のステンレスケージ」も販売されています。「絶対に横網がいいけど、ステンレスも捨てがたい…」というこだわり派の方は、公式サイトをチェックしてみてください。
「万が一の病気のリスクを減らしたい」「買い替えの手間をなくしたい」と考えるなら、初期投資が高くても、結果的に最もコスパの良い選択になります。
第3位:35手のりG(銀色メッキ)【基本のスタンダード】

最も流通しているスタンダードなモデルです。ホライズンとの最大の違いは「縦網」であること。
こんな人におすすめ
- 予算を抑えたい:機能は十分ながら、ホライズンより少し安価です。
- 尾羽が心配:縦網は、インコが移動する際に長い尾羽が網に挟まりにくいというメリットがあります。
セキセイインコには横網(ホライズン)の方が人気ですが、シンプルな縦網が好みであればこちらがおすすめです。

ケージと一緒に揃えたい!快適な環境づくり

お気に入りのケージが決まったら、次は中身(レイアウト)とメンテナンス(掃除)についても考えておきましょう。HOEI 35シリーズは、オプション品の豊富さも魅力の一つです。
止まり木とおもちゃで楽しいレイアウトを
35サイズのケージは、おもちゃや止まり木を配置するのに十分なスペースがあります。
- 止まり木:付属の2本に加え、自然木やT字止まり木を追加して足の健康を守りましょう。
- おもちゃ:ブランコやかじり木を入れても狭くなりません。
- 保温器具:35サイズなら、一般的なペットヒーター(40W〜100W)を内部に設置しても安全な距離を保てます。
インコが飽きない工夫や、具体的な配置例については、セキセイインコケージのレイアウト術で紹介しています。

毎日の掃除を楽にする工夫
HOEIの35シリーズは、引き出し式の底トレイや、大きく開く前面扉のおかげで、日々のお世話がしやすい設計になっています。底トレイは手前に引き出して掃除が可能ですが、フン切り網を洗う際は、本体(金網部分)を底から外して持ち上げる必要があります。
効率的な掃除手順や便利グッズについては、セキセイインコケージの掃除テクニックをご覧ください。
多頭飼いを検討中の方へ
セキセイインコを複数羽飼育する場合、35サイズのケージを2台用意するか、より大きなケージ(HOEI 465オカメなど)を選ぶ方法があります。セキセイインコ多頭飼いのケージ選びでは、頭数に応じた最適なケージサイズや配置方法を詳しく解説しています。
よくある質問|セキセイインコのケージ選び
初めてケージを選ぶ方が抱きやすい疑問をまとめました。
Q1. 丸い形のケージはダメですか?
A1. メインの住居としてはおすすめしません。
丸型ケージは見た目は可愛いですが、鳥が安心できる「角(コーナー)」がなく、落ち着かないことがあります。また、円形のため一般的な保温器具や止まり木の取り付けが難しく、機能面でも四角いケージに劣ります。インテリア性よりも、インコの快適性を最優先に「四角いケージ」を選んであげましょう。
Q2. ネットで売っている安いケージでもいいですか?
A2. 塗装された安価なケージはおすすめしません。
安価な海外製ケージの多くは、ワイヤーに樹脂や塗料が塗られています。セキセイインコはこれらをかじってしまい、塗装片を飲み込むことで体調を崩すリスクがあります。また、柵の隙間が広すぎて頭が挟まる事故も報告されています。安全基準のしっかりしたHOEI製品を選ぶのが、結果として医療費や買い替えのコストを抑えることにつながります。
Q3. 35サイズより小さいケージでもいいですか?
A3. 通院用や一時避難用ならOKですが、普段使いには狭すぎます。
セキセイインコは活発に動く鳥です。狭いケージは運動不足やストレス、肥満の原因になります。最低でも幅35cm×奥行き40cm程度のスペースを確保してあげてください。
セキセイインコのケージ選びの結論【総括】

セキセイインコのケージ選びで最も大切なのは、愛鳥が安全に、快適に動ける「広さ」と「素材」です。デザインだけで選ぶと、後々買い替えが必要になったり、思わぬ事故につながる可能性があります。
結論として、初めてのケージ選びで失敗したくないなら、「HOEI 35手のりホライズン」が最もおすすめです。セキセイインコの習性に合った横網仕様で、コミュニケーションも取りやすく、補修パーツも1個から手に入るため、長く安心して使い続けられます。
もし予算が許すなら、金属中毒の心配が一生なくなる「35ステンレス」を選ぶのが、愛鳥への最高のプレゼントになります。毎日過ごす大切なお家だからこそ、妥協せずに最適なものを選んであげてください。





















