オカメインコの種類一覧【19種以上紹介】
オカメインコには、原種のノーマルグレーを基本に色の遺伝子と模様の遺伝子が複雑に組み合わされることで、多彩なバリエーションが存在します。基本となる6つの品種から、それらが組み合わされた人気の複合品種、さらに希少価値の高いレアカラーまで、写真付きで一覧をご紹介し、それぞれの特徴や性格、値段相場も詳しく解説します。
🌈 基本6品種の特徴と価格

すべてのオカメインコのカラーバリエーションは、以下6つの基本品種の組み合わせから生まれます。
🌿 ノーマルグレー(15,000円〜30,000円)
オーストラリアの野生でも見られる原種で、グレーの体にオレンジ色のチークパッチが特徴。体が丈夫で初心者に最適。
🔗 詳細情報: ノーマルグレー完全ガイド
🌟 ルチノー(20,000円〜50,000円)
クリーム色の白い体にオレンジのチークパッチ、赤い目が特徴。最も人気が高い品種で通称「白オカメ」。光に敏感なため直射日光を避ける配慮が必要。
🔗 詳細情報: ルチノー完全ガイド
🍂 シナモン(25,000円〜60,000円)
ノーマルグレーの黒い色素が茶褐色に変化。温かみのあるシナモンブラウンの色合いが美しい品種。落ち着いた色調で人気が高い。
🔗 詳細情報: シナモン完全ガイド
⚪ ホワイトフェイス(30,000円〜70,000円)
オカメインコの特徴であるオレンジ色のチークパッチを持たない品種。白とグレーのモノトーンでクールで上品な印象。希少性が高く価格も高めに設定される傾向。
🔗 詳細情報: ホワイトフェイス完全ガイド
📊 品種比較表【一目でわかる特徴比較】
| 品種名 | 価格帯 | 飼いやすさ | オス入手 | 性別判定 | おすすめ度 | 
|---|---|---|---|---|---|
| ノーマルグレー | 容易 | 容易 | 初心者向け | ||
| ルチノー | 困難 | 困難 | 人気No.1 | ||
| パール | 困難 | 容易 | 美しさ重視 | ||
| パイド | 容易 | 困難 | 個性重視 | ||
| シナモン | 困難 | 容易 | 落ち着いた色 | ||
| ホワイトフェイス | 容易 | 困難 | クール系 | 
🎨 人気の複合(コンビネーション)品種

基本の品種が2つ以上組み合わされることで、さらに複雑で美しい見た目の複合品種が生まれます。
🎨 シナモンパール(40,000円〜70,000円)
温かみのある茶色の体にパールの美しい斑点模様が入る。複合品種の中でも特に人気が高い。
🌟 ルチノーパール(40,000円〜70,000円)
クリーム色の体にパールの斑点模様が入る複合品種。希少性が高く、専門ブリーダーでの予約購入が必要な場合が多い。
⚪ ホワイトフェイスパイド(40,000円〜70,000円)
白い顔にパイドの色抜け模様が入る。シンプルながら個性的な魅力を持つ複合品種。
🎭 シナモンパールパイド(50,000円〜80,000円)
茶色の体にパール模様とパイドの色抜けが同時に現れる。非常に複雑で美しい複合品種。
⚪ アルビノ(ホワイトフェイスルチノー)(40,000円〜70,000円)
チークパッチがなく、ルチノーの遺伝子により全身が純白。通称アルビノと呼ばれる美しい品種。白いオカメインコの中でも最も希少性が高い。
🔗 詳細情報: 白いオカメインコの違いについては後述の専用セクションで詳しく解説しています
💎 珍しいレアカラー品種【希少性と健康リスクを正直に解説】

一般的なペットショップではまったく見かけることのない、希少価値の高い品種群です。レアカラーが特別視される理由は単に美しいからではなく、劣性遺伝の法則という科学的な壁と、それを乗り越えるブリーダーの技術的な挑戦にあります。
🧬 レアカラーの希少性を生む遺伝の仕組み
レアカラーの多くは「劣性遺伝」で受け継がれます。これは、両親がその色の遺伝子を持っていても、ヒナに色が現れる確率はわずか25%という意味です。さらに複合品種(2つの遺伝子変異を併せ持つ品種)になると、確率は6.25%以下まで下がります。
- 劣性遺伝により出現確率はわずか25%という厳しい現実
- 複合品種では確率が6.25%以下まで激減
- 専門ブリーダーは7世代以上の血統管理を実施
- 健康で美しい個体作出には5年以上の歳月が必要
💎 エメラルド(40,000円〜70,000円)
オリーブグリーンのような神秘的な色合いが特徴。光の角度によって色が変わって見える美しい品種。実際には緑色の色素を含まず、メラニン色素の減少により黄色の色素が透けて見えることで緑色の錯覚を作り出します。羽毛に特徴的なスパングル模様が現れます。
⚠️ 注意点: 色素の減少により、紫外線にやや敏感な個体もいる
🥈 ドミナントシルバー(40,000円〜70,000円)
上品な銀色の羽色が特徴。頭頂部から首にかけて暗色部分(スカルキャップ)が現れます。シングルファクター(SF)とダブルファクター(DF)の2タイプが存在。優性遺伝のため比較的作出しやすい。
⚠️ 注意点: 日本国内では血統が限られているため、信頼できるブリーダーからの入手が重要
👁️ レセッシブシルバー(40,000円〜70,000円)
真の赤目品種で、シルバー系色合いが特徴。劣性遺伝品種のため希少性が高い。「スカルキャップ」は存在せず、全体的に均一な薄いシルバー色。最も確実な識別特徴は生涯変わらない赤い瞳。
⚠️ 健康面: 赤目品種特有の光過敏性があり、直射日光を避けた穏やかな光環境が必要
⚠️ 注意: 一部の個体で視覚に影響を及ぼす場合がある
【すぐできる】赤目の子のための光環境づくり
「光過敏性」と聞くと難しく感じるかもしれませんが、日常の少しの工夫で快適な環境を作ってあげられます。
- ケージの置き場所:直射日光が当たらない、窓から少し離れた部屋の壁際に置きましょう。
- 照明:夜間は間接照明など、目に優しい光を使いましょう。LEDライトの強い光が直接当たらないように注意。
- 写真撮影:カメラのフラッシュはOFFに。鳥は強い光に非常に驚きます。
- 日中の工夫:日差しが強い日は、ケージの一部を布で覆い、日陰を作ってあげると安心できます。
🯁 ファロー(60,000円〜80,000円)
淡い茶系の体に生涯変わらない赤い目が特徴。チークパッチは濃いオレンジ色となる。温かみのあるキャラメル色の羽色と、成長とともに深いルビー色になる美しい瞳が特徴。
⚠️ 重要な注意:集中的な近親交配により、多くの個体が視覚障害のリスクを抱える
⚠️ 現状:遺伝子プールが狭く、健全な個体の作出には特別な配慮が必要
⚠️ あえて「ファローは作出しない」というブリーダーもいる現実
【もしもに備える】視覚に配慮した飼育の工夫
視覚障害のリスクがある子でも、環境を整えることで不便なく暮らせます。大切なのは「鳥を驚かせない」ことです。
- レイアウトは固定:おもちゃや止まり木、エサ入れの場所を頻繁に変えないようにしましょう。
- 声かけを習慣に:ケージに近づく時や触れる前に、必ず優しい声で名前を呼んであげましょう。
- 音でコミュニケーション:おやつをあげる時や放鳥の時に特定の音(鈴や短い口笛など)を鳴らすと、鳥が状況を予測しやすくなります。
🌞 イエロー(バターカップ)(40,000円〜70,000円)
全身が鮮やかな黄色で覆われた珍しい品種。バターカップとも呼ばれる美しいカラー。
🎨 パステルフェイス(40,000円〜70,000円)
チークパッチ(頬の色)が淡いパステル調のオレンジ色になる品種。海外で注目されている新しい変異で、複合品種のため遺伝的な複雑さがあり、特に珍しいわけではないですが、国内での情報はまだ限定的です。
⚠️ レアカラーをお迎えする前に必ず知っておくべきこと
- ⚠️適切な血統管理と飼育環境があれば、寿命は一般的な品種と大きく変わりません
- ⚠️品種によって特別な配慮が必要(光環境への注意、視覚障害のリスクなど)
- ⚠️信頼できるブリーダーからの入手と血統確認の重要性
- ⚠️健康診断と緊急医療費用の事前準備が必須(備蓄として10-15万円推奨)
- ⚠️品種特有のケアや光環境整備が重要
基本的なオカメインコの種類と比較すると、これらのレアカラーは確実に特別な存在といえるでしょう。複数の遺伝子変異を持つ個体ほど、遺伝的な脆弱性や健康リスクが高まる傾向があるため、作出の困難さが価値を高める一方で、動物の福祉も慎重に考慮する必要があります。
オカメインコ品種改良の歴史と遺伝の仕組み【オス入手難易度の違い】

色変わりのオカメインコは、すべて野生の「ノーマルグレー」から品種改良によって生み出されました。特に重要なのは、品種の遺伝形式によってオスメスの生まれやすさに大きな違いが生じることです。「おしゃべりが得意なオスをお迎えしたい」と考えている方にとって、この遺伝の仕組みを理解することは品種選びの重要なポイントとなります。
🧬 遺伝形式による違い【常染色体遺伝と伴性劣性遺伝】

オカメインコの品種(色や模様)を決める遺伝子は、染色体上のどこに位置するかによって2つのタイプに分けられます。この違いが、オスの生まれやすさ、つまり「入手しやすさ」に直結しています。
常染色体遺伝とは、性別を決定する「性染色体」以外の染色体にある遺伝子のことです。この場合、オスメスの生まれる確率は理論上50%ずつとなり、性別に偏りは出にくくなります。
伴性劣性遺伝とは、性別を決定する「Z染色体」という性染色体にある遺伝子のことです。鳥類の場合、オスがZZ、メスがZWの染色体を持ちます。この遺伝形式では、親の組み合わせによってメスばかりが生まれるパターンが存在するため、結果的にオスの割合が少なくなります。
🟢 オスが入手しやすい品種(常染色体遺伝)

性別にこだわってお迎えしたい場合、以下の「常染色体遺伝」をする品種から探し始めると、希望のオスに出会いやすいでしょう。
🦜 オス入手が容易な品種
- 🦜ノーマルグレー:遺伝的に性別比率が1:1に近く最も安定
- 🦜パイド:個体ごとに異なる美しい模様を持つ
- 🦜ホワイトフェイス:上品なモノトーンの魅力
🔴 オスが入手しにくい品種(伴性劣性遺伝)

一方で、以下の「伴性劣性遺伝」をする品種は、オスを探すのが少し大変かもしれません。
⚠️ オス入手が困難な品種
- ⚠️ルチノー:最も人気が高いが、オス個体は希少
- ⚠️シナモン:温かみのある色合いが魅力だが、オス入手は困難
- ⚠️パール:美しい模様を持つが、オス個体は市場に少ない
あなたに合うオカメインコの種類は?【目的別選び方ガイド】

たくさんの種類の中から「どの子をお迎えすればいいの?」と迷ってしまうのは当然のことです。初心者向けから人気の種類、珍しい種類まで、目的別にブリーダーがおすすめの選び方をご提案します。ご自身のライフスタイルや好みに合った、最高のパートナーを見つけるためのヒントにしてください。
🎯 あなたにピッタリの品種診断フロー
Step1: 飼育経験レベル
初心者の方 → ノーマルグレー推奨(体が丈夫で飼いやすい)
経験者の方 → お好みで選択OK
Step2: 重視する要素
価格重視 → ノーマル > ルチノー・パール > レアカラー
見た目重視 → ルチノー・パール・ホワイトフェイス
珍しさ重視 → レアカラー各種(エメラルド・ファロー等)
おしゃべり重視 → オス入手しやすい品種(ノーマル・パイド・WF)
Step3: ライフスタイル
日当たり良好な部屋 → ルチノー以外がおすすめ
落ち着いた環境 → シナモン・ホワイトフェイス
賑やかな環境OK → ノーマル・パール
診断結果別おすすめ
🌿 初心者 × 価格重視 → ノーマルグレー
✨ 経験者 × 美しさ重視 → ルチノー・パール
💎 上級者 × 個性重視 → レアカラー
🗣️ おしゃべり重視 → ノーマル・パイド・ホワイトフェイス
🌿 初心者におすすめの種類は「ノーマルグレー」

初めてオカメインコをお迎えする方には、原種である「ノーマルグレー」を最もおすすめします。品種改良を重ねた種類に比べて遺伝的に安定しており、一般的に体が丈夫だと言われています。
✅ ノーマルグレーがおすすめの理由
- ✅体が丈夫な傾向がある:品種改良を重ねた種類に比べて遺伝的に安定している
- ✅オスメスの見分けがつきやすい:成鳥になれば、顔の色でオスメスの判別が容易
- ✅価格が比較的落ち着いている:他の品種に比べて、お迎えしやすい価格帯
- ✅環境適応力が高い:新しい環境に慣れやすく、初心者でも飼いやすい
👑 人気の種類ランキングTOP3

見た目の可愛らしさや性格の傾向から、特に人気を集めている種類があります。
⭐ 人気TOP3品種
- ⭐ルチノー:クリーム色の体と赤い目が特徴の、不動の人気No.1
- ⭐パール:レースのような美しい斑点模様が魅力
- ⭐ホワイトフェイス:チークパッチのないクールな見た目が人気
💎 珍しい・レアな種類を迎えたいなら

「他の人があまり飼っていない、珍しい子をお迎えしたい」という方には、レアカラー品種がおすすめです。エメラルド、ファロー、ドミナントシルバーなどのレアカラーは、国内での作出数が非常に少なく、専門のブリーダーでなければ出会うこと自体が困難です。
💎 レアカラーを迎える前に知っておくべき3ステップ
💰 ステップ1:健康リスクと生涯コストの理解
レアカラーのお迎えは、一般的な品種以上の準備が必要です。
- 💸健康診断費用:お迎え直後と年1回の基本健康診断で5,000〜10,000円
- 💸緊急医療費:万が一に備えて100,000〜150,000円の備蓄を推奨
- 💸光環境の整備:特に赤目品種では紫外線対策が必須
- 💸専門的な栄養管理:ペレット中心の科学的食事法が重要
🔍 ステップ2:信頼できるブリーダー選び
最高の出会いは、信頼できるブリーダーを見つけることから始まります。
- ✅動物取扱業の登録:適切にされているかを必ず確認
- ✅見学の可否:親鳥や飼育環境を実際に見学させてくれるか
- ✅血統記録:きちんと管理しているかどうか
- ✅情報提供:健康リスクについて正直に情報提供してくれるか
- ✅アフターサポート:お迎え後も継続的な相談に応じてくれるか
⏰ ステップ3:20年間の責任を背負う覚悟
オカメインコの平均寿命は20年前後です。レアカラーを迎えるということは、その特別な美しさと健康を生涯にわたって守り抜く責任を負うということです。
- 💕生活環境の変化:引っ越し、結婚、出産等があっても責任を持てるか
- 💕経済的負担:医療費も含めた生涯コストを受け入れられるか
- 💕時間の投資:毎日のケアと愛情を注ぎ続けられるか
- 💕緊急時対応:病気や怪我の際に適切な処置ができるか
🔗 価格相場の詳細: オカメインコの値段が決まる仕組みを詳しく見る
🗣️ おしゃべりが得意な種類はいる?

「おしゃべり上手な種類はどれですか?」という質問をよく受けますが、結論から言うと「おしゃべりの得意さに品種による明確な差はない」というのがブリーダーとしての見解です。おしゃべりの能力は、オスの方が得意な傾向があるものの、最終的にはその子の性格や個性、そして飼い主さんとのコミュニケーションの取り方によるところが大きいです。
重要なのは、オス入手しやすい品種(ノーマル・パイド・ホワイトフェイス)から選ぶことで、おしゃべりの可能性を高められることです。
白いオカメインコは3種類!アルビノ・ルチノー・ホワイトフェイスの徹底比較

「白いオカメインコが欲しい」と考えたとき、多くの方が思い浮かべるのは、実は1つの品種ではありません。一般的に「白オカメ」と呼ばれる鳥には、大きく分けてアルビノ(ホワイトフェイスルチノー)、ルチノー、そしてホワイトフェイスという3つの異なる品種が含まれます。これらは遺伝的にも特徴的にも全くの別物です。
📊 白オカメインコ3品種 徹底比較表
💕 あなたにぴったりの白オカメはどの子?
可愛さ重視のあなたには
【ルチノー】
オカメインコらしいオレンジのほっぺと、クリーム色の優しい姿が魅力。「白オカメ」の代表格です。
完璧な白を求めるあなたには
【アルビノ】
一点の曇りもない純白の羽毛と赤い瞳を持つ希少な存在。特別な美しさを求める方に。
クールな美形が好きなあなたには
【ホワイトフェイス】
甘すぎないクールで洗練されたモノトーンが魅力。性別が見分けやすいのも嬉しいポイント。
✨ アルビノ:究極の純白、希少性の象徴

一般的に「アルビノ」と呼ばれるオカメインコは、正確には「ホワイトフェイスルチノー」という複合品種です。ホワイトフェイスとルチノー、2つの遺伝子が組み合わさることで、すべての色素が消え、純白の羽毛と赤い瞳を持ちます。
✨ アルビノの特徴
- ✨魅力: 出現確率6.25%以下という希少性と、一点の曇りもない完璧な純白の美しさ
- ✨注意点: 色素がないため光に敏感。直射日光を避け、穏やかな光環境で飼育が必要
- ✨性別判定: 外見での判別は不可能なため、DNA鑑定が必須
💖 ルチノー:みんなに愛される「白オカメ」の代表格

昭和の時代から「白オカメ」と呼ばれて親しまれ、現在もペットショップでよく見かける人気の品種です。クリーム色の体に鮮やかなオレンジのチークパッチが、オカメインコらしい愛らしさを引き立てます。
💖 ルチノーの特徴
- 💖魅力: 親しみやすい可愛らしい見た目と、比較的お迎えしやすい価格帯
- 💖注意点: 遺伝的特徴として冠羽の後ろに小さなハゲ(無羽域)がある個体が多いが、健康上の問題はない
- 💖性別判定: 判定は難しいが、オスのさえずりなどの行動観察で見分ける楽しみがある
😎 ホワイトフェイス:クールで洗練されたモノトーンの芸術品

ホワイトフェイスは、その名の通りチークパッチ(頬紅)の色素が抜けることが最大の特徴です。ルチノーやアルビノとは異なり、「体の地色」を白くする遺伝子ではないため、他の色の遺伝子と組み合わさることで「シナモンホワイトフェイス」や「パールホワイトフェイス」など、非常に多彩な見た目のバリエーションが生まれる奥深い品種です。
😎 ホワイトフェイスの特徴
- 😎魅力: クールで洗練されたモノトーンの美しさと、多彩な派生品種の存在
- 😎性格: やや独立心が強く、マイペースな傾向があると言われる
- 😎性別判定: パイドとの複合以外は、成鳥の外見で比較的容易に判定可能
▼より詳しい情報はこちら▼
ホワイトフェイスの性格や、美しい派生品種の数々、遺伝の仕組みについてさらに詳しく知りたい方は、以下の専門記事をご覧ください。
オカメインコの種類によくある質問

ここでは、オカメインコの種類について、飼い主さんから特によく寄せられる質問や、お迎え前の不安について、ブリーダーの視点から一つひとつ丁寧にお答えしていきます。人気の種類から遺伝の不思議まで、気になる疑問を解消していきましょう。
オカメインコで一番人気の種類は何ですか?
断トツで人気が高いのは、「ルチノー」です。クリーム色がかった白い体にオレンジのチークパッチ、そして赤い瞳という組み合わせが、多くの人を魅了しています。「白オカメ」という愛称で親しまれ、オカメインコといえばこの姿を思い浮かべる方も少なくありません。
ただし、人気が高いからといって、必ずしもあなたの理想のパートナーとは限りません。ルチノーは光に敏感な特性があるため、直射日光を避ける環境作りが必要です。それぞれの品種の性格の傾向や特徴をよく理解し、ご自身との相性を考えて選ぶことが大切です。
人気品種ランキング
初心者でも飼いやすいオカメインコの種類はどれですか?
初めてオカメインコを飼う方には、原種である「ノーマルグレー」を最もおすすめします。品種改良された種類と比べて遺伝的に安定しており、体が丈夫な傾向があるため、飼育の上で安心感が大きいです。
また、成鳥になれば顔の色でオスメスの区別が簡単にできる点も、初心者の方にとっては大きなメリットです。価格も15,000円〜30,000円と手頃で、全国のペットショップで取り扱いがあるため、入手もしやすいです。まずはノーマルグレーからオカメインコの魅力に触れてみるのが良いでしょう。
ノーマルグレーが初心者向けの理由
オカメインコの種類で値段が高い・安いのはどれですか?
値段は種類によって大きく異なります。値段が比較的安い傾向の種類は、原種である「ノーマルグレー」で、安定して繁殖されているため、15,000円〜30,000円程度でお迎えできることが多いです。
一方、値段が高い傾向の種類は、作出が難しい「レアカラー」と呼ばれる品種(エメラルド、ファローなど)で、希少価値が高く、40,000円から時には80,000円を超えることもあります。また、人気の「ルチノー」や「ホワイトフェイス」も、ノーマルグレーよりは高価になる傾向があります。
価格帯別品種リスト
おしゃべりが得意なオカメインコの種類はありますか?
品種によっておしゃべりの能力に明確な差があるということはありません。一般的にオスの方がおしゃべりや口笛が得意な傾向にありますが、これも個体差が非常に大きいです。
たくさんおしゃべりするルチノーもいれば、物静かなノーマルグレーもいます。おしゃべり能力に関しては約70-80%の確率でオスが習得しますが、品種よりもその子の性格や学習能力の方が重要な要因となります。品種で選ぶよりも、愛情を持ってたくさん話しかけてあげることが、おしゃべりな子に育てるための最も重要なポイントです。
おしゃべり上手に育てるコツ
「ホワイトフェイス」とはどんな種類のオカメインコですか?
「ホワイトフェイス」は、オカメインコの特徴であるオレンジ色のチークパッチ(頬紅)を持たない品種のことです。この特徴は、黄色やオレンジの色素を作れなくする遺伝子の働きによるものです。
そのため、体はノーマルグレーと同じでも、顔周りは白とグレーのモノトーンになり、非常にクールで上品な印象を与えます。他の品種にはない独特の魅力から、根強い人気を誇る種類です。性格は比較的穏やかで落ち着いた個体が多いとされています。
ホワイトフェイスの特徴
「ルチノー」と「アルビノ」の違いは何ですか?

この2つはよく混同されますが、遺伝的には全く異なるものです。ルチノーは黒い色素(メラニン)を作れなくする遺伝子によって、体が白っぽくなり、目が赤くなる品種です。しかし、オレンジのチークパッチは残ります。
一方、真っ白な個体を通称で「アルビノ」と呼ぶ人が多いですが正式な品種名ではなく、オカメインコに「アルビノ」は存在しません。そのほとんどは赤目をした「ホワイトフェイス・ルチノー」という複合品種です。「ホワイトフェイス」の遺伝子と「ルチノー」の遺伝子を両方持つことで、チークパッチがなくなり、体も純白になった個体を指します。
簡単に言うと、「チークパッチがオレンジ色の白いオカメインコ」がルチノー、「チークパッチも体も真っ白なオカメインコ」がアルビノ(ホワイトフェイスルチノー)です。最も確実な見分け方はチークパッチの有無で判断することです。
見分け方の決定版
オカメインコの種類によってオスの多さは本当に違いますか?
品種の遺伝形式によって、オスメスの生まれやすさに偏りが出ることがあります。これは、品種の特性を決める遺伝子が、「常染色体」にあるか「伴性染色体」にあるかの違いによるものです。
オスが入手しやすい(常染色体遺伝)品種には「ノーマル」、「パイド」、「ホワイトフェイス」などがあります。これらの品種は、理論上オスメスが均等に生まれるため、市場でもオスを見つけやすいです。
一方、オスが入手しにくい(伴性劣性遺伝)品種には「ルチノー」、「シナモン」、「パール」などがあります。これらの品種は遺伝の仕組み上、メスが生まれやすくオスが生まれにくい組み合わせが存在するため、結果的にオスの流通量が少なくなり、希少価値が上がります。
オス入手難易度一覧
オカメインコの種類によって性格は本当に違いますか?
「ルチノーは甘えん坊」、「ホワイトフェイスはマイペース」など、品種ごとにある程度の性格の傾向があるとは言われています。これは、品種改良の過程で、特定の性質を持つ個体が選ばれてきた歴史も関係しているかもしれません。
しかし、これはあくまで「傾向」です。人間と同じで、オカメインコの性格は、生まれ持った個性や育った環境によって大きく左右されます。品種だけで性格を判断せず、一羽一羽の個性を見てあげることが何よりも大切です。重要なのは性別より個性を理解し愛情を注ぐことで、どの品種を選んでも素晴らしいパートナーになってくれます。
品種別性格傾向(あくまで傾向)
※個体差が非常に大きいため、あくまで参考程度にしてください
珍しい色(レアカラー)のオカメインコにはどんな種類がいますか?
ペットショップではなかなかお目にかかれない、希少なレアカラーも存在します。代表的なものには以下のような種類があります。
エメラルドは、オリーブグリーンのような神秘的な色合いで、光の角度によって色が変わって見える美しい品種です。ファローは、淡いシナモンカラーと赤い目が特徴で、生涯変わらない赤い目を持ちます。ドミナントシルバー・レセッシブシルバーは、上品なシルバーグレーの羽色を持つ品種です。
これらの品種は作出が難しく、専門のブリーダーからでないとお迎えは困難です。価格も40,000円〜80,000円と高価ですが、その独特の美しさは多くの愛好家を魅了しています。
主要なレアカラー品種
オスメスの性別が色や模様で見分けやすい種類はありますか?
最も見分けやすいのは「ノーマルグレー」と「シナモン」です。これらの品種のオスは、生後半年から1年ほどで行われる最初の換羽(雛換羽)を終えると、顔全体が鮮やかな黄色に変化します。一方、メスはヒナの頃と同じように顔がグレーのままです。
また、「パール」も成鳥になれば見分けやすいです。オスは換羽と共に美しいパール模様が消えてしまいますが、メスは生涯模様が残ります。これらの品種は、DNA鑑定をしなくても性別がわかる可能性が高いです。
一方、「ルチノー」や「パイド」は外見での性別判定が困難なため、確実に性別を知りたい場合はDNA鑑定(5,000円〜10,000円)を利用することをおすすめします。
性別判定の難易度
原種の「ノーマルグレー」はどんな特徴がありますか?
ノーマルグレーは、オーストラリアの野生下にいるオカメインコそのものの姿を受け継ぐ「原種」です。最大の特徴は、品種改良の手が最も加わっていないため、遺伝的に安定していて体が丈夫な傾向にあることです。
見た目は派手ではありませんが、グレーの体に映えるオレンジのチークパッチ、オスだけに見られる鮮やかな黄色の顔など、野性的で飽きのこない魅力があります。全てのオカメインコの基本となる、まさに王道と呼べる品種です。価格も15,000円〜30,000円と手頃で、初心者にも最適な選択肢です。
ノーマルグレーの魅力
オカメインコの種類で体が丈夫なのはどれですか?
健康面での安心感を最優先するならば、やはり「ノーマルグレー」が最もおすすめです。前述の通り、原種であるため遺伝的に安定していることが大きな理由です。
もちろん、他の品種が不健康というわけでは決してありません。現代ではブリーダーの努力により、どの品種も健康に育てられていますが、「より強健な傾向」を求めるのであれば、ノーマルグレーが最適な選択と言えるでしょう。環境適応力も高く、初心者が犯しがちな飼育ミスにも比較的寛容です。
健康面で有利な要因
オカメインコの種類を理解して最高のパートナーと出会う【総括】

この記事ではオカメインコの種類を、写真一覧と共に解説してきました。原種のノーマルグレーから始まり、人気のルチノーやホワイトフェイス、複合品種、そして希少なレアカラーまで、それぞれが独自の魅力を持っていることをお分かりいただけたでしょう。品種の成り立ちや遺伝の仕組みを知ることで、一羽一羽の個性がさらに愛おしく感じられるはずです。
特に重要なのは、品種の遺伝形式によってオスメスの生まれやすさに違いがあることです。おしゃべりが得意なオスをお迎えしたい場合は、常染色体遺伝をするノーマルグレー、パイド、ホワイトフェイスから探すと出会いやすく、伴性劣性遺伝をするルチノー、シナモン、パールではオスの入手が困難になる傾向があります。また、レアカラーについては劣性遺伝により出現確率が25%と低く、複合品種ではさらに6.25%以下まで下がること、そして品種特有の健康リスクや飼育上の配慮が必要であることも理解しておく必要があります。
大切なのは、人気や値段だけで選ぶのではなく、それぞれの品種の特性を理解した上で、ご自身のライフスタイルや性格に合った子を見つけることです。初心者の方には飼いやすさで定評のあるノーマルグレーを、珍しい子をお迎えしたい方にはエメラルドなどのレアカラーを、そして性別にこだわりがある方には遺伝形式を考慮した品種選びをおすすめします。白いオカメインコには、アルビノ、ルチノー、ホワイトフェイスという3つの異なる品種があり、それぞれ遺伝的背景も価格も飼育上の注意点も全く異なります。この記事が、あなたと運命の一羽との出会いを繋ぐ、素晴らしいきっかけになることを心から願っています。
 
  
  
  
  










