サザナミインコのかわいらしさに魅了された飼い主が、14年間の暮らしを通して感じた魅力を、これから10数回にわたり連載でお届けします。
サザナミインコは大きなクリクリの目と前のめりな姿勢、のっそりとした動きに思わず心を奪われてしまう小鳥です。「小鳥を家族に迎えたい」「癒しのある暮らしがしたい」「個性的な小鳥と出会いたい」そんな方にサザナミインコは素敵な選択肢となるでしょう。
初対面から人なつっこい性格で、環境の変化にも強い適応力を持つサザナミインコ。朝晩のためフンや突然天井を見上げるなど、思わず笑顔になってしまう不思議な行動の数々が魅力です。
この記事では、実際の飼育体験を通して見えてきたサザナミインコの魅力と、暮らしの中での楽しい様子をたっぷりとご紹介していきます。
サザナミインコの魅力的な性格と特徴
実際の飼育体験から見えた不思議な行動の数々
家族として迎えた時の幸せな暮らし
お迎え時のエピソードと成長の様子

サザナミインコがかわいい!運命の出会いからその魅力にどっぷりはまって
サザナミインコの飼い主の寄稿
ぴよちゃんは14年間、ずっと私のそばにいてくれたサザナミインコ(オス)です。2回の入院、1回の手術、10数回の通院をしましたが、それ以外のほとんどの時間を健やかに生きてくれました。
自分で育てた小鳥は初めてだった未熟な飼い主の私には、本当に「よくできた子ども」だったぴよちゃん。
かけがえのない大切な家族であり、煩わしい日常の中で落ち込みそうになった時に自分を保つ「万能精神安定剤」のような存在でもありました。
サザナミインコに出会う少し前。私は愛読している理研究家の行正り香さんの本に度々登場するペットのコザクラインコに惹かれていました。
そしてコザクラインコについて調べているうちに…偶然にも出会ってしまったのです、サザナミインコに!見た瞬間に目が釘付けになり、完全に心奪われてしまい、「この子をお迎えしたい!」と思いました。
その後、サザナミインコを自家繁殖しているショップを見つけたのです。すぐ問い合わせをしたところ「一人餌になったばかりのノーマルグリーンの子がいますよ」と言われ、その場で週末に会いに行くことを伝えました。
当日、ショップのお姉さんは「では、連れてきますね」と奥に行き、戻ってきたその手には小さなプラケースが…そしてその中にはモゾモゾ動いている小さいグリーンのモフモフが!
「やっと会えた!」と思うと同時に「可愛すぎる!!」初めて生で目にしたサザナミインコの雛は、ネット画像で見るよりはるかに何倍もかわいかったのです。その愛らしさに完全にノックアウトされている私に「手にのせてみますか?」
「えっ?いいんですか?」
「ええ、おとなしいから大丈夫ですよ。両手で包むように抱っこしてあげて下さいね。」
初対面の私の手の中に収まった小さい雛は、そのまま動きません。そしてそこがずっと自分の居場所でもあったかのように、私の手の中でゆっくり呼吸していることを示すように、背中をわずかに上下させるだけです。
「よかったら、そのまま抱っこしていて下さいね。」…と言われ、結局30分近くお話をしましたが、その間もサザナミインコの雛はずっと私の手の中でじっとしていました。私はそんな雛の姿に驚きつつとても愛しく感じたことを、昨日のことのように思い出します。
あの日から15年以上経った今でも、あの時のぴよちゃんの重さと温かさを、私の手は鮮明に覚えています。あの時のことは、これからもずーっと忘れることのない、ぴよちゃんとの初対面の幸せな思い出のひとこまです。
お迎え後も驚きの連続!不思議ちゃんインコの魅力にはまってしまった
お迎え当日に小さい箱に入れられ、車で揺られているぴよちゃんは、怖がってじっとしているかと思いきや…
車で移動中にも餌をモリモリ!
そっと箱の隙間から中を覗くと、箱の中でガサガサと動き回り、シードをもりもり食べている!まずここで大物ぶりの片鱗を見せつけてくれました。
我が家に到着して、プラケースにすぐ移してあげたのですが、ぴよちゃんは見たことのない新しい環境や環境の変化にたじろぐこともなく、何もなかったかのように普通にご飯を食べていました。
サザナミインコをお迎えして驚いたことはたくさんありますが、お迎え初日の大物ぶりは私の中では「ぴよちゃんビックリランキング」のトップ3に入るものでした。
サザナミインコのウワサのためフンにしばし絶句
お迎えした翌朝に早速放鳥しようと思った私が、ぴよちゃんを両手で包んでケースから出した途端、手のひらに何か温かいものが…そこにはキレイな白と草色の大きな物体が!
その後にケージデビューしてからしばらくは、私の手のひらに乗ってケージから出ていたぴよちゃんは、私の手が動きを止めるタイミングを見計らい、毎回大きな「プー」を私の手のひらにしていました。
ぴよちゃんは成鳥になってからはためフンを朝・晩2回していましたが、若鳥の頃は朝1回だけでした。
しかもフンをする時は「う〜ん!」という感じでお尻を下にさげていたすのです。その様子のかわいいことといったら!
不思議ちゃんインコ「サザナミインコ」の生態がどれをとってもかわいすぎた!
ぴよちゃんはある時は突然ピタッと動きを止めて天井を見つめていたり。またある時は無言でケージの天井にぶら下がって固まっていたり。まるで何かの特訓でもあるかのように必死な顔つきでブランコに乗っていたり。
子どもの頃に見たセキセイインコと大きさはさほど変わらないのに、何もかもがまるで違うサザナミインコの魅力に、私はどっぷりハマっていきました。
そして小さなインコのぴよちゃんがやってきた私の部屋は、いつもとても明るいパワーで満ちているように感じました。
飼い主にたくさんの幸せを運んでくれたサザナミインコの魅力とは
サザナミインコのかわいらしさは
前のめりにうなだれているような、ちょっと哀愁も感じさせるその姿勢。
のっそりとした動き
「クイクイ」という独特な鳴き声
大きなクリクリのおメメ
思わず微笑んでしまう不思議な動作
…など数え出すとキリがありませんが、最大の魅力は、共に暮らす=愛情を注いでお世話する飼い主にたくさんの幸せをくれることでしょう。
そんな不思議ちゃんインコのぴよちゃんをお迎えしてから「どんなに仕事で遅くなっても、朝晩2回の放鳥は欠かさない!」というルールの下、私の日常は慌ただしくもとても充実したものになりました。
サザナミインコのかわいい魅力と不思議な生態に癒される【総括】
大きなクリクリの目と前のめりな姿勢が特徴的
初対面でも人なつっこい性格の持ち主
環境の変化にも強い適応力を持つ
朝晩のためフンは独特の習性
のっそりとした動きが愛らしい
「クイクイ」という独特な鳴き声が魅力的
突然動きを止めて天井を見つめるなどの不思議な行動
家族として共に過ごす時間が心の癒しに
飼い主に寄り添う優しい性格
日常生活に楽しみと活力をもたらす存在
愛情を注ぐほど応えてくれる賢さ
長く一緒に暮らせる小鳥の魅力
サザナミインコは、その愛らしい姿と不思議な行動で飼い主を魅了する素敵な小鳥です。毎日の生活に喜びと癒しをもたらしてくれる、かけがえのない家族になってくれることでしょう。ぜひ、十分な準備をしてお迎えを検討してみてください。