なぜ戻らない?オカメインコがケージを嫌がる3つの心理

毎日繰り広げられる「ケージに戻すための攻防戦」。飼い主さんも疲れてしまいますが、実はオカメインコ側にも「戻りたくない切実な理由」があります。単なるわがままではなく、環境や接し方に原因があることが多いのです。
理由1:ケージが狭くて退屈だから
これが最も多い原因です。オカメインコは尾羽が長く、翼を広げると40cm以上になります。もし現在、35角やそれ以下のサイズのケージを使っているなら、それはオカメインコにとって「狭苦しい独房」でしかありません。
- 羽繕いをするたびに尾羽が金網にぶつかる
- 翼を伸ばしてストレッチができない
- おもちゃを入れるスペースがなく、暇すぎる
外の世界(放鳥)が楽しすぎて、狭くて退屈なケージに戻りたくないのは当然の心理です。オカメインコのケージサイズは「大きすぎ」が正解という理由は、まさにここにあります。
理由2:入り口が怖くて「着地」できない
オカメインコは警戒心が強く、少しドン臭いところがある愛らしい鳥です。特に飛行して戻る際、ケージの入り口が狭かったり、止まり木の位置が悪かったりすると、「どうやって入ればいいの?」とパニックになります。実は、オカメインコは下から上に飛びたつのは得意なのですが、上から下に降りてくることが、そもそも苦手なのです。
入り口で頭や羽をぶつけた経験があると、その恐怖から入り口に近づこうとしなくなります。オカメパニック対策としても安全なケージ選びは非常に重要です。
理由3:飼い主さんと離れたくない(分離不安)
オカメインコは愛情深い鳥です。「ケージに戻る=大好きな飼い主さんとの別れ」と認識している場合、必死に抵抗します。
この場合、ケージ内を「おやつが食べられる楽しい場所」として認識させ、戻ることへのネガティブなイメージを払拭する必要があります。
「帰りたくなる家」を作るならHOEI465オカメ一択

オカメインコがスムーズにケージに戻るためには、トレーニングよりも先に「物理的な環境改善」が最も近道です。狭いケージでいくら練習しても、本能的に嫌がられては意味がありません。
多くのオカメインコ愛好家やブリーダーが「これしかない」と口を揃えるのが、HOEI(ホーエイ)の「465オカメ」です。
翼を広げてもぶつからない圧倒的な広さ
465オカメのサイズは、幅46.5cm×奥行き46.5cm×高さ58cm。一般的なケージに比べて一回り以上大きく作られています。
この広さがあれば、お気に入りのブランコやおもちゃを入れても圧迫感がありません。「ケージ=楽しいマイルーム」になれば、放鳥後に戻る抵抗感は劇的に減ります。ケージレイアウトを工夫して退屈させない配置も効果的です。
魔法のように吸い込まれる「大きな手乗り扉」
465オカメの最大の特徴は、前面がガバッと大きく開く「手乗り扉」です。これがオカメインコの「戻りやすさ」を決定づける最強の機能です。
- 扉を開けるとT字の止まり木になり、着地しやすい「滑走路」になる
- 飼い主の手に乗ったまま(ステップアップしたまま)、頭をぶつけずにスムーズに入れる
- 横網仕様なので、ケージ内をよじ登って移動しやすい
「入り口が狭くて怖い」「うまく着地できない」というストレスをゼロにすることで、スッと吸い込まれるようにケージに戻ってくれるようになります。
長く使うなら絶対に「ステンレス」がおすすめ
HOEI465オカメには「メッキ(通常版)」と「ステンレス」の2種類があります。初期費用はかかりますが、迷わず「ステンレス」を選ぶことを強くおすすめします。
オカメインコの寿命は20年近くあります。メッキ製は数年で錆びて買い替えが必要になりますが、ステンレス製は一生モノです。金属中毒(亜鉛中毒)のリスクもなく、ガシガシ洗ってもピカピカのまま。長い目で見れば、圧倒的にコスパが良いのです。ステンレスとメッキの5年後の劣化とコスト差については別記事で詳しく検証しています。
▼一生モノの最高級スイートルーム。金属中毒の心配なし!
▼まずは広さを確保したい方に。機能性はステンレスと同じ!
ストレスゼロ!オカメインコをケージに戻す3つのテクニック

快適なケージを用意したら、次は「戻し方」のテクニックです。無理やり捕まえるのではなく、オカメインコの習性を利用してスマートに誘導しましょう。
1. 基本中の基本「ステップアップ(指に乗る)」をマスターする
「戻らない」と悩む前に、指に乗る練習(ステップアップ)はできていますか?
床やカーテンレールに逃げたオカメインコを捕まえるのは至難の業です。しかし、飼い主の指にスッと乗れるようになれば、そのまま「手乗りタクシー」としてケージの入り口まで運ぶことができます。
特にHOEI 465オカメのような間口の広いケージなら、指に乗せたままスムーズに中へ誘導できるため、この組み合わせは最強です。
2. 「ケージ=おやつが貰える場所」にする
最強の方法は、食欲を利用することです。
- 放鳥中は一切おやつを与えない
- ケージに戻った直後に、大好物(ヒマワリの種など)を与える
- 餌箱におやつを入れる音(カシャカシャ音)を聞かせて誘導する
これを繰り返すと、「ケージに戻れば美味しいものが待っている!」と学習し、自分からそそくさと戻るようになります。ただし、おやつは適切な栄養バランスを崩さない程度に留めましょう。
3. 「バック」でお尻から入れる
どうしても入り口の前で抵抗する場合の裏技です。
指に乗せたまま、オカメインコの顔を飼い主側に向け、お尻からケージに入れるように「バック」させます。前を向いていると扉のフチを掴んで抵抗しますが、後ろ向きだと掴む場所が見えず、スッと入ってしまうことが多いです。※強く握ったり無理やり押し込むのはNGです。
絶対にやってはいけないNG行動

なかなか戻らないとイライラしてしまいますが、感情に任せた行動は逆効果です。一度失った信頼を取り戻すのは大変なので、以下の行動は絶対に避けましょう。
特に「追いかけ回す」のは最悪です。どうしても戻らない時は、部屋の照明を「少し落として薄暗く」し、落ち着かせてから優しく確保しましょう。真っ暗にするのではなく、夕暮れのような明るさにすることで、鳥の本能的に「おうちに帰る時間だ」と感じさせることができます。
よくある質問|ケージに戻らない・出たがらない悩み
オカメインコがケージに戻らない問題について、飼い主さんからよく寄せられる質問をまとめました。
快適なケージとおやつ作戦で、帰宅ストレスをゼロに!【総括】

オカメインコがケージに戻らないのは、飼い主さんを困らせたいからではありません。「ケージが狭くてつまらない」「入り口が怖くて入りにくい」というSOSのサインである可能性が高いのです。
まずは環境を見直しましょう。広々としたHOEI 465オカメなら、翼を広げてもぶつからず、大きな手乗り扉が「安全な着地場所」になります。「ケージ=快適なマイルーム」になれば、放鳥後の帰宅拒否は激減します。
そして、「戻ればおやつが貰える」というポジティブな習慣をつけることで、追いかけっこの毎日は終わりを迎えます。愛鳥が自分から「そろそろ帰るよ」とケージに入ってくれる日は、環境作りと接し方次第で必ずやってきます。ぜひ今日から実践してみてください。
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