オカメインコが落ち着く置き場所の絶対条件5つ

オカメインコは非常に繊細で臆病な性格をしています。そのため、ケージの置き場所一つでストレスレベルが大きく変わります。まずは、オカメインコが安心して暮らせる「置き場所の5大条件」を押さえましょう。
- リビングの壁際(部屋の隅):背後が壁だと安心します
- 人の目線より少し高い位置:見下ろされると恐怖を感じます
- 家族の姿が見える場所:寂しがり屋なので孤独はNG
- エアコンの風が直撃しない場所:体調不良の原因になります
- 直射日光が当たらない場所:日向ぼっこは放鳥時に管理下で行います
特に重要なのは「高さ」と「壁」です。360度見渡せる部屋の中央は、敵に襲われる不安を感じて落ち着きません。必ずケージの1面か2面は壁に接するように設置してください。
また、床に直置きは絶対に避けてください。振動が伝わりやすく、ホコリも舞いやすい上、人間が巨人に見えて恐怖を与えてしまいます。メタルラックや専用の台を使って、高さを確保しましょう。
オカメインコのストレスを減らすことは、夜間の突然のパニック(オカメパニック)を防ぐことにもつながります。
リビングか寝室か?生活スタイル別のメリット・デメリット
「ケージはリビングに置くべき?それとも寝室?」これは多くの飼い主さんが悩むポイントです。結論から言えば、基本はリビング、夜だけ寝室(またはカバーで対応)が理想的です。
オカメインコは群れで生活する鳥なので、昼間は家族の気配を感じられるリビングが一番幸せです。しかし、夜は暗くて静かな環境でないと十分に休息できません。
「リビング置き」の最大の課題は、人間の生活リズムに巻き込まれて睡眠不足になることです。これを解決するのが、次にご紹介する「おやすみカバー」です。
オカメインコの安眠を守る「おやすみカバー」の選び方

リビングで飼育する場合、夜になったらケージを暗くする「おやすみカバー」は必須アイテムです。タオルや毛布で代用する方もいますが、専用の遮光カバーを使うことで、オカメインコの睡眠の質は劇的に向上します。
遮光性:光をしっかり遮断できるか
薄手の布では、テレビの光や照明が透けてしまい、オカメインコは完全にリラックスできません。内側が黒色加工されているなど、遮光等級の高いものを選びましょう。
通気性:酸欠や蒸れを防ぐ構造か
完全に密閉してしまうと、夏場は蒸れたり、酸欠になったりするリスクがあります。専用カバーは、光は遮りつつ空気を通す工夫がされています。
HOEI465オカメにぴったりサイズか
サイズが合っていないと、隙間から光が漏れたり、ケージの中で布がバタついてオカメパニックの原因になったりします。HOEI465オカメを使用しているなら、専用サイズを選びましょう。
おすすめは、遮光性が高く、前面が開閉できるタイプです。これなら、寝かせた後に少しだけ様子を確認したい時も、そっと覗くことができます。
また、まだケージ自体を迷っている方は、この「465オカメ」サイズを基準に考えるのがベストです。大きすぎず小さすぎず、オカメインコに最適なスタンダードです。
防音・保温・脂粉対策を一度に叶える「アクリルケース」

via:アクリル工房(楽天)
置き場所の悩みを一挙に解決する最強のアイテムが「アクリルケース」です。ケージごと透明なケースに入れてしまうことで、以下の3つの大きなメリットが得られます。
- 防音効果:呼び鳴きの音量を大幅にカット(近所迷惑防止)
- 保温効果:冬場のヒーター効率が上がり、電気代も節約
- 脂粉対策:舞い散る脂粉や羽毛をケース内に封じ込める
特に集合住宅にお住まいの方や、リビングでテレビを見ながら過ごしたい方には導入を強くおすすめします。
「高価で手が出にくい」と感じるかもしれませんが、毎日の掃除の手間が激減し、冬の電気代も安くなることを考えれば、コストパフォーマンスは非常に高いです。HOEI465オカメがすっぽり入るサイズを選びましょう。
アクリルケースがあれば、エアコンの風が直接当たるのを防ぐこともできるため、置き場所の選択肢が広がります。
地震対策と収納を兼ねた「メタルラック」活用術
ケージを置く台として最もおすすめなのが「メタルラック(スチールラック)」です。家具の上に置くよりも専用のラックを用意すべき理由は、安全性と機能性にあります。
高さを自由に調整できる
オカメインコが安心する「人の目線より少し高い位置」に、ミリ単位で調整可能です。下段には餌や掃除道具を収納でき、スペースを有効活用できます。
通気性と清潔さ
網目状の棚板はホコリが溜まりにくく、通気性も抜群です。汚れてもサッと拭けるので、脂粉の多いオカメインコ飼育に向いています。
転倒防止対策がしやすい
突っ張りポールを使ったり、ケージとラックを結束バンドで固定したりと、地震対策が容易です。不安定な家具の上に置くのは、地震の際にケージごと落下するリスクがあり大変危険です。
サイズ選びのポイントは、幅90cm×奥行45cm程度のものを選ぶことです。HOEI465オカメ(幅46.5cm)を置いても横にスペースができ、保温器具のコードを通したり、おやすみグッズを置いたりする余裕が生まれます。
キャスター付きなら、掃除の際や日光浴のために窓辺へ移動させるのも楽々です。ただし、普段はキャスターをロックして動かないようにしておきましょう。
季節ごとの置き場所の注意点

日本には四季があるため、一年中同じ場所がベストとは限りません。季節に合わせて微調整が必要です。
特に冬場の窓際は、想像以上に冷え込みます。昼間はポカポカしていても、夜になると急激に温度が下がるため、夜間だけは部屋の内側に移動させるなどの工夫が必要です。
快適な環境を整えることで、オカメインコはケージを「安全な自分の家」と認識し、放鳥後も自ら戻ってくれるようになります。
よくある質問|ケージの置き場所編
ケージの置き場所について、飼い主さんからよく寄せられる質問にお答えします。
【総括】置き場所とカバーでオカメインコの生涯が変わる

オカメインコのケージの置き場所は、単なるインテリアの問題ではありません。愛鳥が毎日をリラックスして過ごせるか、それとも常に緊張を強いられるかを決める重要な要素です。
リビングの壁際で、人の目線より高い位置を確保し、メタルラックで足元を固めること。そして夜は、専用のおやすみカバーやアクリルケースで「静寂な夜」を作ってあげること。これだけで、呼び鳴きの軽減やオカメパニックの予防といった多くの悩みが解消へ向かいます。
まずは今ある環境で、「エアコンの風が当たっていないか」「外の光が漏れていないか」をチェックしてみてください。少しの工夫と適切なアイテム選びで、あなたのオカメインコはもっとリラックスした可愛い姿を見せてくれるはずです。

