どっちが良い?「35手のり×2台」vs「465オカメ×1台」

セキセイインコを多頭飼育する場合、選択肢は大きく分けて2つあります。標準サイズのケージを複数用意して「隣同士に並べる」か、一回り大きなケージを1つ用意して「同居させる」かです。
それぞれの特徴を比較してみましょう。
結論として、基本的には「別居スタイル(35手のり×2台)」を推奨します。セキセイインコは縄張り意識を持つことがあり、相性が合わないと同居は大きなストレスになるからです。また、「手乗り」の状態を維持したい場合も、別居の方が飼い主への依存度が下がりにくいメリットがあります。
しかし、「いつもぴったりくっついている仲良し夫婦」のような関係であれば、広いケージでの同居も素晴らしい選択になります。
基本の正解!HOEI35手のりを2台並べるメリット

多くの愛鳥家やブリーダーが推奨するのが、この「1羽につき1ケージ」のスタイルです。一見スペースを取るように思えますが、長い目で見ると最もメリットが大きい方法です。
1. 安全性と健康管理が完璧にできる
別々のケージにする最大のメリットは、トラブルを未然に防げることです。
- 喧嘩による流血沙汰や、いじめによるストレス死を防げる
- 「誰がどれだけ食べたか」を正確に把握できる(食事制限もしやすい)
- フンの異常があった時、どちらが体調不良かすぐに特定できる
- 片方が病気になった時、すぐに隔離して感染拡大を防げる
特に「フンの状態」や「食事量」は健康のバロメーターです。同居していると、どちらが体調を崩しているのか判断が遅れ、手遅れになるリスクがあります。
2. 放鳥中だけ遊ばせる「いいとこ取り」ができる
「別々のケージだと寂しそう」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。
ケージを隣同士に置いてあげれば、金網越しにお互いの姿が見え、おしゃべりを楽しむことができます。「普段は自分の個室でリラックス、放鳥時間は一緒に遊ぶ」というメリハリのある生活は、人間でいう「スープの冷めない距離」のような、程よい関係を保つのに最適です。
おすすめは「HOEI 35手のりホライズン」
2台並べるなら、横網で移動がしやすく、視界も良好な「HOEI 35手のりホライズン」が圧倒的におすすめです。2台並べても圧迫感が少なく、デザインも統一されてスッキリ見えます。
予算に余裕があるなら、一生モノの「ステンレス製」を選ぶのも賢い選択です。2台分の掃除の手間を考えると、汚れが落ちやすく錆びないステンレスは最強の時短アイテムになります。
仲良しペアならアリ?HOEI465オカメで同居する条件

「いつもお互いの羽繕いをしている」「片時も離れたくない」そんな相性抜群のペアなら、大きなケージでの同居も可能です。ただし、狭いケージでの同居はストレスの原因になるため、必ず十分な広さを確保することが条件です。
同居には「465サイズ」が必須!
セキセイインコ2羽を同居させる場合、35サイズ(35角など)では手狭です。2羽が同時に羽ばたいてもぶつからず、お互いのパーソナルスペースを確保できる「465サイズ」を選びましょう。
推奨サイズ:HOEI 465オカメ(または465パラキート)
- 横幅46.5cm × 奥行46.5cm × 高さ58cm の広々空間
- 2羽が喧嘩しても逃げ場がある
- おもちゃや止まり木を複数設置できる
「465オカメ」は名前にオカメとついていますが、網の目が細かい(横網)のでセキセイインコでも問題なく使えます。高さもあり、2羽でのびのび過ごすには最高のスイートルームになります。
喧嘩を防ぐレイアウトのコツ
同居を成功させるためには、ケージの大きさだけでなく、レイアウトにも工夫が必要です。特に「餌の取り合い」は喧嘩の最大の原因になります。
- 餌入れはあたま数分以上用意する:2羽なら最低2個、できれば3個設置し、同時に食べられるようにする。
- 高い止まり木を複数用意:鳥は高い場所を取り合います。同じ高さの「特等席」を複数作ってあげましょう。
- お見合い期間(検疫期間):お迎え後最低2週間〜1ヶ月は別々のケージで様子を見る(感染症対策も兼ねる)。
- 予備ケージの確保:同居した後でも、いつ喧嘩が勃発するか分かりません。必ず「いつでも別居に戻せる」ように、予備のケージ(35手のり等)を保管しておくこと。
「予備ケージを持つなんて場所がない」という場合は、最初から同居を選択してはいけません。同居は「いつでも別居できる準備がある人」だけの特権です。
なお、オカメインコの多頭飼いについては別記事で詳しく解説していますので、オカメインコをお迎えの方はそちらもご覧ください。
多頭飼いのケージレイアウトと置き場所の工夫

2台のケージを置く場合や、大きなケージを置く場合のレイアウトのコツを紹介します。
ケージを隣同士に置く場合の注意点
35手のりを2台並べる場合、単に横に置けばいいわけではありません。インコたちの心理的距離感を守る工夫が必要です。
- 仕切りを挟む:ケージ同士が密着していると、金網越しに足を噛み合う事故が起きることがあります。数センチ離すか、間にアクリル板やダンボールなどの仕切りを挟みましょう。
- 呼び鳴き対策:姿が見えないと不安で呼び鳴きをする場合は、お互いが見える位置に。逆に見えすぎて落ち着かない場合は、ケージカバーで視界を遮る時間を作りましょう。
詳しいケージレイアウトのコツについては、HOEI35シリーズを使った実例を別記事で解説しています。止まり木やおもちゃの配置についても詳しく知りたい方は、そちらもご覧ください。
メタルラックを活用した「タワー置き」
横に並べるスペースがない場合は、スチールラック(メタルラック)を使って上下に配置するのも有効です。
幅60cm〜75cm程度のラックなら、上下段に「HOEI 35手のり」を1台ずつ設置できます。これなら省スペースで多頭飼いが可能です。ただし、上段のインコが優位に立ちやすい(高い位置の方が強くなる)ため、定期的に上下を入れ替えるなどの配慮が必要になることもあります。
冬場の保温対策も忘れずに行いましょう。
よくある質問|セキセイインコの多頭飼いとケージ

セキセイインコを2羽以上飼う際のケージに関する疑問にお答えします。
まとめ:迷ったら「35手のり2台」が正解です【総括】

セキセイインコの多頭飼いにおいて、ケージ選びは今後のインコライフの快適さを左右する重要な決断です。結論として、迷ったら「HOEI 35手のり」を羽数分用意する「別居スタイル」を選ぶのが間違いのない正解です。
別々のケージであれば、個別の健康管理ができ、喧嘩のリスクもなく、お互いに適度な距離感を保ちながらストレスなく過ごせます。もし将来的に相性が抜群に良くなり、同居させることになったとしても、35手のりは予備ケージや病鳥用ケージとして必ず役に立ちます。
一方で、すでに強い絆で結ばれたペアであれば、広々とした「HOEI 465オカメ」での同居は、2羽にとって幸せなスイートルームになるでしょう。ただし、その場合でも「いつでも別居できる準備」は必須です。あなたの愛鳥たちの性格と関係性を見極め、最適な距離感を選んであげてください。












