ズプリームフルーツブレンドしか食べないのは危険!ペレット難民回避のフードローテーション戦略

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ズプリームフルーツブレンドしか食べない愛鳥に頭を悩ませていませんか?カラフルな色と甘い香りで鳥の心をつかむこの人気ペレットですが、「これしか食べない」と依存してしまうと思わぬリスクが待ち受けています。

2025年4月、懸念されていた製造中止の問題が現実となりました。ズプリーム社はフルーツブレンドXSサイズの完全製造中止を発表。さらにナッツブレンド、ベジーブレンド、パスタブレンドの全種も製造中止になることが決定しています。愛鳥の健康を守るためにも、早めの対策が大切です。

ズプリーム廃版

「ペレット難民」とは特定のペレットにのみ依存している状態で、そのペレットが入手困難になった際に困ってしまう状況を指します。鳥は人間と比べると絶食に弱く、数日間の食事拒否が命に関わることもあるのです。

この記事では、ズプリームフルーツブレンドしか食べない鳥の依存脱却方法や、おすすめの代替ペレット、フードローテーションの具体的な進め方について詳しく解説します。

この記事でわかること
ズプリームフルーツブレンドの製造中止情報と今後の見通し
「ペレット難民」にならないためのフードローテーション戦略
ラフィーバー、ヒギンズなど代替ペレットの特徴と選び方
ペレット切り替え時の拒否反応への具体的な対処法
ペレットを粉砕して与える効果的な方法

供給リスクの分散は、愛鳥の健康と長生きのために欠かせない視点です。まだ在庫があるうちに、段階的に複数のペレットに慣れさせる取り組みを始めることをおすすめします。

この記事を参考に、あなたの愛鳥に合った代替ペレットを見つけ、スムーズなフードローテーションを実現していきましょう。

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執筆・監修・運営は30羽以上のオカメインコと暮らす愛鳥家。このブログでは主に小型~中型インコ・オウムの飼育について、飼い主の実体験を元にした知識や、今すぐ使える有益情報をプラスしてお届けします。様々な小鳥の飼育・繁殖・野鳥の一時保護などを経験しましたが、私と小鳥たちとの関わりは生業ではなく あくまでもライフワーク。このブログでは 無償の愛と癒しをくれる愛鳥たちへの返礼に「しあわせインコの育て方」の気づきを発信していきます。

ズプリームフルーツブレンドの魅力と「しか食べない」問題の実態

ズプリームフルーツブレンドしか食べない理由

ズプリームフルーツブレンドは、鮮やかな色合いとフルーティな香りで多くの鳥の心を掴む人気ペレットです。しかし「これしか食べない」問題もよく聞く話です。

ズプリームフルーツブレンドが人気の理由

ズプリームフルーツブレンド

カラフルな色と甘い香りで鳥の興味を引く
21種類のビタミンとミネラルをバランスよく配合
様々な鳥種に合わせたサイズ展開(XS~L)
シードからペレットへの切り替えがしやすい
多くの鳥が好んで食べる高い嗜好性

ズプリームフルーツブレンドのサイズ展開
サイズ 対象鳥種 粒の大きさ(約)
XS 廃版 フィンチ、カナリア、文鳥 1~2mm
S セキセイインコ、マメルリハ 3~5mm
M オカメインコ、ウロコインコ 5~7mm
L コニュア、オウム類 7~10mm

ズプリームフルーツブレンドの最大の魅力は、そのカラフルな見た目と甘い香りです。人間から見ても楽しげな色合いで、多くの鳥が興味を示します。特に香りの強さは他のペレットと一線を画し、その嗜好性の高さから多くの飼い主に支持されています。

様々なサイズ展開も人気の理由の一つで、鳥種に合わせた適切なサイズを選べるのが特徴です。また、シードからペレットへの切り替えが難しいという悩みを持つ飼い主にとって、このフルーティーな香りと色合いは大きな助けとなります。

ただし、この高い嗜好性が「これしか食べない」という偏食の原因にもなっているのです。

「しか食べない」状態が招く「ペレット難民」リスクとは

ペレット難民になるリスク

製造中止や入荷遅延時に「ペレット難民」になるリスク
一時的な品切れでも鳥が絶食状態に陥る可能性
特定ペレットの価格高騰の影響をもろに受ける
急な体調不良時に適した代替食を与えられない
同じフードのみの単調な食生活による栄養偏重

ペレット難民のリスク要因
リスク要因 具体的な問題 対策
製造中止 メーカー判断で突然終了する可能性 複数ブランドに慣れさせる
輸入問題 海外製品の場合、輸入遅延が発生 国産品も取り入れる
災害・パンデミック 流通網の混乱で入手困難に 非常用ストックの確保
偏食習慣 代替品を受け付けない 早期からの複数ペレット習慣化

「ペレット難民」とは、特定のペレットにのみ依存している状態で、そのペレットが入手困難になった際に困ってしまう状況を指します。鳥は人間と比べると絶食に弱く、数日間の食事拒否が命に関わることもあります。

特に輸入製品であるズプリームフルーツブレンドは、様々な理由で入手困難になるリスクがあります。コロナ禍でも経験したように、国際物流の混乱は予測困難です。また、メーカーの経営判断による製造中止も珍しくありません。

飼い主の視点では、特定ペレットの価格高騰も懸念材料です。品薄状態になると価格が2〜3倍に跳ね上がることもあり、経済的負担が大きくなります。また、鳥の体調不良時に消化の良い代替食を与えられないというリスクもあります。

フードローテーションの習慣化は、これらすべてのリスクに対する保険となります。

製造中止や品薄が現実に起きている現状

2025年4月にズプリーム各種製品の製造中止が発表
フルーツブレンドXSサイズは完全製造中止に
ナッツブレンド、ベジーブレンド、パスタブレンドも全種製造中止
最後の入荷は2025年6月頃までの見込み
流通している最終在庫の賞味期限は2026年3月22日

危惧されていた製造中止の問題は、残念ながら2025年4月に現実となりました。ズプリーム社は正式に、フルーツブレンドXSサイズの完全製造中止を発表しました。これに加えて、ナッツブレンド、ベジーブレンド、パスタブレンドの全種も製造中止となります。

これは、小型鳥を飼育している方にとって深刻な問題です。特にXSサイズの最終入荷は2025年6月頃までとされており、その後は在庫限りとなります。現在流通している在庫の賞味期限は2026年3月22日頃のものが多く、それまでに代替ペレットへの切り替えを完了させることが理想的です。

過去にも同様の理由でフルーツブレンドパラキートやオカメインコの特定サイズが取り扱い終了になった例があります。この事実からも、特定のペレットだけに依存するリスクがいかに大きいかが分かります。

愛鳥の健康を守るためにも、早めの対策が大切です。この機会に愛鳥に合った新しいペレットを見つけて、スムーズな食事の切り替えを実現しましょう。

ペレット難民にならないためのフードローテーション戦略

フードローテーションでペレット難民を防ぐ

ペレット難民を回避するための最も効果的な方法は、日常的に複数のペレットを与える「フードローテーション」です。ここではその具体的な方法と効果について解説します。

フードローテーションとは何か

複数の種類のフードを定期的に与える食事管理法
特定フードへの依存度を下げる効果がある
様々な栄養素を摂取できるメリットも
鳥の食の好みや適応力を広げる訓練にもなる
フード供給リスクを分散する危機管理手法

フードローテーションの基本パターン
パターン 方法 メリット
日替わり方式 毎日異なるブランドを与える 習慣化しやすい、在庫管理がしやすい
混合方式 複数ブランドを混ぜて与える 選り好みの少ない鳥に適している
週替わり方式 週単位でブランドを変える 変化に敏感な鳥に適している
主副方式 主食+副食の組み合わせで与える 徐々に慣らすのに適している

フードローテーションとは、複数の種類のフードを計画的に与える食事管理法です。これにより、特定のフードへの依存度を下げ、様々な栄養素を摂取できるというメリットがあります。特に鳥のような警戒心の強い動物にとっては、食の好みや適応力を広げる良い訓練になります。

フードローテーションの実践方法はいくつかあります。日替わりで異なるブランドを与える「日替わり方式」 複数のブランドを混ぜて与える「混合方式」 週単位でブランドを変える「週替わり方式」 主食と副食の組み合わせで与える「主副方式」などです。

特に重要なのは、供給リスクの分散 という観点です。例えばズプリームが入手困難になっても、他のブランドに慣れていれば問題なく食事を続けられます。これはまさに「ペレット難民」を防ぐための危機管理手法と言えるでしょう。

複数のペレットを与えるメリット

単一ペレット依存のリスク回避
様々な栄養素の摂取で健康維持
新しいフードへの適応力向上
飽きによる食欲不振の予防
価格変動や入手困難時の対応力強化

複数ペレット給餌のメリット比較
項目 単一ペレット給餌 複数ペレット給餌
リスク分散 低い(依存リスク高) 高い(代替品がある)
栄養バランス メーカー依存 様々な栄養源から摂取可能
食欲維持 飽きる可能性あり バリエーションで食欲刺激
コスト変動 価格高騰の影響大 コスト分散で安定

複数のペレットを与えることには、単なる「ペレット難民」対策を超えた多くのメリットがあります。まず、様々な栄養素の摂取が可能になります。どんなに優れたペレットでも、すべての栄養素を完璧に含んでいるわけではありません。複数のブランドを取り入れることで、より多様な栄養素の摂取が期待できます。

次に、新しいフードへの適応力向上が挙げられます。日常的に様々なペレットに触れることで、鳥の食への適応力が高まります。これは病気や加齢で特別食が必要になった時にも役立ちます。

また、飽きによる食欲不振の予防効果も期待できます。ヒトと同様、鳥も同じ食事が続くと飽きてしまうことがあります。バリエーションを持たせることで、食欲を維持しやすくなります。

さらに、価格変動や入手困難時の対応力強化という経済的メリットもあります。特定のブランドが高騰した場合でも、別のブランドで補うことができます。

野生の鳥は非常に多様な食物を摂取しています。単一のペレットだけを与え続けるというのは、自然界の摂食パターンからかけ離れた状態とも言えます。複数ペレットを取り入れることは、より自然に近い食環境を提供することにもつながるのではないでしょうか。

効果的なローテーション方法

段階的な導入が鍵(いきなり全部変えない)
鳥の好みを観察しながら調整する
一度に2〜3種類から始める
似た特徴(色・香り)のペレットから導入してみる
定期的に与えるペレットをローテーションする

効果的なフードローテーション導入ステップ
  • STEP1
    観察と準備
    まずは愛鳥の好みや食べ方のパターンを観察。数種類の候補ペレットを少量ずつ用意します。
  • STEP2
    少量混合
    現在のペレットに新しいペレットを10%程度混ぜ始めます。反応を見ながら徐々に割合を増やしていきます。
  • STEP3
    2種混合確立
    まずは2種類のペレットを定常的に混ぜて与えられる状態を1ヶ月ほどかけて作ります。
  • STEP4
    3種目導入
    2種のローテーションが安定したら、3種目を少量から導入します。以前と同じく徐々に割合を増やします。
  • STEP5
    定期的な切替
    週単位や月単位で主力ペレットを切り替える習慣をつけます。食べムラがないか観察しながら進めます。
  • STEP6
    完全ローテーション
    最終的には3〜4種類のペレットをスムーズに切り替えられる状態を目指します。

効果的なローテーションを実現するためには、段階的な導入が重要です。いきなり全く違うペレットに変えるのではなく、現在のペレットに少しずつ新しいペレットを混ぜていきます。

ステップ1では、まず愛鳥の好みをよく観察します。好みのパターン(色や形状、香りなど)があれば、それに近い特徴を持つペレットから導入するとスムーズです。

ステップ2では、現在のペレットに新しいペレットを10%程度混ぜ始めます。この時点では食べ分けられてしまう可能性がありますが、それでも問題ありません。少しずつ触れる機会を増やしていくことが目的です。

ステップ3では、2種類のペレットを定常的に混ぜて与えられる状態を作ります。これには1ヶ月程度かかる場合もありますが、焦らずに進めましょう。

その後、同様の手順で3種目、4種目と増やしていきます。最終的には、週単位や月単位でメインのペレットを切り替えられる状態を目指します。

個体差によって適切なローテーション方法は変わります。特に神経質な鳥や年配の鳥は、変化に敏感で受け入れに時間がかかる傾向があります。また、若鳥は比較的柔軟に新しいフードを受け入れやすいので、早い段階からローテーションを始めると良いでしょう。

成功の鍵は、鳥のペースを尊重し、決して急がないことです。

ズプリームフルーツブレンドの代替におすすめペレット

フルーツフレーバーペレット

ズプリームフルーツブレンド以外にも、嗜好性の高いフルーツペレットは多数存在します。ここでは代替となるおすすめのペレットを紹介します。

ズプリームに代わるペレットを選ぶ際は、一つのブランドに絞らず、シッタカスやフリーバードなど複数のブランドから2〜3種類をローテーションで取り入れるのが理想的です。それぞれの特性を活かしながら、栄養バランスと供給安定性の両方を確保できるでしょう。

ラフィーバーのフルーツペレット

ラフィーバーグルメペレット アイキャッチ

獣医師が開発した高品質ペレット
本物の果物を15-20%配合した自然派フード
添加砂糖や人工着色料を使用していない
適度な柔らかさで食べやすい
鳥種に合わせたサイズ展開あり

ラフィーバー グルメペレット種類別比較
種類 対象鳥種 特徴
フィンチ用 文鳥、カナリアなど フレーク状で食べやすい
パラキート用 セキセイインコ、マメルリハ 小粒で咀嚼しやすい
コッカティール用 オカメインコなど 中粒サイズで適度な硬さ
パロット用 中〜大型インコ、オウム 大粒で噛み応えあり

ラフィーバーのグルメペレットは、ズプリームフルーツブレンドの代替として最もおすすめの製品です。獣医師であるT.J.ラフィーバー博士によって開発されたこのペレットは、鳥の健康を最優先に考えた設計で、世界中の愛鳥家から支持を集めています。

特筆すべきは、本物の果物を15-20%配合している点です。パパイヤ、マンゴー、パイナップルなどの天然フルーツを使用し、添加砂糖や人工着色料を一切使用していません。その一方で、鳥を惹きつける自然な香りと色合いを持っています。

また、適度な柔らかさも特徴の一つです。特に小型鳥や高齢鳥にとって食べやすい硬さに調整されており、ズプリームから切り替える際の違和感が少ないという声も多く聞かれます。

フィンチ用、パラキート用、コッカティール用、パロット用と、鳥種に合わせたサイズ展開も充実しています。特にフィンチ用はフレーク状で、ズプリームXSの代替としても適しています。

ヒギンズのフルーツフレーバーペレット

天然香料と色素のみを使用した自然派ペレット
鳥種ごとに粒サイズを展開
バナナや柑橘類の本物の風味
人工着色料や香料、保存料不使用
嗜好性が高く切り替えがスムーズ

ヒギンズのおすすめフルーツペレット
製品名 特徴 対象鳥種
インチューンナチュラル 天然フルーツ風味と色 小型〜中型インコ
インチューンハーモニー フルーツとナッツのミックス 全鳥種対応

ヒギンズ社のフルーツフレーバーペレットは、天然素材へのこだわりが特徴です。人工甘味料を使わず、かんきつ類やバナナなどの本物のフルーツでフレーバーをつけています。

また、着色にもターメリックやアナトーシード(黄色~橙色)、ビーツ(赤色)など天然素材を利用している点が、他のフルーツペレットと一線を画しています。

「インチューンナチュラル」シリーズは、人工着色料や香料、保存料を一切使っていない自然派ペレットです。それでいて嗜好性が高く、多くの鳥が喜んで食べる傾向があります。特にセキセイインコやマメルリハなどの小型インコから好評で、頭を振りながら喜んで食べる姿が見られるという声も多いです。

「インチューンハーモニー」は、ペレットにドライフルーツやナッツなどのトリーツが混ざった製品で、食いつきが良いだけでなく、バラエティに富んだ食感を楽しめます。特にペレット切り替え初期段階での大きなメリットは、何かしらは食べてくれる可能性が高い点です。

いずれも天然由来の素材にこだわりながらも、インコが喜んで食べる味と香りを実現しているのは、ヒギンズならではの技術と言えるでしょう。

シッタカスの鳥種別最適化ペレット

シッタカス

鳥種ごとに最適化された栄養成分設計
1300羽以上の鳥をモニターとして開発
フルーツの香りが特徴の高品質ペレット
マイクロ、マイナー、ミニなど豊富なサイズ展開
科学的根拠に基づく成分配合

シッタカスのサイズ展開
サイズ 特徴 おすすめの鳥種
フォーミュラマイクロ 粉末に近い形状 小型フィンチ、文鳥など
フォーミュラマイナー 小粒サイズ(約2mm) ラブバード、マメルリハなど
フォーミュラミニ 中粒サイズ オカメインコ、コニュアなど

シッタカスは、スペイン語で「ヨウム」を意味する名前を持つブランドで、ヨウムの繁殖場で生まれたペレットシリーズです。1300羽もの鳥たちをモニターとして開発された実績のあるフードです。

シッタカスの最大の特徴は、鳥種ごとに成分が異なる点です。一般的なペレットメーカーは粒サイズだけを変えていることが多いのですが、シッタカスは鳥種ごとの栄養要求量の違いに着目し、それぞれに最適化された成分設計を行っています。

特に「フォーミュラマイクロ」は小型鳥が食べやすい粉末に近い形状で、ズプリームXSの代替として注目されています。フルーツの香りが強めで、食欲旺盛に食べる鳥が多いとの声があります。鳥の体調や状態に合わせて選べる豊富なバリエーションも魅力の一つです。

フリーバードの国産高品質ペレット

フリーバードペレット

現役バードプロが開発した国産ペレット
低脂肪タイプもあり過発情対策に効果的
フルーツの香りと適度な硬さが特徴
S4〜S9の豊富な粒径展開
国内製造で供給安定性が高い

フリーバードは現役のバードプロが研究を重ねて作ったこだわりの国産ペレットです。フルーツペレットでありながら低脂肪タイプもあるのが魅力で、過発情気味の鳥のダイエットにも適しています。

国内生産のため供給が安定している点も大きなメリットで、輸入品に依存するリスクを減らせます。また、品質管理も厳しく、安全安心な製品として評価されています。

様々な粒径サイズを展開しており、S4(小粒)からS9(大粒)まで、鳥の種類や好みに合わせて選べます。

よくある質問と回答

ズプリームフルーツブレンドしか食べない場合のよくある質問

ズプリームフルーツブレンドに関する疑問や代替ペレットについて、よく寄せられる質問に回答します。

ズプリームフルーツブレンドの一部製造中止について

2025年4月に製造中止が発表されたのはXSサイズなど
ナッツブレンド、ベジーブレンド、パスタブレンドも製造中止
最後の入荷時期は2025年6月頃までの見込み
現在流通している在庫の賞味期限は2026年3月22日頃
品質問題ではなく仕入れ元の都合による中止

最後の入荷は2025年6月頃までと見込まれており、それ以降は既存の在庫のみとなります。現在流通している在庫の賞味期限は2026年3月22日頃のものが多く、その期間内に代替ペレットへの切り替えを完了させることが理想的です。

小型鳥を飼育している方は、早めに代替ペレットを検討し、段階的な切り替えを始めることをおすすめします。代替品としては、ラフィーバーのグルメペレット(フィンチサイズ)やシッタカスのフォーミュラマイクロなどが候補として挙げられます。

ペレット切り替え時の拒否反応への対処法

粉砕して現在のペレットに混ぜる
少量のフルーツジュースで湿らせる
手から直接与えて特別感を出す
朝食時など空腹時に提供する
強制はせず根気よく続ける

ペレット拒否への対処法比較
対処法 効果的な鳥タイプ 注意点
粉砕混合法 警戒心の強い鳥 徐々に粒を大きくする
湿らせる方法 硬いものが苦手な鳥 腐敗に注意(数時間で交換)
手からの給餌 人に慣れた鳥 依存しないよう注意
環境変化法 好奇心旺盛な鳥 ストレスに注意

ペレット切り替え時の拒否反応は多くの飼い主が直面する課題です。最も効果的な対処法のひとつは、新しいペレットを粉砕して現在のペレットに混ぜる方法です。粉状にすることで見た目や食感の違いに気づきにくくなり、徐々に慣れさせることができます。

また、少量のフルーツジュース(特にリンゴジュースが効果的)で湿らせる方法も効果的です。香りが強くなり、柔らかくなることで食べやすくなります。ただし、湿らせたペレットは数時間で交換し、腐敗に注意する必要があります。

手から直接与えることで特別感を演出する方法も有効です。特に人に慣れた鳥の場合、飼い主の手から与えられることで興味を示す場合があります。おやつのように特別な時間に与えると効果的です。

朝食時など空腹時に新しいペレットを提供するのも一つの方法です。夕方までに食べなければ通常のフードを与えるというルールを設け、少しずつ新ペレットの摂取量を増やしていきます。

いずれの方法も強制はせず、鳥のペースを尊重しながら根気よく続けることが大切です。適応には数週間から数ヶ月かかることもありますが、焦らずに進めましょう。

鳥は絶食に弱く、2日以上食べない状態が続くようであれば一旦元のフードに戻し、獣医師に相談することをおすすめします。

ペレットを粉砕して与える方法は有効?

コーヒーミルが最も均一に粉砕できる
粉砕度合いは鳥の種類や年齢により調整する
一度に少量ずつ粉砕すると均一になる
粉砕したペレットは密閉容器に保存する
水分と混ぜてペースト状にする方法も有効

粉砕ツール比較
粉砕ツール 粉砕の均一性 使いやすさ 価格目安
電動コーヒーミル ★★★★★ ★★★★☆ 2,000〜5,000円
手動コーヒーミル ★★★★☆ ★★★☆☆ 2,500〜7,000円
フードプロセッサー ★★★☆☆ ★★★★★ 5,000〜15,000円
すり鉢・すりこぎ ★★☆☆☆ ★★☆☆☆ 1,000〜3,000円

ペレットを粉砕して与える方法は、特に切り替え初期や老齢鳥、病弱な鳥には非常に有効です。ズプリームフルーツブレンドからの切り替え時にも、新しいペレットを粉砕して徐々に慣れさせることができます。

最も効果的な粉砕ツールは電動コーヒーミルです。岩谷産業のサイレントミルサーやクラッシュミルサーなどは、静音性と粉砕性能のバランスが良いと評判です。一度に少量ずつ粉砕することがポイントで、10秒程度の断続運転を繰り返すと効果的です。

粉砕度合いは鳥の種類や年齢によって調整するとよいでしょう。文鳥やカナリアなどの小型鳥には細かめに、セキセイインコなどにはやや粗めに調整するなど、鳥の食べやすさに合わせて変えられる点が大きなメリットです。

粉砕したペレットの与え方にもいくつかの方法があります。そのまま提供する方法、少量の水や果汁と混ぜてペースト状にする方法、現在のペレットやシードに振りかける方法などです。特にペースト状にする方法は、病後や体調不良時の鳥に有効ですが、腐敗しやすいため2〜3時間ごとに交換する必要があります。

粉砕する際の粒度は、徐々に大きくしていくステップアップ法が効果的です。最初は粉末状にし、慣れてきたら徐々に粗めにしていくことで、最終的には通常の粒サイズのペレットへとスムーズに移行できます。特にズプリームSサイズをXSサイズの代替として使用する場合にこの方法は有効です。

フードローテーションのおすすめの頻度は?

初心者は週単位の切り替えから始める
慣れてきたら3〜4日ごとのローテーションも効果的
複数のペレットを混合する方法も有効
個体差が大きいので鳥の反応を見ながら調整
特別な季節(換羽期・繁殖期)は調整が必要

フードローテーション頻度比較
頻度 メリット デメリット おすすめの鳥
毎日 栄養バランス最適化 管理が煩雑 適応力の高い若い鳥
2〜3日ごと バランスと管理のいいとこ取り やや手間がかかる 中型〜大型インコ
週単位 管理しやすい 変化への適応に時間がかかる 神経質な鳥・高齢鳥
常時混合 ストレスが少ない 選り好みの可能性 初めての人・様子見段階

フードローテーションの理想的な頻度は、鳥の個性や適応力によって異なります。一般的には、初心者は週単位の切り替えから始めることをおすすめします。例えば、1週目はズプリーム、2週目はラフィーバー、3週目はヒギンズというように定期的に切り替えていきます。

慣れてきたら、3〜4日ごとのローテーションも効果的です。この頻度であれば、鳥も新しいフードに適応しやすく、管理する側も比較的負担が少ないでしょう。ただし、鳥の様子をよく観察し、食欲不振や体重減少などの兆候が見られる場合は、もう少し長いサイクルに戻すことも検討してください。

複数のペレットを混合して常に与える方法も一つの選択肢です。これは特にペレットの切り替えに慎重な鳥や、初めてフードローテーションを導入する場合に適しています。ただし、好みのペレットだけを選り分ける可能性もあるので、その場合は別の方法を試してみましょう。

季節や鳥の状態によっても調整が必要です。換羽期や繁殖期などの特別な時期には、高栄養のペレットに重点を置くなど、その時々の栄養需要に合わせた調整が理想的です。

野生の鳥は季節によって食べるものが変わるため、ある意味ではフードローテーションは自然な食生活に近づける方法とも言えます。人間が毎日同じものを食べ続けないように、鳥にとっても食の多様性は健康と幸福につながるのではないでしょうか。

ズプリームフルーツブレンドしか食べない依存脱却【総括】

ズプリームフルーツブレンドしか食べない

ズプリームフルーツブレンドXSサイズなど製造中止が現実に
特定ペレットへの依存は「ペレット難民」リスクあり

フードローテーションで複数ペレットに慣れさせる
ラフィーバー、ヒギンズ、シッタカスなどフルーツフレーバー代替品は多数あり

粉砕・湿らせるなど工夫で切り替えをスムーズに
段階的な導入で鳥のストレスを最小限に

数種類を試して鳥の好みに合ったペレットを見つける
週単位のローテーションから徐々に慣らすと効果的

国産と輸入品を組み合わせて供給リスクを分散
在庫のあるうちから代替品への移行を始めるのが理想的

体重や排泄物を観察しながら健康状態をチェック
食べない場合は強制せず、時間をかけて根気よく

ペレット切り替えの成功は愛鳥の健康と長寿に直結
複数のペレットを食べられる鳥は食の幅が広がり健康的
メーカーの製造中止や廃版はよくある。決して珍しいことではない

ズプリームフルーツブレンドは多くの鳥に愛されるペレットですが、XSサイズなど一部製品の製造中止が現実となりました。この状況は、特定のペレットだけに依存することのリスクを改めて認識させるものです。

フードローテーションによって複数のペレットに慣れさせることは、単なる「ペレット難民」対策を超えた多くのメリットがあります。栄養バランスの向上、食の適応力強化、飽きの防止など、愛鳥の健康と幸福につながる重要な取り組みです。

ラフィーバー、ヒギンズ、シッタカス、フリーバードなど、ズプリームの代替となる優れたペレットは多数存在します。それぞれの特徴を理解し、愛鳥の好みや体質に合ったものを選びましょう。切り替えの際は、粉砕したり湿らせたりする工夫も効果的です。

段階的な導入と根気強い対応が成功の鍵です。鳥のペースを尊重しながら、週単位のローテーションから始め、徐々に慣らしていくことをおすすめします。また、国産と輸入品を組み合わせることで、供給リスクを分散することも重要です。

メーカーの製造中止や廃版は珍しいことではありません。ペレット難民化を回避するためにも、複数のペレットを食べられるようにしておくことはとても大切です。愛鳥の健康と食の幸せを守るために、今から対策を始めましょう。

画像引用元:CAP!楽天市場店

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操作性 ★★★★☆ ★★☆☆☆ ★★★★★ ★★★★☆
清掃容易性 ★★★★☆
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(3.9点)
★★★★★
(4.8点)
★★★★☆
(4.5点)
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