ハリソンペレットとは?【基本情報】

via:https://www.harrisonsbirdfoods.com/
ハリソンペレットは、鳥専門の獣医師が開発したUSDAオーガニック認証ペレットです。人工保存料・着色料・香料を一切使用せず、自然素材のみで作られた総合栄養食として、世界中の愛鳥家・ブリーダー・動物園・鳥専門病院で採用されています。
ハリソンバードフード社の歴史と信頼性
ハリソンバードフード社は、鳥専門獣医師のグレッグ・ハリソン博士によって設立されました。1980年代から40年以上にわたり研究が続けられ、現在も世界中の鳥専門病院で推奨されています。日本国内でも多くの鳥専門病院が採用しており、ブリーダーからも高い信頼を得ています。
ハリソンバードフード社の実績
- 設立:1980年代(40年以上の研究実績)
- 創設者:鳥専門獣医師グレッグ・ハリソン博士
- 採用実績:世界中の鳥専門病院・動物園・ブリーダー
- 日本国内:多数の鳥専門病院で採用
USDAオーガニック認証

ハリソンペレットは、アメリカ農務省(USDA)のオーガニック認証を受けた数少ない鳥用ペレットです。農薬・化学肥料不使用の原材料を使用し、人工保存料・着色料・香料を一切含みません。厳格な基準をクリアした安全性の高いペレットとして、世界中の愛鳥家から信頼されています。
ハリソンペレットが選ばれる5つの理由
ハリソンペレットは、USDAオーガニック認証・完全無添加・全ライフステージ対応・世界中の専門家推奨・科学的栄養バランスの5つの理由で、世界中の愛鳥家から選ばれています。
5つの選ばれる理由
- USDAオーガニック認証:農薬・化学肥料不使用で安全性最高水準
- 完全無添加:保存料・着色料・香料ゼロで長期給餌も安心
- 全ライフステージ対応:幼鳥から老鳥まで柔軟対応
- 世界中の専門家が推奨:鳥専門獣医師・動物園・ブリーダーの信頼
- 栄養と嗜好性の両立:科学的設計と自然な美味しさを実現
特に重要なのは完全無添加である点です。人工保存料や着色料は、小さな体のインコにとって負担になる可能性がありますが、ハリソンならその心配がありません。
ハリソンペレットの全種類ラインナップ

ハリソンペレットには、健康な成鳥向けの「アダルトライフタイム」と幼鳥・繁殖期向けの「ハイポテンシー」という2つのメインラインがあります。それぞれスーパーファイン・ファイン・コースの3サイズ展開で、鳥の体格に合わせて選べます。
メインライン2種類の違い
栄養バランスの異なる2種類を、鳥の状態に合わせて使い分けます。
粒サイズ4種類:マッシュ・スーパーファイン・ファイン・コース
- マッシュ(粉末):離乳期・病鳥・切り替え時に使用。
- スーパーファイン(極小粒):文鳥・セキセイインコなど小型鳥(体重~40g)
- ファイン(小粒):オカメインコ・ウロコインコなど中型鳥(体重80~150g)
- コース(中粒):ヨウム・コンゴウインコなど大型鳥(体重300g以上)
粉末タイプの「マッシュ」は、お湯で溶いて流動食にしたり、ペレット団子を作ったりと活用方法は無限大です。食いつきが悪い時の切り札としても使えます。
アダルトライフタイム:健康な成鳥の維持食

アダルトライフタイムは、健康な成鳥(生後6ヶ月以降)向けの維持食です。タンパク質14%、脂肪6%の適度な栄養配合で、長期給餌に最適です。過剰な栄養を避け、適正体重の維持をサポートします。
アダルトライフタイムのメリット
- 長期給餌可能:毎日与え続けてOK
- 適正体重維持:栄養過多を防ぐ
- 肥満予防:適度な脂肪含有量

ハイポテンシー:幼鳥・繁殖期・病後向けの強化タイプ

ハイポテンシーは、幼鳥期(生後6ヶ月未満)・換羽期・繁殖期・病後・切り替え時向けの高栄養タイプです。タンパク質20%、脂肪12%の配合で、成長促進や体力回復をサポートします。ただし、短期間の使用が前提です。
ハイポテンシーの詳しい使い方や切り替え時期については、ハリソン「ハイポテンシー」はいつまで?で詳しく解説しています。
ハイポテンシー使用時の注意点
- 短期間使用が前提(特定時期のみ)
- 目的達成後はアダルトへ移行
- 体重管理が重要(肥満に注意)



あなたの鳥に最適なハリソンペレットの選び方【4つの基準】

ハリソンペレットの選び方は、①鳥種とくちばしのサイズ、②体重と体格、③年齢・ライフステージ、④健康状態という4つの基準で決まります。この4つを順番に確認していけば、愛鳥に最適なペレットが自然と見えてきます。
【基準①】鳥種とくちばしサイズで粒サイズを選ぶ
粒サイズは、鳥種とくちばしのサイズで決まります。迷った場合は、小さめのサイズから試すのが基本です。
【基準②】健康状態に応じて調整する

換羽期・繁殖期は一時的にハイポテンシーへ切り替え、病後・体力低下時もハイポテンシーでサポートします。痩せ気味の場合はハイポテンシーで栄養補給、太り気味の場合はアダルトライフタイムで体重管理を行います。
454gが実質的な「お試しサイズ」である理由
ハリソンペレットの購入を検討する際、「お試しサイズがない」ことに戸惑うかもしれません。しかし、これには品質を守るための重要な理由があります。
公式の「お試しサイズ」が存在しない理由
ハリソン社は第三者によるリパック(小分け)を明確に禁止しており、公式のお試しサイズは販売していません。最小パッケージは454g(1ポンド)です。
- 保存料不使用のオーガニック製品のため、特殊パッケージで酸化を防いでいる
- 小分けによる栄養価の損失を防ぐ
- 製品の追跡可能性を確保する
非公式の小分け品を避けるべき理由
ネット上で見かける個人販売の小分け品は、酸化による劣化、異物混入、賞味期限不明といった深刻なリスクがあります。数百円安くても、愛鳥の健康を危険にさらす価値はありません。
454gは決して多すぎない
454gは、オカメインコや複数羽飼育なら8週間以内に使い切れる最適な量です。
セキセイインコに最適なハリソンペレット
セキセイインコにはスーパーファインサイズが最適です。体重30~40gの通常サイズのセキセイインコには、直径約1mm×長さ約3mmのスーパーファインが食べやすく、喉につかえにくいため推奨されます。
スーパーファイン一択の理由

via:アダルトライフタイム ファイン
ファイン(小粒)はセキセイインコには大きすぎて、喉につかえるリスクがあります。ジャンボセキセイ以外の通常のセキセイインコには、必ずスーパーファインを選んでください。
- 食べやすいサイズ:1mm径で小さな口でもついばみやすい
- 肥満防止:アダルトライフタイムなら脂肪分6%で体重管理が容易
- マッシュの活用:切り替え時やつかえる子には、粉末タイプのマッシュも有効


オカメインコに最適なハリソンペレット

オカメインコにはファインサイズが最適です。体重80~110gのオカメインコには、直径約2mm×長さ約5mmのファインサイズが、くちばしで掴みやすく満腹感も得られるため推奨されます。
ファインサイズが選ばれる理由
スーパーファインでは小さすぎて満足感が得にくく、コースでは大きすぎます。ファインサイズこそが、オカメインコの快適な食事を実現します。
- くちばしで掴みやすいサイズ
- 満腹感が得られる適度な粒の大きさ
- 過剰発情を防ぐ栄養バランス(アダルトライフタイム)


ハリソンバードフード正規販売店の見分け方と並行輸入品のリスク
ハリソンペレットを購入する際、最も注意すべきなのが「正規販売店」で購入するか、「並行輸入品」を購入するかという点です。価格が少し安いからといって並行輸入品を選ぶと、思わぬトラブルに巻き込まれる可能性があります。
見分け方の決定打:日本語ラベル(正規輸入代理店シール)
正規販売店で販売されている商品には、日本の正規輸入代理店(株式会社キョーリンなど)による日本語の成分表示ラベルやシールが貼付されています。このシールは、適切なルートで輸入され、品質管理されている正規の証です。
正規品のチェックポイント
- パッケージ裏面等に日本語のラベルシールがある
- 賞味期限が「月/年」の形式で明確に印字されている
- 販売ページに「正規販売店」「正規取扱店」の記載がある
並行輸入品に潜む「温度管理」のリスク
並行輸入品が安い理由の一つに、輸送コストの削減があります。正規ルートでは定温コンテナなどで品質管理されながら輸送されますが、並行輸入品はコスト削減のために通常のコンテナで運ばれることがあります。
特に夏場の船便コンテナ内部は50度を超える高温になることもあり、オーガニックで保存料不使用のハリソンペレットは、手元に届く前に酸化や品質劣化が進んでしまっているリスクがあります。愛鳥の口に入るものですから、品質管理が保証された正規品を選ぶことを強くおすすめします。
ハリソンペレットの保存方法と賞味期限

ハリソンペレットは無添加・無保存料のため、開封後の保存方法が品質を左右します。開封前は冷暗所で保存し、開封後は密閉保存して6週間以内に使い切ることが推奨されています。
開封後の保存テクニック
- 必ず元のパッケージのまま保管(他の容器への移し替えは厳禁)
- 袋から空気をしっかり抜き、ジッパーで密閉
- 夏場は冷蔵庫保存、使い切れない分は小分けして冷凍保存
- 【重要】結露対策:冷蔵庫・冷凍庫から出す際は、室温に戻してから開封すること
真空パック機を使用すると、鮮度を長期間保つことが可能です。詳しい保存方法は、ペレットの鮮度を守る保存方法で解説しています。
ハリソンペレットのよくある質問【FAQ】
ハリソンペレットに関するよくある質問と回答をまとめました。購入前の疑問や、使用中の悩みを解決するヒントが見つかります。
454gは実際に何日もちますか?
オカメインコ1羽なら約45日(約6.5週間)、セキセイインコ1羽なら約130日(約18.5週間)もちます。オカメインコなら開封後8週間以内に使い切れるため保存に悩む必要はありませんが、セキセイインコ1羽では8週間を超えるため、真空パック機での小分け冷凍が必要です。
もし愛鳥が食べなかったらどうすればいいですか?
いきなり全量を食べさせる必要はありません。シードに少量(全体の10%程度)混ぜることから始め、ふやかす、砕くなどの工夫を試みてください。具体的な工夫については、インコがペレットを食べない時の「味変」と「すり潰し」の極意も参考にしてください。
どうしても食べない場合は、ハリソンペレットマッシュ(粉末タイプ)や、嗜好性が高いハイポテンシーから試す、バードブレッド(手作りパン)で慣れさせるなどの方法があります。それでもダメな場合は、ラウディブッシュやズプリームへの切り替えも検討しましょう。
ネットで見かける小分け品はダメですか?
はい、小分け品の購入は避けるべきです。酸化による栄養価の損失、異物混入、賞味期限不明などのリスクがあり、ハリソン社も明確に禁止しています。愛鳥の健康のため、正規品の購入を推奨します。
アダルトライフタイムとハイポテンシーの違いは?
健康な成鳥の日常食には「アダルトライフタイム」を選びます。「ハイポテンシー」は幼鳥、換羽期、病後、繁殖期の鳥、またはシードからペレットへの切り替え初期(約6ヶ月間)に推奨されます。
ハリソンペレット完全ガイド【総括】

ハリソンペレットは、鳥専門獣医師が開発したUSDAオーガニック認証ペレットです。人工保存料・着色料・香料を一切使用せず、自然素材のみで作られた総合栄養食として、世界中の愛鳥家から信頼されています。
アダルトライフタイムとハイポテンシーの2つのメインライン、スーパーファイン・ファイン・コースの3サイズ展開で、小型鳥から大型鳥まで対応可能です。特にセキセイインコにはスーパーファイン、オカメインコにはファインが適しています。
公式の「お試しサイズ」は存在しませんが、最小パッケージである454gは、オカメインコや複数羽飼育なら8週間以内に使い切れる最適な量です。数百円の節約のために非公式な小分け品を選ぶことは、酸化や衛生面のリスクがあるため避けましょう。
購入の際は、必ず正規販売店を選び、日本語ラベル(正規輸入代理店シール)があることを確認してください。これが愛鳥の健康を守るための、飼い主としての責任ある選択です。




































