ズプリームスマートセレクトは、ペレット・シード・ドライフルーツが絶妙にミックスされた総合バランスフードです。愛鳥の主食選びに頭を悩ませている飼い主さんも多いのではないでしょうか。「シードばかり食べて栄養が偏ってしまう」「ペレットに切り替えたいけど全然食べてくれない」といった悩みを持つ方におすすめの商品です。
このスマートセレクト、アメリカの老舗メーカー「ズプリーム」が長年の研究に基づいて開発した「Feed Smart栄養プラン」 に沿った設計になっています。シードの自然な食感とペレットの栄養バランスの良さを両立し、さらにドライフルーツの美味しさで嗜好性も高めた優れものなのです。
この記事では、ズプリームスマートセレクトの特徴や成分、実際に使用している飼い主さんの口コミ、鳥種別の選び方まで詳しくご紹介します。シード食からペレット食への移行にぴったりな理由や、使用時の注意点も解説していますので、愛鳥の食生活改善にお役立てください。
ズプリームスマートセレクトの特徴と栄養成分
鳥種別の適切なサイズ選びと評判
シードからペレットへの移行方法
実際の飼い主からの評価と使用上の注意点
より効果的な与え方と保存方法
バランスの良い食事は愛鳥の健康と幸せな生活の基礎となります。ズプリームスマートセレクトの特徴を理解し、あなたの愛鳥に合った最適な食事プランを見つけていきましょう。
ズプリーム スマートセレクトとは?特徴と基本情報
ズプリーム スマートセレクトは、ペレット・シード・ドライフルーツがミックスされた総合バードフードです。アメリカの老舗メーカー「ズプリーム」が製造し、鳥の種類やサイズに合わせた製品ラインナップを展開しています。
シード食からペレット食への移行期にも便利なバランスフード として、多くの愛鳥家から支持されています。
ズプリーム社について
ズプリーム(ZuPreem)は1929年に創業したアメリカの老舗ペットフードメーカーです。特に鳥類向けのペレットフードの製造に長年の実績があり、世界中の愛鳥家から高い信頼を得ています。ズプリームのフードは栄養バランスに配慮された製品開発が特徴で、獣医師からも推奨されています。
日本国内でも流通量が多く、ペットショップやネット通販で比較的入手しやすい点も人気の理由です。商品の質を維持しながらも、価格が手頃なためコストパフォーマンスに優れているという評価も多く見られます。
スマートセレクトの主な特徴と成分
スマートセレクトの最大の特徴は、ペレット・シード・ドライフルーツのミックスタイプという点です。この商品は「Feed Smart栄養プラン」に基づいて設計されており、以下のような特徴があります。
多種の穀物やドライフルーツがバランスよく配合されている
必須ビタミンやミネラルが含まれている
ひまわりの種を含まないため脂質のとり過ぎを防止できる
主食として使用可能な総合栄養食である
ドライフルーツによる嗜好性の向上が図られている
成分タイプ | 主な具体例 | 特徴 |
---|---|---|
シード類 | キビ、カナリーシード、オーツ麦など | 自然な採食行動を促進 |
ペレット | トウモロコシ粉、大豆ミール配合 | 総合栄養を効率的に摂取可能 |
ドライフルーツ | パパイヤ、パイナップル、クランベリーなど | 嗜好性向上と自然な栄養素補給 |
※ひまわりの種は含まれていません |
原材料には、キビ、カナリーシード、オーツ麦、トウモロコシ粉、サンフラワーシード(ベニバナの種)、大豆ミール、スカッシュシード(かぼちゃの種)、ココナッツ、パパイヤ、パイナップル、クランベリーなどが含まれています。
ズプリームの公式ガイドラインでは、バードフードの理想的な与え方として、主食(エッセンシャルニュートリション)は全体の60%以上、バラエティ(エンリッチング・バラエティ)は30%以下、ご褒美(リワーディングトリーツ)は10%以下の割合が推奨されています。スマートセレクトはこの「Feed Smart栄養プラン」に基づいた設計となっています。
サイズ展開と対象鳥種
ズプリーム スマートセレクトは、さまざまな大きさの鳥に対応できるよう、複数のサイズが用意されています。
XSサイズ(907g):フィンチやカナリア向け
Sサイズ(907g):セキセイインコなどパラキート向け
Mサイズ(1.1kg):オカメインコやラブバード向け
Lサイズ(1.8kg):大型のパロット(オウム)向け
鳥の嘴の大きさに合わせて粒の大きさが異なります。小さな鳥にはサイズが小さめのペレットとシードが、大きな鳥には食べやすい大きめの粒が使用されています。
注目すべき点として、ひまわりの種が含まれていないことがあります。これは多くの鳥が好んで食べるためつい与えすぎてしまうひまわりの種を除外することで、脂質の過剰摂取を防ぐ工夫です。
中型インコ向けのMサイズであっても、コーヒーミルなどで粉砕すれば小型インコにも与えられます。逆に、大型鳥に小さいサイズを与えると、粒が小さすぎて十分な量を食べるのに時間がかかることがあるため、適切なサイズを選ぶことが重要です。




4つの特徴と口コミ評判
実際に使用している飼い主さんからの評価をもとに、ズプリーム スマートセレクトの4つの特徴を口コミとともに紹介します。良い点だけでなく、気になる点も含めて徹底的に分析しました。
特徴1:バランスの良い栄養配合に関する評価
スマートセレクトは栄養バランスに配慮した総合フードとして高い評価を得ています。
シードとペレットの両方のメリットを得られる
過度な脂質摂取を防ぐためひまわりの種が不使用
ドライフルーツ配合で自然な栄養素補給
多くの飼い主は、シードだけでなくペレットも食べてほしいと考えてこの商品を購入しています。シード食からペレットへの切り替えに役立ったという声も非常に多いです。
オカメインコの飼い主からは、餌箱の底に緑やオレンジの粒が粉状に残っていることでペレットも食べていることがわかるという観察報告がありました。通常のシードだけでは難しいバランスの良い栄養摂取を実現できている様子がうかがえます。
Amazonでの評価は総じて高く、バランスの良いごはんだからリピート購入しているという声も多数見られます。長期的な使用でも満足度が高い商品であることが読み取れます。
一方で、完全に偏食問題が解決するわけではなく、鳥が好きな粒だけをかき分けて選び、気に入らない粒をそのまま残すという習性による偏食の問題も報告されています。この点は多くのバードフードに共通する課題といえるでしょう。
特徴2:食いつきの良さと嗜好性についての口コミ
ドライフルーツやバラエティ豊かなシードが含まれているため、多くの鳥が好んで食べることが報告されています。
香りが強く食欲を刺激する
ドライフルーツによる視覚的な魅力がある
多くの鳥が好む味わい
マメルリハやコザクラインコ、オカメインコなど、多種の鳥に対して良好な食いつきが報告されています。飼い主からは鳥達に人気のごはんという評価が多く、コザクラインコやオカメインコなどが喜んで食べるという声が目立ちます。
シード食からペレット食への移行期において特に評価されており、シードの中に小さなペレットが混じっていて徐々にペレットも一緒に食べる設計になっているとの指摘もあります。
食いつきについては、独特な匂いがするものの鳥は好むようだという観察も多く、人間にとっては香りが強く感じられても鳥には魅力的な香りのようです。
一方で、乾燥ココナッツがたくさん入っていて封を開けた瞬間に強い香りがするため、ココナッツが苦手な飼い主には不向きという意見もありました。飼い主によっては香りが気になる場合もあるようです。
特徴3:粒のサイズと形状に関する評価
鳥の種類に合わせたサイズ展開が充実していることが評価されています。しかし、粒の大きさについては一部課題も指摘されています。
鳥種に合わせた適切なサイズ設計
小型鳥向けは咥えやすい小さめの粒を使用
大型鳥向けはしっかりした食感の粒を採用
セキセイインコの飼い主からはセキセイインコ用としてちょうど良いサイズという評価がある一方、ドライフルーツが大きすぎるという指摘も見られます。特にフィンチのような超小型鳥の飼い主からは、ドライフルーツをすり潰す必要があるという実践的な対応策も提案されています。
Mサイズを使用しているオカメインコの飼い主からは粒の大きさが適切との声がある一方で、粒が大きすぎて食べないという報告もあります。これは個体によって好みや採食能力に差があることを示しています。
特徴4:価格と経済性についての口コミ
価格に関しては、品質と量を考慮すると比較的良心的という評価が多いです。
日本国内での流通量が多く入手しやすい
他のペレットと比較して価格が安価な傾向
内容量が多く長持ちする商品が多い
もう少し安ければさらに良いという意見も一部にはありますが、継続的に使用する主食としては比較的リーズナブルな価格帯といえるでしょう。
残念な点と注意点
良い評価が多い一方で、いくつか気になる点や注意すべきポイントもあります。実際の口コミから見えてきた問題点を解説します。
保存方法に関する注意点
開封後は密閉容器への移し替えを推奨
パッケージの開封位置が明確でない
パッケージについては、袋はジップロック式だがハサミを入れる場所が点線などで示されておらず、開封時にわかりづらいという指摘があります。
また保存袋のチャックが正常に機能しないケースも報告されており、最近届いたズプリーム製品の多くでチャックが壊れていたため別の保存容器に移し替えているという実践例もありました。パッケージの品質にはばらつきがあるようです。
品質にばらつきがあるという口コミ
商品の品質に関して、特に気になる指摘がいくつか見られます。
虫の混入が報告されている
輸送中の破損による粉砕の可能性
餌箱で小さな虫が発生していたので全部捨てたという事例や、到着時点で未開封の商品の中に虫がいたという報告が複数見られます。
開封前でも、パッケージに小さな穴が開いていたり、シールが不完全だったりすると虫が発生する可能性があります。購入後はすぐに状態を確認し、少しでも異常を感じたらすぐに販売店に連絡しましょう。
虫や粉砕など品質に問題がある商品が届いた場合に備えて、開封時には状態をよく確認し、必要に応じて写真を撮っておくことも有効な対策です。
鳥の好みによる偏食の問題
鳥種や個体によって食べる・食べないの差が大きいという問題があります。
ペレットだけを避ける個体がいる
香りが強すぎて敬遠する鳥もいる
大きな粒が食べられない場合がある
シード類はほぼ食べてくれても、ペレットはお気に召さないようでつまんではエサ箱の外へ出してしまうという行動や、目ざとくペレットだけを見分けて避けるという例が報告されています。せっかくのバランス配合が活かされないケースがあるようです。
香りについても、変わった香りがして鳥が好まないため購入を継続しないという飼い主の声もあります。香りに敏感な個体には向かない可能性もあります。
鳥種別・サイズ別の選び方ポイント
ズプリーム スマートセレクトは種類が豊富です。あなたの愛鳥に最適なタイプを選ぶための基準と、実際のユーザーレビューをもとにした選び方のポイントを紹介します。
セキセイインコ・小型鳥向けの選び方


セキセイインコやコザクラインコなどの小型インコには、Sサイズが適しています。
Sサイズ(907g)を選ぶのが基本
ドライフルーツが大きい場合は砕いて与える
セキセイインコの飼い主からの観察によると、オーツ麦が特に好まれる傾向があるようです。小型インコは好き嫌いが強い傾向があるため、少量から試してみることをおすすめします。
マメルリハを飼育している方の報告では、様々な飼料を試してきた中でパラキートSはそれなりに均等に食べてくれるという成果が得られています。偏食傾向のある小型インコの食事改善に効果が期待できるでしょう。
一方で完全に偏食が解消されるわけではなく、コザクラインコが大きな粒を残してしまうという例もあるため、個体の様子をよく観察して適量を見極めることが大切です。
オカメインコ・中型インコ向けの選び方
オカメインコやウロコインコなどの中型インコには、Mサイズが最適です。
小柄な個体はSサイズも選択肢に
ペレットをあまり食べない個体には特におすすめ
シード中心の食生活からペレット食へ移行したい場合に特に有効で、シードが多いために初めての餌でもオカメインコが喜んで食いつき、ペレットもおやつ感覚で食べる様子が観察されています。
ただし、食いつきは個体差が大きく、鳥の個性を考慮して少量から試すことが賢明です。
大型インコ・オウム向けの選び方


ヨウム、オウム、コンゴウインコなどの大型の鳥には、Lサイズが適しています。
大型鳥は食べる量も多いため経済性を考慮
特に大型鳥は偏食傾向が強いことも
大型鳥は小型鳥に比べて一日の摂取量が多いため、コストパフォーマンスも重要な選択基準となります。大型サイズほど単価が高くなる傾向があるという指摘があるため、予算も考慮に入れましょう。
フィンチ・カナリアなど超小型鳥向けの選び方
フィンチやカナリアなどの超小型鳥には、XSサイズが適しています。
XSサイズ(907g)を選択
ドライフルーツは粉砕して与えることも検討
嘴の小さな鳥種には特に粒の大きさに注意
超小型鳥向けのXSサイズでは、主な穀物としてカナリーシード・白キビ・赤キビ・アマニシード・オート麦・ベニバナシードが配合されています。これらの小さな粒は嘴の小さなフィンチやカナリアでも食べやすい大きさになっています。
ただし、ドライフルーツ(乾燥ココナッツ・乾燥パパイヤ・乾燥パイナップル)は比較的大きめなので、与える際には注意が必要です。実際にフィンチを飼育している方は、ドライフルーツをすり潰す工夫をしているようです。
よくある質問と回答
スマートセレクトをメインフードとして使えますか?
スマートセレクトはバランスの取れた総合栄養食として主食に使えます。ただし、ズプリームの公式ガイドラインによると、鳥の食事全体に占める割合として、以下のような配分が推奨されています。
主食(エッセンシャルニュートリション):全体の60%以上
バラエティ(エンリッチング・バラエティ):30%以下
ご褒美(リワーディングトリーツ):10%以下
スマートセレクトは、主食としてだけでなくお楽しみ用やご褒美用としても与えられることが多い商品です。主食として使用する場合は、新鮮な野菜や果物も適宜与えることで、より理想的な食事バランスになります。
シード食からペレット食への切り替えに適していますか?
多くの飼い主がシード食からペレット食への移行期に活用しています。シードとペレットが混ざっているため、徐々にペレットに慣れさせるのに効果的です。
シードに紛れてペレットも食べる習慣が身につく
ドライフルーツの甘みがペレットへの抵抗感を和らげる
段階的な切り替えが可能
飼い主からは、シードとペレットの栄養を総合的に考えて作られているので自分で適当に配合するよりも安心…という声があります。ペレットのみの食事に比べて嗜好性が高く、シードだけを選り好みする偏食傾向も緩和されるようです。
シードからペレットへの切り替えで、鳥と飼い主にとってストレスなく行えるよう設計された商品 として位置づけられており、鳥の生活習慣や食事習慣に合わせて徐々に移行できるのが魅力です。
ただし、シード好きな鳥がいきなり100%ペレットに切り替えるのは難しいため、徐々に比率を変えていくことをおすすめします。最初は75%シード+25%スマートセレクト、次に50%ずつ、そして25%シード+75%スマートセレクトというように段階的に進めるとスムーズに移行できるでしょう。
ドライフルーツの粒が大きすぎる場合はどうすればいいですか?
コーヒーミルなどで粉砕する
包丁で小さく刻む
特に小型鳥や超小型鳥の場合、ドライフルーツの粒が大きすぎて食べにくいという問題が報告されています。フィンチを飼育している方の中には、ドライフルーツをすり潰して与えているという工夫も見られます。
最も簡単な方法としては、コーヒーミルや小型フードプロセッサーでドライフルーツを含むフード全体を軽く粉砕する方法があります。ただし、粉末状にしすぎると鳥が食べづらくなるため、適度な大きさに調整することが重要です。
粒の大きさが気になる場合は、一度商品を購入してから判断するよりも、より小さいサイズの製品(例:セキセイインコ向けにはSではなくXSサイズ)を選ぶという選択肢もあります。特に幼鳥や体の小さな個体には、公式サイズよりもワンサイズ小さめを選ぶとよいでしょう。
ズプリーム スマートセレクトで愛鳥の健康と食事を充実させよう【総括】
ペレット・シード・ドライフルーツのミックスで栄養バランスに優れている
鳥種に合わせた4サイズ展開(XS・S・M・L)で選びやすい
ひまわりの種を含まないため脂質のとりすぎを防止できる
シード食からペレット食への移行期に便利な商品
主食として単体でも、おやつとしても使える多目的フード
多くの鳥が好む嗜好性の高さが飼い主から評価されている
開封後は密閉容器での保存が推奨される
市場流通量が多く、入手しやすい商品である
鳥の好みによって食べムラがある場合もある
小型鳥には果物片が大きいことがあるため注意が必要
最適な給餌量を守ることで無駄なく効果的に与えられる
新鮮な野菜や果物と組み合わせるとより栄養バランスが良くなる
愛鳥の健康は食事から。ズプリーム スマートセレクトを正しく選び、適切に与えることで、より健康で楽しい鳥との暮らしを実現しましょう。




参考資料
ズプリーム公式
amazon ズプリームスマートセレクト オカメ&ラブバード M