オカメインコの気持ちとボディランゲージガイド!鳥の心を理解するポイント

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オカメインコの気持ちを理解したいと思ったことはありませんか?かわいらしい姿とさえずりで私たちを癒してくれるオカメインコですが、時に大きな鳴き声で悩まされることもあるでしょう。ですが、その気持ちを理解することで絆を深めることができます。

あなたのオカメインコが急に鳴き始めたり、特定の仕草を見せたりした時、「何を伝えたいのだろう?」と疑問に思ったことはありませんか?空腹、寂しさ、退屈、警戒など、オカメインコは様々な理由で鳴き声やボディランゲージを使って気持ちを表現しています。

オカメインコの気持ちを理解するには、鳴き声のパターンや体の動き、特に冠羽の状態や目の表情に注目することが大切です。

この記事では、オカメインコの様々なボディランゲージと鳴き声の意味、そしてそれぞれの状況に対する適切な対応方法を詳しく解説していきます。愛鳥の気持ちを理解して、より良い信頼関係を築くためのヒントをお伝えします。

この記事でわかること
オカメインコの7つの鳴き声パターンとその意味
冠羽や目の表情から読み取るオカメインコの気持ち
過度な鳴き声を抑える効果的な対処法
オカメインコとの絆を深めるコミュニケーション方法
愛鳥の体調不良のサインとなる行動変化

野生のオカメインコ

オカメインコは野生では群れで生活する社会性の高い鳥です。家庭で飼育する場合も、その本能に配慮したケアが大切になります。愛鳥の気持ちを理解するスキルを身につけ、より深い絆で結ばれた幸せな関係を築いていきましょう。

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このブログの中の人(執筆・監修)は30羽以上のオカメインコと暮らす愛鳥家。インコ・オウム飼育を中心とした小鳥との付き合い方を、飼い主の実体験を元にした知識や、今すぐ使える有益情報をプラスしてお届けします。様々な小鳥の飼育・繁殖・野鳥の一時保護などを経験しましたが、私と小鳥たちとの関わりは生業ではなく あくまでもライフワーク。このブログでは 無償の愛と癒しをくれる愛鳥たちへの返礼に「しあわせインコの育て方」の気づきを発信していきます。

オカメインコの気持ちを理解しよう!愛鳥との絆を深めるヒント

オカメインコの気持ち

オカメインコはかわいいさえずりが元気のバロメータでもあるのですが、飼い主さんの悩みの1つに「大きな鳴き声」があるのではないでしょうか?

朝に夕に愛鳥の鳴き声が高らかに響くたびに、ご近所に迷惑になりはしないか!?とヒヤヒヤしている方は意外と少なくありません。

とはいえ、鳥は鳴き声でコミュニケーションを取る生き物であり、高い声を上げるにはそれなりの理由もあります。

オカメインコの故郷はオーストラリアの広大な大地で、危険な敵から身を守って生き抜くために、20~30羽ほどの小さな群れを作って暮らしています。朝餌を探しに飛び立つ時、ねぐらに帰還する日没前、よく響き渡る声で常に仲間と鳴き交わしながら、大自然の中を飛び回っています。

この鳴き交わしの習性は、飼育下のオカメインコであっても変わりません。オスの方が大きなよく通る声で、メスの方が控えめな声で鳴きます。

鳥は鳴くのが習性なので鳴かないようにすることはできませんが、うるさく鳴くことに何らかの理由がある場合なら対処次第で無駄鳴きを減らすことができます。鳥の声を「うるさい!」と思っている方は、まずは愛鳥が鳴いている原因を探ってみましょう。

鳴き声に込められた7つのメッセージ

オカメインコの7つの気持ち

オカメインコは鳴き声だけでなく、体の仕草やしぐさでもさまざまな気持ちを表現しています。鳴き声と合わせて観察することで、愛鳥の気持ちをより深く理解できるようになります。このセクションでは、オカメインコがどのような気持ちで鳴いているのか、その主なパターンを解説します。

空腹を訴えて鳴く!「餌がないんだよ!お腹がすいたよ!」

オカメインコの空腹鳴き

鳥が大声で騒いでいるのは「おなかが空いたよ!」と鳴いているのかもしれません。エサがない=命の危機ですから、真剣に訴えることもあります。

空腹時のオカメインコは、短く切迫した鳴き声を繰り返すことが特徴です。また、エサ入れを覗き込んだり、クチバシでエサ入れをつついたりする行動も見られます。このような場合は、新鮮な餌を与えると落ち着くことが多いです。

短く切迫した鳴き声を繰り返す
エサ入れを頻繁に覗き込む
クチバシでエサ入れをつつく
餌台の周りをソワソワと行き来する

オカメインコの空腹サイン
行動 特徴 対応方法
短い鳴き声の繰り返し 切迫感がある 新鮮な餌を与える
エサ入れの確認 頻繁に覗き込む 定期的な給餌時間を設ける
餌台周辺での行動 落ち着きがない 少量多品種の餌を用意する
飼い主を見る頻度増加 助けを求めている 餌やりのルーティンを作る
オカメインコの個体差により行動は異なる場合があります

オカメインコは朝と夕方に活発に採餌活動をする習性があります。この時間帯に新鮮な餌を与えることで、自然な生活リズムに合わせることができます。また、空腹による鳴き声を減らすために、一日の餌の量を調節して、いつも餌が少しだけ残っている状態を保つことも効果的です。

アラームコール!危険を知らせるときに鳴く

オカメインコのアラームコール

突然けたたましくわめき始めたら、外に何かがいる、窓から何かが侵入したなど緊急事態ということもあります。異常がないか、すぐにケージの周囲を確認してください。

アラームコールは鋭く大きな鳴き声で、オカメインコが身の危険を感じた時に発する警戒信号です。野生では群れに危険を知らせる役割がありますが、家庭でも同じ反応を示します。見知らぬ人や動物の接近、大きな音、急な動きなどが原因になりやすいです。

突然の鋭い大きな鳴き声
体を硬直させて警戒姿勢をとる
頭の冠羽をピンと立てる
目を大きく見開いて周囲を見回す

オカメインコの警戒サイン
行動 考えられる原因 対応方法
アラームコール 見知らぬ人や動物の接近 原因を取り除き安心させる
警戒姿勢 突然の大きな音 静かな環境を整える
冠羽を立てる 予期せぬ動き ゆっくりと接近する
頻繁な見回し 不安定な環境 安全な場所に移動させる
危険が去った後も時間をかけて落ち着かせましょう

アラームコールを発しているときは、オカメインコが強いストレスを感じている証拠です。まずは原因を特定して取り除き、その後優しく話しかけたり、安全な環境に移動させたりして安心させてあげましょう。頻繁にアラームコールが起こる場合は、ケージの置き場所を見直すことも検討してみてください。

寂しくて鳴く!ひとりぼっちの不安鳴き(呼び鳴き)

オカメインコの呼び鳴き

これはいちばんあるあるなのではないかと思います。常に群れで行動しているオカメインコはひとりぼっちが苦手です。群れから離れてひとりでいることが危険だと本能で知っているので、危機感から鳴き叫ぶことがあります。

特に家族から隔離された場所にいるオカメインコでひとりぼっちでいることに慣れていない個体の場合は、不安と孤独から必死に飼い主さんを呼び戻そうと鳴くことがしばしばあります。

寂しさからの鳴き声は、弱々しく繰り返されることが多いのが特徴です。また、飼い主が見えなくなると鳴き始め、姿が見えると静かになるパターンが見られます。オカメインコの気持ちを理解し、適度なコミュニケーションを取ることで安心感を与えられます。

飼い主が見えなくなると鳴き始める
弱々しい鳴き声を繰り返す
ケージの出入り口付近で待機する
飼い主の方向に体を向ける

オカメインコの寂しさサイン
行動 気持ち 対応方法
呼び鳴き 「どこに行ったの?」 短い声かけを定期的に行う
出入り口での待機 「早く戻ってきて」 視界に入る位置にケージを置く
方向性のある鳴き声 「そっちにいるの?」 別の部屋からでも声をかける
姿を見ると安心 「よかった、帰ってきた」 帰宅時に優しく挨拶する
個体によって寂しさの表現方法は異なります

寂しさからの鳴き声に対しては、完全に無視するのではなく、短い声かけでも良いので反応してあげることが大切です。ラジオやテレビをつけて音のある環境を作ったり、鏡やおもちゃを置いたりすることで、一人の時間も楽しめるよう工夫することができます。また、定期的に遊ぶ時間を設けることで、オカメインコに安心感を与えられます。

分離不安から鳴く!親兄弟から早くに引き離されてしまった場合など

オカメインコの分離不安

鳥の社会化期は生後2ヵ月と言われています。生まれた雛はこの時期、親鳥に依存し、兄弟と触れ合って、守られている安心感の中で、生きるために必要なことを学びます。

そのため、あまり早く親兄弟から離されてしまった個体は安心感を持つことができないのです。ヒトでも機能不全家族に育ったアダルトチルドレンは大人になってもメンタルが不安定なままなことが多く、心を病む人が少なくありませんが、ある意味それに似た状態といえます。

オカメインコは分離不安が原因ですぐに怯えたり攻撃的になったりと、精神的に不安定なことがあります。鳥が不安から飼ん主を呼んでいるなら、優しく声をかけて安心させてあげましょう。

呼び鳴きを無視していると、鳥は飼い主さんを呼ぶのをあきらめて心を閉ざしてしまうこともありますし、それが毛引き症など新たな問題行動のきっかけとなります。愛鳥のためになるべく時間を作って触れ合い、愛情をそそいであげたいものですね。

分離不安を抱えるオカメインコは、飼い主が見えなくなると極度のパニック状態になることがあります。通常の寂しさとは異なり、激しく鳴き続け、ケージ内を落ち着きなく動き回ったり、羽ばたいたりする行動が見られます。

パニック状態での大きな鳴き声
ケージを激しく動き回る
羽をバタバタさせる
飼い主が戻っても興奮が収まらない

オカメインコの分離不安サイン
行動 症状の重さ 長期的な対応策
パニック状態の鳴き声 重度 徐々に離れる時間を増やす訓練
激しい動き 中度〜重度 安心できる環境づくり
自傷行為(毛引きなど) 最重度 鳥専門の獣医師に相談
食欲不振 要注意 規則正しい生活リズムの確立
分離不安は時間をかけて少しずつ改善していくことが大切です

分離不安に対しては、急激な環境変化を避け、徐々に一人でいる時間に慣れさせることが重要です。最初は短時間の離別から始め、少しずつ時間を延ばしていきましょう。また、ケージ内に安心できる隠れ家や、お気に入りのおもちゃを用意することも効果的です。深刻な場合は、鳥専門の獣医師に相談することをおすすめします。

かまってほしい時に鳴く!「カキカキしてほしい!」等の訴え鳴き

オカメインコの甘え鳴き

よく人に慣れ、落ち着いたオカメインコでも、飼い主さんにかまってほしい時は呼び鳴きします。鳥に呼ばれるたびに飼い主がケージにダッシュしていると、鳥が「呼べば飼い主が来てくれる」と学習してしまいます。

こんな時、飼い主さんは呼び鳴きに反応せず、しばらく我慢して待つことが必要ですが、この状況からガン無視を貫き通すのはマイナスです。静かになった時に愛鳥のもとに行き、アイコンタクトしながら「いい子だね」とほめてあげましょう。

かまってほしい時のオカメインコは、短く可愛らしい鳴き声を出すことが多いです。また、飼い主の視線を追って体を動かしたり、クチバシで飼い主の方に向かって「クックッ」と小さな音を立てたりします。オカメインコの気持ちを理解し、適切なコミュニケーションをとることで、より良い関係を築けます。

短く可愛らしい鳴き声を出す
飼い主の方に体を向ける
クチバシで小さな音を立てる
飼い主を見つめる時間が長くなる

オカメインコの甘えサイン
行動 オカメインコの気持ち 適切な対応
可愛らしい鳴き声 「遊んでほしい」 適度な遊び時間を設ける
体を向ける 「こっちに来て」 一定時間後に応じる
小さな音を立てる 「気づいてほしい」 短い声かけをする
見つめる 「構ってほしい」 アイコンタクトで応える
甘え方は個体差があり、飼い主との関係性によっても変化します

かまってほしい時の鳴き声に対しては、常に即座に反応するのではなく、時にはしばらく待ってから応じるという対応が効果的です。また、定期的に遊ぶ時間を設けることで、オカメインコは安心して待つことができるようになります。過度な甘やかしは避けつつも、愛情表現には応えてあげることで、バランスの取れた関係を築けます。

退屈・つまらない時に鳴く!欲求不満やストレス解消鳴き

オカメインコのストレス

退屈だったり運動不足などでエネルギーが有り余っていると鳥は大きな声で鳴いて欲求不満を解消することがあります。安全なかじるおもちゃや壊してもいいおもちゃを与えて、インコがひとり時間を楽しめるように工夫しましょう。

運動不足には水浴びをさせると、体力も消耗し、気分もすっきりします。

退屈しているオカメインコは、単調で長い鳴き声を繰り返すことが特徴です。また、同じ場所を行ったり来たりする「ペーシング」と呼ばれる行動や、羽を広げて伸びをするような仕草も見られます。知的好奇心が強いオカメインコには、適度な刺激と運動が必要です。

単調で長い鳴き声の繰り返し
ケージ内での「ペーシング」
羽を広げて伸びをする仕草
止まり木やおもちゃを噛む頻度の増加

オカメインコの退屈サイン
行動 考えられる理由 対策
単調な鳴き声 刺激不足 新しいおもちゃの導入
ペーシング 運動不足 ケージ外での運動時間の確保
過度な噛み行動 ストレス解消 安全なかじり木の提供
羽を広げる エネルギー発散の欲求 水浴びの機会を増やす
退屈の解消には定期的な環境の変化が効果的です

退屈による鳴き声に対しては、おもちゃのローテーションや新しい遊び道具の導入が効果的です。また、安全が確保できる場所でのケージ外活動時間を増やすことも重要です。オカメインコは好奇心旺盛な鳥なので、単調な生活にならないよう、適度な刺激を与えることが大切です。

発情鳴き!オスは延々とラブソングを歌う

オカメインコの発情鳴き

オスは発情すると、首を振りながら、高らかにラブソングを歌います。鳥は飼い主をパートナーと見なして発情することもごく普通にあり、相手が応えてくれるまで延々と歌い続けます。

過剰な発情を抑えるために、高脂肪食にならないよう栄養を管理し、愛鳥へのボディタッチは控えめにして、後頭部をカキカキする程度にとどめましょう。くちばしも触ってはいけません。インコの性感帯になり得るパーツだからです。

発情時のオカメインコ(特にオス)は、首を振りながら特有のさえずりを繰り返すのが特徴です。また、尾を左右に振る「尾振り」や、止まり木やおもちゃに対して交尾行動を示すこともあります。このような行動が見られたら、発情を抑える対策が必要です。

首振りを伴う特有のさえずり
尾を左右に振る「尾振り」
物に対する交尾行動
通常より活発な行動

オカメインコの発情サイン
行動 性別による特徴 発情抑制対策
ラブソング 主にオスに見られる 日照時間の調整(12時間以下に)
尾振り オス・メス共通 高脂肪食の制限
交尾行動 オスに多い 体の下部や背中の触れ方に注意
攻撃性の増加 メスに多い 巣箱やテントなど巣材になるものを避ける
過度の発情は健康問題につながる可能性があります

発情行動に対しては、日照時間を調整する(12時間以下に保つ)、高脂肪食を控える、柔らかい素材のおもちゃや巣箱のような環境を避けるなどの対策が効果的です。また、愛鳥へのタッチ方法も重要で、背中や下腹部などの刺激は発情を促進させる可能性があるため注意が必要です。長期的な過剰発情は健康問題につながることもあるため、適切な対応が大切です。

騒がしい環境で騒音に参加して鳴く「合唱」行動

オカメインコの合唱

野生のオカメインコは、群れの仲間と常に会話しながら生活しています。そのせいか周りが騒がしいと、群れの中にいると勘違いして騒音に参加してしまうことがあります。

そういう場合はケージを落ち着いた環境に移すと静かになることもありますので試してみてください。

オカメインコは周囲の音に反応しやすく、テレビや音楽、人の会話などに合わせて鳴くことがよくあります。これは野生での群れ生活の名残で、仲間との絆を確認し合うような本能的な行動です。特に騒がしい環境では、オカメインコも「私もここにいるよ!」と主張するように鳴き声を上げます。

環境音に合わせて鳴き始める
音が大きくなると鳴き声も大きくなる
特定の音楽や声に反応しやすい
鳴き声のトーンが周囲の音に似てくる

オカメインコの合唱行動
刺激となる音 反応の特徴 対応策
テレビ・ラジオ 音量に比例した鳴き声 音量を控えめにする
人の会話 会話のリズムに合わせた鳴き声 静かな別室に移動させる
家電の音 特定の周波数に反応 ケージの位置を変える
外からの騒音 警戒を伴う大きな鳴き声 遮音カバーの使用
オカメインコの聴覚は人間より敏感です

「合唱」行動への対策としては、静かな環境へのケージの移動が最も効果的です。特に夜間や早朝など、オカメインコが大きな声で鳴くと近隣に迷惑がかかる時間帯は、ケージにカバーをかけて暗くし、静かな環境を作ることで、鳥も落ち着いて休めるようになります。また、日中もテレビやラジオの音量を控えめにすることで、オカメインコの鳴き声も自然と小さくなることが多いです。

ボディランゲージの読み方

オカメインコのボディランゲージ

オカメインコは鳴き声だけでなく、体の動きや姿勢でも気持ちを表現します。鳴き声と合わせてボディランゲージを観察することで、よりオカメインコの気持ちを理解しやすくなります。このセクションでは、オカメインコの主な体の仕草とその意味について解説します。

冠羽(トサカ)の動きに注目!感情表現の重要なサイン

オカメインコの頭部にある冠羽は、気持ちのバロメーターとして機能しています。冠羽の動きを観察することで、オカメインコの感情状態を読み取ることができます。

冠羽がピンと立っている状態は、興奮や警戒、驚きなどを示しています。特に何か不審なものを見つけたときや、大きな音に驚いたときにこのような姿勢をとります。一方、冠羽が平らに寝ている状態は、リラックスしていたり落ち着いていたりする時のサインです。

冠羽が完全に立つ → 警戒、驚き、興奮
冠羽が半分立つ → 好奇心、注意を向けている
冠羽が平らに寝る → リラックス、落ち着いている
冠羽を前後に動かす → 何かを主張している

オカメインコの冠羽による感情表現
冠羽の状態 考えられる感情 対応方法
完全に立っている 警戒、驚き、恐怖 刺激を減らし、落ち着かせる
半分立っている 好奇心、興味 安全な範囲で探索させる
平らに寝ている リラックス、満足 現状の環境を維持する
前後に動かす 意思表示、コミュニケーション 応答的に接する
個体差や状況によって意味が異なる場合があります

冠羽の動きを観察する際は、他の体の仕草や行動と合わせて判断することが重要です。例えば、冠羽が立っていても体がリラックスしているなら、単に何かに興味を持っている状態かもしれません。逆に、冠羽が寝ていても体が硬直しているなら、緊張や恐怖を感じている可能性があります。オカメインコの全体的な様子を見ながら、その気持ちを理解するようにしましょう。

目の変化から読み取るオカメインコの気持ち

オカメインコの目の変化も、気持ちを読み取る重要な手がかりとなります。特に「ピンアイ」と呼ばれる瞳孔が急激に拡大・縮小する現象は、オカメインコの興奮状態を示す特徴的な表現です。

ピンアイは瞳孔が急に縮小してから拡大する現象で、オカメインコが強く興奮している時に見られます。これは攻撃的な興奮の場合もあれば、喜びや期待などポジティブな興奮の場合もあります。状況や他の行動と合わせて判断する必要があります。

瞳孔の急激な拡大・縮小(ピンアイ) → 興奮状態
目を細める → リラックス、眠気
目を大きく見開く → 警戒、恐怖
まばたきが多い → 不安、緊張

オカメインコの目の表情
目の状態 考えられる気持ち 観察ポイント
ピンアイ 強い興奮(喜び・怒り) 他の行動と合わせて判断
半目(目を細める) リラックス、満足 全体的にもリラックスしているか
目を見開く 警戒、恐怖 体の硬直と冠羽の状態
頻繁なまばたき 不安、緊張 他のストレスサインの有無
目の表情は最も素早く変化する感情表現です

オカメインコの目の表情を読み取る際は、突然の変化に注目することが大切です。通常の状態から急に目を大きく見開いたり、まばたきが増えたりした場合は、何かに驚いたり不安を感じたりしている可能性があります。また、半目になってうとうとしている様子が見られたら、安心してリラックスしている証拠です。オカメインコの目の表情は瞬時に変わるため、常に観察することで微妙な気持ちの変化を読み取ることができます。

体の姿勢から読み取る安心感と警戒心

オカメインコの体全体の姿勢からも、その気持ちを読み取ることができます。リラックスしている時と緊張している時では、体の構え方が大きく異なります。

片足立ちの姿勢は、オカメインコがリラックスしていることを示す典型的なサインです。両足でしっかり止まり木につかまっている場合は、警戒していたり不安を感じていたりする可能性があります。また、羽を少し広げてふわっと膨らませている状態は、体温調節をしているか、くつろいでいる証拠です。

片足立ち → 安心、リラックス
両足でしっかり立つ → 警戒、緊張
羽を膨らませる → くつろぎ、体温調節
体を低く伏せる → 恐怖、服従

オカメインコの体勢と気持ち
体勢 意味するもの 飼い主の対応
片足立ち 安心、リラックス 現状の環境を維持する
両足でしっかり立つ 警戒、緊張 安心できる声かけをする
羽を膨らませる くつろぎ、体温調節 適温環境を維持する
体を低く伏せる 恐怖、服従 安全な場所を提供する
体勢は環境変化に敏感に反応します

オカメインコの体勢を観察する際は、いつもと違う姿勢に特に注意を払うことが大切です。普段はリラックスして片足で立っていることが多い個体が、突然両足でしっかり立つようになった場合は、何か不安や恐怖を感じている可能性があります。また、体を低く伏せて動かなくなる「フリーズ」と呼ばれる状態は、強い恐怖を感じている証拠なので、すぐに原因となるストレス要因を取り除く必要があります。

オカメインコの気持ちに関するよくある質問と回答

オカメインコの気持ちによくある質問

オカメインコの気持ちや鳴き声について、飼い主さんからよく寄せられる質問にお答えします。これらの回答を参考に、愛鳥との絆をさらに深めていきましょう。

オカメインコが夜中や早朝に鳴く理由は?

オカメインコが夜中や早朝に鳴く主な理由は、野生での習性に基づいています。野生のオカメインコは日の出とともに活動を始め、夕暮れ時に巣に戻るリズムで生活しています。

夜明け前後の鳴き声は「モーニングコール」と呼ばれ、自然な行動です。この時間帯は、野生では群れで一斉に鳴いて活動開始の合図とするため、飼育下でも同様の行動が見られます。また、季節の変化や室内の明るさによっても影響を受けます。

日の出前後の自然な習性
季節による日照時間の変化に反応
室内の突然の明るさの変化に反応
夢を見て鳴くこともある

対策としては、就寝時にケージにカバーをかけて暗い環境を作ることが効果的です。完全に覆うのではなく、少し隙間を空けて通気性を確保しましょう。また、夜間や早朝に突然の明かりをつけないよう注意し、朝は徐々に明るくするような工夫も有効です。規則正しい生活リズムを作ることで、過度な早朝の鳴き声を抑えることができます。

オカメインコが特定の人だけに鳴くのはなぜ?

オカメインコが特定の人だけに鳴くのは、その人に対して特別な感情を持っているからです。オカメインコは社会性が高く、家族の中での人間関係や役割を認識する能力があります。

特定の人を「パートナー」と認識している場合は、その人に対して甘えたり、呼びかけたりする行動が増えます。逆に、警戒心や恐怖を感じる相手には鳴かなかったり、警戒音を出したりすることもあります。また、日常的に世話をしてくれる人を特別視することも多いです。

パートナーと認識している人への特別な鳴き方
日常的にケアしてくれる人への信頼関係
過去の経験による好意や警戒心
個体によって人間の選り好みの度合いが異なる

特定の人との良好な関係を築くためには、定期的なコミュニケーションと適切なケアが重要です。また、オカメインコが警戒している人が接する場合は、急な動きや大きな音を避け、鳥の目線よりも低い位置からゆっくりと接近するなど、信頼関係を徐々に構築していくことが大切です。

オカメインコが突然静かになったのは体調不良のサイン?

オカメインコが普段と違って急に静かになった場合は、注意が必要です。これはしばしば体調不良や不快感のサインとなることがあります。

病気のオカメインコは元気がなく静かになることが多いです。特に、普段は活発で鳴き声も多い個体が突然おとなしくなった場合は、体調を崩している可能性があります。他にも、羽を膨らませたままじっとしている、目を閉じていることが多い、食欲がない、排泄物に変化があるなどの症状が見られないか観察してください。

普段より明らかに静かで活動量が減少
羽を膨らませたままじっとしている
食欲の減退や水分摂取量の変化
排泄物の色・形・量の変化

体調不良が疑われる場合は、早めに鳥専門の獣医師の診察を受けることをおすすめします。鳥類は病気のサインを隠す習性があるため、異変に気づいた時には既にかなり進行していることがあります。室温の管理、適切な栄養バランスの食事、清潔な環境の維持など、日頃からの健康管理も大切です。

オカメインコが頭を振る仕草の意味は?

オカメインコが頭を振る仕草にはいくつかの意味があります。状況や他の行動と合わせて判断することが大切です。

頭を左右に振る行動は「否定」の意思表示であることが多いです。何かを嫌がっている時や、興味がない時に見られます。一方、首を前後に伸縮させながら頭を振るのは、発情行動の一種です。特にオスのオカメインコに多く見られ、求愛の歌に合わせて行われることが特徴です。

左右に振る → 否定、拒否の意思表示
首を伸ばしながら前後に振る → 発情行動
小刻みに振る → 何かに対する集中や興味
体も一緒に揺らす → リラックス、くつろぎ

オカメインコの頭を振る仕草を理解することで、その時々の気持ちや要求に適切に応えることができます。特に否定の意思表示として頭を振っている場合は、その行動や状況を強制せず、オカメインコの意思を尊重するように心がけましょう。発情行動として頭を振っている場合は、過度な発情を防ぐために日照時間の調整や刺激を減らすなどの対策を検討してみてください。

オカメインコの鳴き声を抑える効果的な方法は?

オカメインコの鳴き声を完全になくすことはできませんが、過度な鳴き声を抑える方法はいくつかあります。根本的な原因に対処することが大切です。

鳴き声の原因を特定して対処することが最も効果的です。寂しさからの鳴きならコミュニケーションを増やす、退屈からの鳴きなら適切な刺激を与えるなど、状況に応じた対応が必要です。また、定期的な生活リズムを作ることで、オカメインコも安心して過ごせるようになります。

原因に合わせた適切な対処
規則正しい生活リズムの確立
夜間はケージカバーで暗く静かな環境を作る
適度な運動と刺激で退屈を解消

鳴き声に対しては「無視する」「叱る」などの対応は逆効果になることが多いです。特に社会的な呼びかけの鳴き声に対してはゼロ対応ではなく、適切なタイミングで応答することが大切です。また、ケージの位置も重要で、家族の活動場所から離れすぎず、かといって常に騒がしすぎない場所を選ぶとよいでしょう。最後に、近隣への配慮として、防音対策を施すことも検討してみてください。

オカメインコの気持ちを理解して絆を深めよう【総括】

オカメインコの鳴き声

オカメインコの鳴き声や体の仕草を理解することは、愛鳥との関係を深める重要な鍵となります。この記事のポイントをまとめましたので、日々のコミュニケーションに役立ててください。

オカメインコは鳴き声や体の仕草で様々な気持ちを表現している
空腹時は短く切迫した鳴き声を繰り返すことが多い
アラームコールは鋭く大きな鳴き声で危険を知らせるサイン

寂しさからの鳴き声は弱々しく繰り返されることが特徴
分離不安は激しい鳴き声とパニック行動を伴うことがある
かまってほしい時は短く可愛らしい鳴き声を出すことが多い

退屈時は単調で長い鳴き声の繰り返しが見られる
発情時は首を振りながら特有のさえずりを繰り返す
騒がしい環境では周囲の音に合わせて鳴く「合唱」行動も

冠羽の動きはオカメインコの感情表現の重要なサイン
目の表情からも興奮状態やリラックス度を読み取れる
体の姿勢から安心感や警戒心を観察できる

早朝の鳴き声は自然な習性だがケージカバーで対策可能
突然静かになった場合は体調不良のサインかもしれない

オカメインコとの生活は、時に鳴き声の悩みもありますが、その気持ちを理解し適切に対応することで、お互いに快適な関係を築くことができます。鳴き声や仕草から愛鳥の気持ちを読み取る力を磨き、コミュニケーションを深めていきましょう。

オカメインコは飼い主との絆を大切にする愛情深い鳥です。あなたの愛情と理解が、愛鳥の幸せな生活につながることでしょう。

参考資料 
Cockatiel Behavior: Brilliantly Baffling
Australian Avian Research Center「Understanding Cockatiel Behavior」
Pet Bird and Parrot Behavior – Pet Birds by Lafeber Co.

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